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会見・コメント

2023-03-12 12:51 追加

坂本バレーは結実するか? PFUブルーキャッツ・鍋谷友理枝「見る視点が変わる。楽しさを持ってプレーしたい」、坂本将康監督「ロジカルな部分を競い合うのがバレーの楽しさ」 V1女子

V1リーグ 女子

●坂本将康監督

負けて悔しいですけど、やることをやり尽くした感じです。選手は今持てる力を出し切ったと思うし、これを繰り返していけば必ず勝利を手にすることができる。力を出し切ることが次につながっていくと思っています。成長への期待をしっかり持って月曜日を迎えたいですね。

ーーひたちなか大会の2試合は連敗となりましたが、選手たちの会見に臨む姿は、今までの敗戦時とは違った印象を受けました。

坂本:違いました?

ーーええ。負けてもポジティブというか、結果はともかくやれている手応えがあるのかな、と。

坂本:そうですか。まあ、その話を聞けたので、ここにきた甲斐はあったね。

ーー選手から直接そういう話を聞いたりはしない?

坂本:「監督、私たち負けたけどやり切りました!」そんなことわざわさ言わないでしょ。俺も「負けたけど今日はやり切ったかい?」とは聞かないし。まあ、そのくらいの関係にまでなれたらいいのかもしれないけどね。
今週の試合では練習でやってきたことがちゃんとできていたし、残りの5試合を勝っていきたいなと思います。

 

ーー残り試合は少ないけれども本来の楽しいバレーを取り戻す、坂本バレーを体現すると鍋谷選手がみんなを代表して言ってくださいました。直接は聞かれていないでしょうから、この場で代理でお伝えします。

坂本:涙が出そうな話だね。うん。オフェンスにおける精度と意思疎通が阿吽の呼吸に至れば、もっと強くなって、いいチームになるのかなと思います。

ーー鍋谷選手は楽しんでやるというところに力点を置いていました。ポジションが変わることも楽しんでいると。坂本バレーは楽しいバレーということ?

坂本:選手が楽しんでなければ見ていてもつまらないですよね。楽しいだけじゃ勝てないけど、楽しみながら勝つのが理想というか。
ただ、楽しむっていうのは笑っていることじゃなくて、ゲームを楽しむということですよね。駆け引きだったり、思考の部分ですよ。
何のゲームでもそうなんですけど、思考力の競争が一番楽しいはずなんですよ。ロジカルな部分を戦わせていく。技術もロジックから生まれるわけだからね。

今日のVOMインタビューで石川真佑選手が「もっと選択肢が増えるようになりたい」って言っていたじゃない? あれはロジックはあったけど、まだその手を持っていないということだと思うんですよ。切るカードが足りなかった、というね。
僕が選手たちに理解してもらいたい楽しさはそこにあるわけで。鍋谷選手は「決まったー!わー!楽しい!」ということを楽しさと言っているわけではないと思いますね。

ーー新加入の細沼綾選手をどう育てていきたい? 日本代表に入る逸材だと思っていますが。

坂本:ブロックがいいよね。頑張っているし、体もだいぶ作られて来たと思う。まだまだこれから可能性があると思うね。
日本代表のミドルになってもらおうと思ってうちに来てもらったわけだし、彼女ともそういう話をしています。日本代表になる約束というか、なれるように頑張ろうって。
代表は眞鍋(政義)さんが選ぶことなんだけれども、(成長途中でも)代表に行ったら行ったでやれると思う。パリに向けては厳しくても、その後もまだあるわけだからね。期待しています。もっとやりたいという気持ちがある、そのエネルギーにあふれている選手です。

チームでAB戦とかやるじゃないですか。そこでうちのティティ(ジャン・ティタントゥイー)のスパイクをドシャットする、破裂音がするようなブロックができるのはアヤだけなんですよ。
ティティがバンと打ったのをバンって止めることができる。ティティも試合で他のチームにブロックされることはあるけど、そんなブロックのされ方はないからね。
それだけじゃなくて、アヤはタッチも多いんだよね。しかもタッチしたボールがちゃんと上がるからね。シャットの得点だけじゃなくて、タッチした後に良いボールになっていることも評価されてしかるべきじゃないかなと思いますね。

撮影 堀江丈

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