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会見・コメント

2023-04-02 11:26 追加

Ⅴ2優勝のアランマーレ・北原勉監督「フルセットならうちが勝つ。優勝は1年目から関わってくれた人たちの集大成」、菅原里奈「気持ちで負けない。入替戦は得意のブロックで得点を」 

アランマーレ V2優勝コメント

V女子

3月26日にさわやかアリーナ(静岡県)で行われたバレーボールV2女子ファイナル。

優勝に輝いたアランマーレの試合後会見コメントをお届けする。

プレステージ・インターナショナルアランマーレ 3(24-26、25-14、17-25、25-18、15-12) 2 群馬銀行グリーンウイングス

■プレステージ・インターナショナルアランマーレ

●北原勉監督

今まで関わってくださった方々、ファンの皆さま、地元の皆さまに本当に感謝申し上げたいと思っています。この試合の前、地元で行われた練習に100名から200名、小さな子どもから大人まで来てくださいました。
就任8年目になりますが「善くて強いチーム」、地元の皆さまに愛されるチームを作って勝利の味を分かち合う、そのことをずっとモットーにやってきました。この勝利は本当に嬉しいです。選手が良くやってくれました。

相手(群馬銀行)は前日にファイナル3を戦って2戦目ですし、第1セットはプレーの差が出るだろうと予想していました。選手にも第1セットは徐々に試合に慣れていけばいいよと話していました。
第2セットからスイッチを入れようと。第2セットは本当にその通りにやってくれましたね。
ただ、その後に相手もメンバーを代えてきたり、いろいろなところでアジャスト合戦になりまして、取って取られてというシーソーゲームになりました。
我々はシーズン中も社業をフルにしながら、数時間の練習の中でラントレ、ウエイトトレーニングは欠かさずにやってきていました。フルセットになったら絶対にうちが勝つためにです。

フルセットで全く体力が落ちない、集中力も落ちない、そのためのトレーニングを全員が全く手を抜かずにやってきたので、リードされた場面もありましたけれど、第5セットに全く不安はありませんでした。
リードされても選手たちが前を向いて、下を向かずに相手に食って掛かっていった。そこで最後を取れたと思っています。

ーーアウトサイドヒッターの有村涼美選手と、交代して出た前田美紅選手。それぞれ活躍しましたね。

北原:事前に思っていた通りの展開でした。有村には試合を通じていろいろ経験をしてほしいと思っていましたし、前田には「最後に絶対お前の力が必要になる」と伝えていました。

ーー今日のターニングポイントは?

北原:今季のチームは…表には出していないスローガンなんですが、「自立と共有」がテーマになっていました。「自立」のためにヒントしか与えない。そのやり方で一緒に頑張ってきました。
(第3セットの後に)相手に先に2つ取られたことで、選手たちが一瞬下を向きそうになりましたが、第4セットに入る時に「私たちで行くよ」「こっからだよ」と声が上がって。私は大枠だけ話をして、あとの細かい作戦はみんなが決めてくれました。そこで、「この試合、行けるな」と思いましたね。

ーーその第4セット、特に印象に残ったシーンは?

北原:ミドルブロッカーの伊藤摩耶がサーブからのブロックシステムを対角の菅原里奈やベンチとも連係しながらうまく変えてくれました。
うちは「サーブから始まるトータルディフェンス」が合言葉です。相手の得点源であるハンタヴァ・エヴァンゲリア選手をシステムの中で少しづつ追い込んでいった。冷静な判断力でした。伊藤本人にも「勉強になりました」と伝えました(笑)

ーー創部8年目の優勝、ここまでを振り返って。

北原:まだ実感がないのですが、まずはここまでの集大成というところですね。今は他のチームに在籍していますが1年目から関わってくれた選手も応援に来てくれていました。(優勝は)そういった全ての人たちの集大成だと思っています。アランマーレはみんなのチーム。私はそのチームに対して、少しお手伝いをさせてもらったと思っています。

ーー最後の1点は主将の木村選手でした。WBCの大谷選手を彷彿とさせる展開にも感じました。

北原:選手たちもWBCを見ていたみたいです。「勇気をもらうよね」って。(最後の1点は)できすぎというか、ずっと練習していたプレーで取ってくれた。よくやったなと思います。

ーーV・チャレンジマッチ(入替戦)の対戦相手、ヴィクトリーナ姫路に対する印象は?

北原:個性豊かな選手がいますね。相手の個をチーム力でどう抑えていくか。宮部藍梨選手もユースの時にずっと一緒にやらせてもらったんですけど、やっぱりV1の選手は個の力が強い。個に対してアランマーレのチーム力でどう対抗していくか、というところですね。

ーー今シーズン、レギュラーラウンドでV2の盟主的な存在の群馬銀行に1セットも与えませんでした。チームが急成長した理由は?

北原:根性論を言うわけではないですが、やっぱり最後の局面では相手の気持ちに勝ることが必要です。すごい試合をしてくる相手に対して素直に「すごいな」と思うかもしれないですけれど、自分たちはそれをさらに超えないと。今季はそのためのエモーショナルマッスル、心の筋肉がついたと思っています。今日の試合が象徴していると思います。

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