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会見・コメント

2023-03-12 12:51 追加

坂本バレーは結実するか? PFUブルーキャッツ・鍋谷友理枝「見る視点が変わる。楽しさを持ってプレーしたい」、坂本将康監督「ロジカルな部分を競い合うのがバレーの楽しさ」 V1女子

V1女子 3月5日 PFU 会見コメント

SV女子

黒鷲旗、サマーリーグ、国体で好成績を残し、今シーズンは4強に期待する声もあったバレーボールV1女子のPFUブルーキャッツ。しかし、3月11日時点で11勝19敗、9位の成績だ。
戦績だけを見れば苦戦続きだが、11日はホームの岡山にフルセットで競り勝つなど上昇の兆しも見えている。

「やりたいことができるようになってきた」
選手たちにはそんな手応えがあるようだ。順位よりももっと大きな、バレーボールの楽しさを改めて発見する過程に選手はいるのかもしれない。

前週のひたちなか大会は久光、東レの強豪相手に連敗。普通なら暗いムードが漂うところだが、試合後の記者会見は2日間ともポジティブな空気の中で行われた。

坂本将康監督の下で指導を受ける選手はこれまでの経験、自分たちの知っている女子バレーのセオリーとはまた違う新発見をすることが多いとも聞く。
坂本バレーの「楽しさ」とは? そのヒントがちりばめられたひたちなか大会の会見コメントを追っていきたい。

3月5日にひたちなか市総合運動公園総合体育館(茨城県)

東レアローズ 1(25-21、25-21、25-22)3  PFUブルーキャッツ

■PFUブルーキャッツ

●志摩美古都選手(アウトサイドヒッター/オポジット)

結果だけ見たら3-0ですが、自分たちのやりたい攻撃を仕掛けられました。ブロックとレシーブの関係も意図することはできていた試合だと思います。もう少し精度を上げていけば良い結果になったのかなと思いました。来週はレベルアップしたチームになって戦えるように頑張っていきたいと思います。

●堀口あやか選手(アウトサイドヒッター)

攻撃はできていましたが、チームとして細かいところの精度を上げていく必要があるという感想です。自分は後から入っていきます。スタートから出ている選手が繋いでくれたバトンにさらに勢いをつけるのが仕事だと思っています。(惜しい展開の)セットを取り切れなかったので、まだ実力不足だなと感じました。

●鍋谷友理枝選手(アウトサイドヒッター/オポジット)

自分たちのやりたいことはよくできていたのかなと思います。タイム中だったりコート内の声かけでも、精神的な部分だけではなく、戦術的な部分についてもしっかり話をすることができていました。勝ち切るためにどうしていくのか、残り少ない試合数ですが、勝ち切るところまで持っていけるように精度を上げていかないといけないと感じた試合でした。

ーー志摩選手に。敗戦の中でも自分たちのやりたいことができたとのことですが、昨日も各選手が敗戦の中ではありましたが、手応えを感じていたようでした。

志摩:強い相手ですが、自分たちが受け身にならずに先手先手を取っていけました。昨日も今日も出だしが良かったと思います。今までは単発単発の同じような攻撃しかできていなかったのですが、今日はスペースを見つけたり、そのスペース内の枚数を増やしたりしていけました。

ーーアウトサイドヒッターもオポジットもできる志摩選手です。今日はオポジットで入って、第3セットにアウトサイドヒッターにポジションチェンジをしました。チームはその他にもリベロとの交代選手を工夫したり、試合の中で細かく選手の配置が変わっていた印象ですが、ポジションチェンジで混乱することはなかったのでしょうか?

志摩:正直、混乱はしました(笑) 「あっ、どうしよう」と一瞬思ったんですけど、トスを呼ぶことだとか、サーブレシーブを上げることに関してはポジションが変わっても同じようにやっていこうと思えたので、対応は良かったと思います。

ーー堀口選手に。第2セットで点差の開いた場面からアコスタ・ロスランディ主将に代わってコートに入りました。その後、猛追をしましたね。

堀口:思い切ってやるしかない、と。途中から入ることには緊張もあります。けれども、そこで思い切ってやらなければ、結局はやらなかったことに対する後悔が大きくなると今までの経験から感じていました。1本目にブロックシャットされてしまいましたが、そこで逆に吹っ切れたのかなと思います。どんな形でも良いから盛り上げたいという思いでプレーをしていました。

ーー堀口選手は昨年キャプテンを務められました。去年と今年の違いをどこに感じる?

堀口:去年以上に選手一人ひとりが自立しているといいますか、自覚を持ってプレーしていると感じています。でもそれぞれの思いがあるので、もっとそのすり合わせができたらな、と。そうすればチームにより強い結束力が生まれると思っています。良さを活かし合う集団、お互いの良いところを伸ばしていけるような集団になれるように、役職はなくてもしっかりアプローチしていきたいと思っています。

ーー鍋谷選手に。ヒヤリとする場面(ボールが顔に当たってコートアウト)がありましたが大丈夫でしょうか?

鍋谷:はい、大丈夫です。ご心配をおかけしました。

ーー今日の自身のプレーを振り返って。

鍋谷:相手のウィークポイントを突くという点では上手くできていたと思います。でも第2セット、ちょっと苦しい状況になった時、リバウンドをもらいに行ったボールが結果的に相手のチャンスになってしまいました。ボールを切り返される、そして得点されるという状況も多かったので、自分には繋ぎの役割もあるんですけど、得点を決めるという勝負所での役割をしっかりしなければと感じました。自分が点を取りに行くんだという気持ちをもう一回来週の試合に出せていけたらと思いました。

ーー対戦した東レの印象は?

鍋谷:レフト2人の決定率が高いですし、それだけでなくミドルの攻撃だったり、オポジットの選手もいいところで決めているイメージがあります。攻撃もそうですし、守備も噛み合っている。やりたいバレーが明確になっているチームだと感じました。

ーー鍋谷選手も試合の中でポジションが変わることがありますね。

鍋谷:いろんなシーンでポジションチェンジをやってきていますね。セッターをやったこともありますし。それが自分たちの良さでもあると思っています。(ポジションチェンジは)待ってましたくらいの感じです(笑)

ーーむしろ楽しい?

鍋谷:楽しいですね。見る視点が変わるので。レフトをやっていた時には見えなかったものが、ライトなら見えたり。こういうふうにやれば変わるんじゃないか、とか。自分自身こういう打ち方ができるんだとか、発見もあります。
試合の中で変化がついているので相手としても嫌でしょうし、自分でも良くなかった部分が良くなったりできるチャンスをもらっているな、と。
大変は大変ですけれども、バレーの楽しい部分かなと思います。

ーーシーズン終盤に向けて。

鍋谷:順位的にどうなるかわかりませんが、今できることは残りの1試合1試合を全力で戦い切ることです。振り返った時に今シーズン、自分たちが何を掴めたのか。
今取り組んでいること、戦術的な部分もそうですし、試合の中で自分たちが楽しさを持って挑むこと。そこを「面白がって」取り組むことができれば、残りの5試合で坂本バレーが体現できると思います。残りの5試合をPFUらしく、楽しく取り組めたらいいなと思っています。

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