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インタビュー

2023-12-05 13:20 追加

髙橋 頌インタビュー(後編)「世界トップリーグのポーランドで、トップリベロになるという目標を達成したい」

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PLAYOFFトーナメントについて

ー続いてPLAYOFFについて話を伺います。PLAYOFFはトーナメント方式なんでしょうか?

髙橋頌さん:はい。レギュラーシーズンの上位8チームによるトーナメント戦ですね。1位が8位と、2位が7位と対戦する方式でした。

ー最終的にPLAYOFFを優勝して一部昇格を決めるわけですが、PLAYOFFトーナメントは順調に勝ち進めたのでしょうか?

髙橋頌さん:全然順当じゃなかったです(笑)PLAYOFF1回戦・準々決勝の相手は、7位のAvia Świdnikというクラブだったんですけど、かなり苦しめられました。相手も本気で勝ちに来てるっていうのが分かったので、少しでも油断したらやられてしまうというか。PLAYOFFに進出する上位クラブは油断ができません。ちょっとでも油断したら、すぐセットを取られてしまう雰囲気がありました。

ーなるほど。では、2部リーグの上位チームは、そこまで力の差がなかったのでしょうか。

髙橋頌さん:そうですね。ただ、戦力的には、リーグ戦1位のMKS Będzinというチームが飛び抜けていました。その次に僕たちのチーム・KS Norwid Częstochowaが続くイメージです。

ーPLAYYOFFで(自分達よりも)下位のチームに苦戦した理由は何かあるんでしょうか?

髙橋頌さん:自分たちの調子が悪かったわけではないんですけど、PLAYOFFの雰囲気が、今までのレギュラーシーズンとは全く別物で。しかも、アウェーだと、観客が選手へ普通に暴言を吐いたりしますし、常にブーイングが発生したりしている状況ですし…。そういった意味でも、かかるプレッシャーはレギュラーシーズンと全然比べものにならないです。全く別物でした。レギュラーシーズンの順位に関係なく、勝てば準決勝に行けるけど、負ければシーズン終了なので。もう絶対に負けられない、厳しい戦いでしたね。

ー自チーム・KS Norwid CzęstochowaがPLAYOFFで変わったことは何かありますか?

髙橋頌さん:あると思います。PlusLigaへ昇格するために、何としてでも勝たなきゃいけない、っていうプレッシャーはありましたし。PLAYOFFの準々決勝と準決勝は、3試合中2試合勝てば次に進めるんですけど。次の試合を考えて最小限の2連勝で勝って進みたかったのに、相手の調子が良くて、なかなか簡単には勝たせてくれませんでした。準々決勝も、準決勝も、1試合目を落としてから2試合勝って決勝進出を決めるっていう流れで。
中でも、準決勝の2試合目がアウェーゲームで、めちゃくちゃ厳しい戦いでした。何かすごくやりにくい空気感があって、観客がそんなに多いわけじゃないですけど、相手選手が、すごくのびのびとプレーしていた印象があります。

ー対戦カードやクラブにもよると思うのですが、一般的にはホームだと勝率が高くなり、アウェーだと勝率は落ちるものなんでしょうか。

髙橋頌さん:そうだと思います。下位のクラブだとそこまで関係ないかもしれないですけど、上位クラブはホームゲームをほとんど勝っているんじゃないですかね。

ーチェンストホバで行なわれるホームゲームの雰囲気はいかがですか?

髙橋頌さん:サポーターが熱狂的です。ただ、ホームで負けても選手に対してのブーイングはありません。拍手で健闘を讃えてくれます。
他のチームだと、ホームで負けたらサポーターから叱咤激励というか、暴言みたいな言葉が送られることもありますね。選手にめちゃくちゃ厳しいチームもあります。それに比べると、僕たちのサポーターは暖かいですね。そこまで厳しくはないですけど、もちろん試合中は相手チームに対してブーイングすることがあります。


(KS Norwid Częstochowa公式Facebookページより引用)

ーその厳しいアウェーゲームを勝ち抜いてたどり着いたPLAYOFF決勝は、もともと3勝先取方式だったと伺いました。

髙橋頌さん:そうなんですよ。元々、FIVBから「この期間までに終了してくださいね」っていう通知があったみたいなんですけど、ポーランドのバレーボール協会が、そこに日程を合わせてなかったらしく。
 
ーそんなことがあるんですね!

髙橋頌さん:あってはいけないんですけどね(笑)それで、急きょポーランドバレーボール協会がスケジュールを変更したようです。「PLAYOFF決勝は、最大5試合から最大3試合に変更されました。2勝先取した方が、PlusLigaに昇格します」という連絡が届いた、とチームスタッフが言っていました。

ーそのPLAYOFF決勝は、1勝1敗と星を取り合って、運命の最終戦・3試合目にもつれ込みます。しかも、熱狂的な相手サポーターが待ち受ける満員のアウェーゲームを制してのリーグ優勝でした。

髙橋頌さん:観客の熱気がものすごかったですね。もちろんアウェーで不利だっていうことは分かっていたんですけど、試合数が短縮されてしまいましたし。ただ、勝たないといけないl、コートの中でベストを尽くす、ということだけを意識していました。

▼PLAYOFFの詳細はコチラ(外部サイト、本人によるコラム)

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