2023-03-16 07:00 追加
トヨタ車体・周田夏紀「やりたいこととできることは違うということを受け止められるようになった」デンソー・横田紗椰香「相手に流れをつかまれている時間が凄く長かった」V1女子会見
V1リーグ 女子
●高橋悠監督
3レグに入って残り試合が少ない中で連敗が続いている状況でメンタリティとしては苦しい状況でした。
先週の試合、(2/26の)東レさんとの試合を振り返ったときに中身自体は悪くないことを選手に対して落とし込みました。
その上で連敗をしていることを払拭して伸び伸びとプレーとさせました。
今シーズン最後のホームゲームということで会社の方々にいい姿、戦う姿を見せようということを選手に話しました。
ホームゲームでなかなか勝ち星がない中でそれが3-1という形で勝てたことは非常に良かったです。
――長いラリーでは車体さんが多くとったなど2チーム間で差が出た要素は?
高橋:まず我々はどのチームと当たったしてもディフェンスで粘れているもののフィニッシュの部分で失点が多いというところを選手に落とし込みました。
我慢をするところは我慢しようということに加え相手の嫌なところに落とす、悪い状況でも勝負できるシーンを自分の中でどういう風につかんでいくかをターニングポイントとしてメリハリを作ってバレーボールを展開するという話をしました。
両レフトの(アタック)決定率としてはなかなか上がらないものの、そのメリハリで少しずつ失点率をどれだけ減らしていく中で決定本数を上げていけるかということにフォーカスを置いてこれから終盤戦を戦おうとしています。
そこで我慢して戦え、相手のコンビを展開しづらいところにできた結果ラリーを優勢に進められたのかなと思います。
――(バムルンスック)ハッタヤ選手のコンディションについて。
高橋:ハッタヤ選手に限らず、固定メンバーで戦い続けています。スタートで出ている選手は疲労感は他のチームに比べて高い思います。
そこを見据えたうえで夏のシーズンはトレーニングに励んでいたつもりでした。
パフォーマンス低下というところは来シーズンに繋がる部分なのかなと思います。
残り試合も少ない中で、自分のパフォーマンスを落とさずコンディショニングをしながら維持ではなくて若い選手も多いので自分のできることを探していこうというスタンスです。
――第3セットに交代でベンチに下がっていた鴫原選手に指示を出していたが。
高橋:今シーズン(鴫原選手が)副キャプテンに就任して、キャプテンの藪田(美穂子)がコンディションが良くない(2023/1に腰部の治療のため手術をし今シーズンは試合に出場しない)状況でキャプテンに近いような役割を担っています。
いろいろ悩みがあると思います。それを耐え抜いている中でチームの核となる選手は鴫原だと思っています。
チームの中心になる選手が最後まで戦えないのは戦国時代で例えると武将がいなくなるようなことです。
そういう試合展開にはしたくはありません。最後は(コートに)立っていないとだめだぞ、最後に戦うんだぞという思いを込めて彼女には声を掛けました。
――吉永選手が試合に出場する中での変化について。
高橋:チームに型をはめるということではなく、彼女自身はスポットで来てもらっている選手なのでまずは自分自身のプレーを伸び伸びやり、その中で組織的にミーティングの内容のポイントを押さえて展開をしてくれればいいよを伝えています。
一番にいいところとしては劣勢のシーンでも臆することなく果敢に攻めていくところです。
あの背中が鴫原の火をつけたのかな、外に出てそういうシーンをきちんと見ていたのかなと思います。
だから再起できたと思います。彼女がベンチに控えていることは非常に心強いです。
V1のカテゴリでは技術的に足りないところはあるかもしれませんが同じバレーボールの選手としてどういう風にコートに立つ姿については立派に堂々と戦ってくれるいい選手です。
――ホームゲームで勝利したことについて。
高橋:地元というところで我々に関わってくださっている方々や多くの観客を招いている中で生で最後まで戦う姿勢を見て頂けるということに関しては非常にありがたいです。
そこについては人数ということではなくていくら遠いところであっても1人2人であっても我々に対して応援してくれる人に対してどの環境に行っても見せるそういったところは忘れてほしくないです。
応援されるチームにしっかりなっていこうということは選手に伝えています。
――今シーズンどのような形で終わりたいというものはあるか?
高橋:今シーズンずっと言い続けていることに関しては、スタンスとしては挑戦者であることです。
ひとつ一つ悔いのないプレー、アグレッシブに戦っていく中でどういうものを身につけられるかというところで中途半端なプレーをしてしまうと後悔が大きくなります。
そうならないようにということを常に努めながら若い選手が多い中で成長を見届けて今シーズンやり切ったなというところ、シーズンを終えて振り返ったときに収穫、手応えがあった、強みなどを再確認できるシーズンにできればと思います。
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