2023-03-16 07:00 追加
トヨタ車体・周田夏紀「やりたいこととできることは違うということを受け止められるようになった」デンソー・横田紗椰香「相手に流れをつかまれている時間が凄く長かった」V1女子会見
SV女子
●辻健志監督
自分たちの主導権を握っている場面から我慢のしどころが少し足りずに吐き出す失点が至る所に出たので終盤がクロスゲームになってしまいました。
もう一つ前での段階で自分たちのいいところを出せたり無駄な失点を無くすと展開が大きく変わったのかなと感じています。
――ハッタヤ選手を自由にさせる時間が多いように見えたが。
辻:彼女をしっかり押さえていこうとレベルは準備の段階ではそれほどなく、他の選手のマークを少し厚めにしている部分はありました。
ゲームが進むにつれてスタートからよく(ハッタヤ選手を)使われたので(4セットで8得点/20打数 40.0%)その部分は後半になるにつれワンレグなどに対して徐々に対応はできていたと思います。
ただそれ以外の部分、こっちを抑えたら反対側だとかがありました。今日はラリーを取るシーンが少なく、ラリーはするけれどブレイクポイントに繋がりませんでした。
そういった自分たちの強みの部分がなかなか発揮できないゲーム展開でした。
リズムとしては苦しい状態をしのぐ感じになりました。最後は自分たちで吐き出してしまう形になりました。
――サーブレシーブ(レセプション)(試合での成功率46.6%)と攻撃もバランスを取るのに葛藤をしているように見えたが。
辻:今日のサイド陣は攻撃としては点数を取ってくれました。準備をしていたものはできていました。
サーブレシーブのところは先週からリリーフレシーバーを入れたりしたところがありました。そこがうまくいかないセットが多く途中で戻すシーンもありました。
その辺りは内定選手(川畑遥奈選手)ではありますが信頼度は高かったので結果的にゲームの流れが変わったシーンもありました。
そこは彼女のこれからの糧にしてもらえるようにパフォーマンスを出すところに持っていっていければいいなと思います。
今日の反省でもあり、今後の糧になると思います。
――4連勝している中で今日の試合敗戦したことについて。
辻:4連勝できていたのでその勢いをもって戦いたかったですが、そういったところに盲点、落とし穴がありました。
「いける、いける」というところが逆にうまくいかないときに今までは我慢する時間がうまくいって自分たちの時間に引き戻せるところがありました。
受け身に回ってしまっている状態が終始第1セットの最初から出てしまいました。
顕著に出たのサーブです。相手を押し込んでいこうとしたところがなかなか押し込めずに相手の粘りもありましたがポイントがとれませんでした。
結果的に自分たちの心情を表している数字になりました。
――この試合まで4連勝をしていて調子が上がっている中でシーズン残りの試合をどのように戦っていきたいか?
辻:自分たちの強みはディフェンスです。今日はブロックポイント(7点)も相手(12点)に負けてしまったところはあります。
その強みを発揮しつつ相手にプレッシャーを掛けるようなバレーを続けていきたいです。
シーズン序盤から戦力が整わなかったり、苦しい場面がありました。やっとこの3レグの最近になってチームの形、歯車がかみ合ったところが出てきました。
そういったところを今一度思い返して明日切り替えて試合に臨みたいと思います。
――ミドルブロッカーは最近横田姉妹を起用していて、打数、数字も上がっているように見えるが評価は?
辻:横田姉妹はどちらもアタックの決定力があります。特に特徴のある姉(真未)は両足のクイックが得意で、妹(紗椰香)は片足のワンレグが得意です。
点数が取れているところがあります。麻野(七奈未)も決して悪いわけではありません。彼女のブロック力はいいものがあります。
チームの今のバランスで行くとミドルが(攻撃に)絡んでくると展開がいい状態になるので、今のところは彼女ら2人が中心となってバレーを展開している感じです。
――今日の試合では後半ミドルの打数が減っているように見えたが。
辻:(横田真未選手のミスの)1本、2本で縮小したところがあります。アタックのところでフリーボール(チャンスボール)の切り返しで(アタックが)アウトになったりそのシーンから消極的になってしまいました。
交代する選択肢も持っていましたが、彼女の攻撃だけではないブロック力はチームとして期待している部分があります。
今日の試合は彼女に賭けました。言われた通り印象度がどんどん減っていってサイド勝負になったときにウチには少し苦しい場面がありました。
写真:黒羽白
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