2023-03-04 11:14 追加
仙台・佐藤あり紗、現役時代最後のホームゲームを2連勝で終える「苦しい展開でも勝ち切れたのは、ホームの皆さんの後押しがあったから」 V2女子
V女子
●佐藤あり紗監督兼選手(リベロ)
ホームゲーム最後ということで、たくさんの方に会場に来てもらってプレーできたこと、本当に嬉しく思います。1・2セット目は 相手のミスにも助けられ、優位に進めることができたんですけど、3セット目、終盤で勝ち切れなかったという点では、 来週にも響いてくることだと思うので、なぜそこでとれなかったのかを、私含め全員で解決できるように修正できたらいいなと思います。
こういう苦しい展開でも勝ち切れたのは、ホームの皆さんの後押しがあったからだと思うので、 会場の皆さんとこの1勝ができたことをすごく嬉しく思います。
――今日が現役選手としては、最後の宮城での試合でしたが、振り返っていかがですか?
佐藤:改めて宮城で試合ができたこともすごくよかったと思いますし、戻ってきてよかったなと感じる2日間でした。
――最後のホームゲームを2勝できたことについては?
佐藤:プレーだけではなく、こうやって勝つところをお見せできたことを本当によかったと思います。 また、これをきっかけにバレーボールは楽しいと感じてくれる人がたくさん増えてくれたらいいなと思います。
――仙台市出身のバレーボール選手として、バレーボール人生を振り返って。
佐藤:人との出会いや、運に恵まれたバレー人生だったなと思っています。今までは気づけば誰かに支えてもらっていたので、今度は私が支える番です。あと2戦あるんですけど、支える側になりたいなと思っています。
――宮城のバレーボールファンの方に伝えたいことは?
佐藤:まずは感謝の気持ちを伝えたいです。私がバレーボールに集中できる環境だったり、モチベーションを与えてくれたのは、報道関係の皆さんもそうですし、地域の皆さん一人ひとりの声があって、私はバレーボールを続けることもできましたし、たくさんいい思いもさせてもらってきました。これからも私の活動に関しては変わらないので、宮城県のため、バレーボール界のため、いろんな方に恩返しができるように変わらずやっていきたいなと思います。
――今日の試合の第1・第2セット、流れがいいというのもありましたが、点を取るためにも、雰囲気から作っていかれているように見えました。そこの部分に関してどうでしたか?
佐藤:今週は練習を火曜日から始めたんですけど、どこか勝たなければいけないという緊張感を選手から感じていたので、とにかく練習前の円陣の時に、 まず声大きい声を出して、いろいろ発散しようと。毎回円陣の時に大きい声を出して、いろいろな不安とか自分のモヤモヤを出してから、コートに入ることをチームとしては戦略よりもいちばん心がけていたというか、大事にしていました。
――チームにとってはホーム3連勝で今シーズンを締めるという形になって、次の試合はもちろん、来シーズンもまた新チームとして頑張っていくと思います。次世代を担うそのチームのメンバーにどんな言葉を伝えて、頑張ってもらいたいですか?
佐藤:まず次の試合に関しては、試合で勝たなければいけないというプレッシャーもありますが、試合では楽しまなければいけないと思うので、それまでの準備をしっかり整えていきたいなと思います。来シーズンに関しては、今までチームを良くするために、選手全員一人ひとりがいろいろ意見を出し合ったり、プレーの気づいたことをお互いに「教える」ではなく、「伝える」というふうにチームの中ではやってきました。 お互いがお互いをしっかりと理解して、得意不得意も把握した上で、ボールを繋いだりとか、フォローに入ったりっていうのもそこに繋がると思うので、変わらずチームワークを大事にする、仲間を大事にすることを来シーズンもしっかりやってもらえたらいいなと思います。
――今日、ホーム最後の試合ということで、印象に残ったプレーや、自分の中でこういうところを地元ファンに見せられてよかったなと思ったことはありましたか?
佐藤:チームとして勝てたこと。そこがいちばん宮城県の皆さんに、いい報告ができたことだと思います。
プレーに関しては、会場にたくさんの方に来てもらったということに、私はすごくモチベーションも上がりましたし、感動しました。これをきっかけにバレーボールだったり、チームメイトのバレーをもっと見たいと思ってくれる方が増えてくれたら、 私は嬉しいと思っています。
写真:坂本清
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