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インタビュー

2023-11-13 17:43 追加

スポルディング✕ヴィクトリーナ姫路・柴田真果(前編)「フランスで常に高さのある選手とプレーできたことは収穫」

V女子 / 全日本代表 女子

日本代表ではセッター同士の協力も必要

――フランスでのその収穫を持ち帰って、代表シーズンに入りましたが、今年度の日本代表での活動を振り返っていかがでしたか?

柴田:代表もずっと試合に出るわけではなく、途中出場が多かったので、常にエンジンを吹かせるじゃないですけど、いつ出てもいいように、シーズン期間中は常に準備するようにしていました。

――関菜々巳選手、松井珠己選手と3人のセッターがいる中で、ご自身はどういうところをアピールしていましたか?

柴田:安定感とライト側の攻撃は、自分の強みに していきたいと思って取り組んでいました。あとは、目に見えないところなんですけど、バレーボールはチーム力が大事だと思っているので、セッター同士での信頼感とか、良きライバルでありながらも、試合になったら助け合わないといけない者同士だよねっていうのを、3人で話し合ったりとか。そして、キャプテンの古賀紗理那とずっと同じ部屋だったので、チームのことなどを話していました。キャプテンの役割が負担になりすぎないように、少しでも力になりたいなと思っていました。
紗理那も大変だろうし、短期間でチームを作り上げないといけないというところでは、限られた時間の中で、どれだけ重要なコミュニケーションが取れるかが大事になってくると思うので。 そういう意味での“繋ぎ”ができる選手というか。選手同士を繋げるようになりたいなと思って、期間中はやっていました。

――話が前後しますが、フランスリーグに行く前にB代表でAVCカップに出場し、金メダルを獲得されました。キャプテンになり、MVPも受賞しましたが、その経験がA代表で役に立ったところもありましたか?

柴田:AVCカップでキャプテンをやって、チームを優勝に導けたことを評価していただいて、A代表に呼んでいただけた部分もあるのかなと捉えていたので。自分自身のプレープラス、チームをどういい方向に持っていけるかっていうのも、私の役割なのかなというふうにも考えていました。

――VNLでは特にスタメンで出場された予選ラウンドのアメリカ戦が本当に素晴らしかったですね。京都橘高の後輩でもある和田由紀子選手とのコンビで、彼女の32得点という活躍を引き出せたのは、JTで合わせた経験があったのが大きかったのでしょうか?

柴田:そうですね。JTの時に2年間合わせてきたので。当時から自分にとってもすごく 頼れるアタッカーだと思っていたし、和田選手自身も、まだそこまでデータをとられていない中で、相手からしたら、「こんな選手が日本にいたのか!」という感じの印象があったのかなと思います。

――そこをうまく活かすことができた?

柴田:そうですね。ただ、レフトで入っていた古賀選手と石川真佑選手がレシーブを頑張ってくれたからこそ、和田選手もオポジットとして点数を大量に取れたのかなとも思っています。

――ほかにVNLで印象に残っている試合はありますか?

柴田:ファイナルラウンドの最終のアメリカ戦は、悔しい思いをしました。
私は途中出場でしたが、アメリカの地で、アメリカのホームゲームという中で、あそこで勝てる力が、今後オリンピックでメダルを取るためには必要なところだと感じた試合でした。

――その後、OQTのメンバー14人に残れずに悔しい思いをされたと思うんですけど、ご自身ではどのように捉えていますか?

柴田:技術の部分で、残った2人のセッターに 劣ってしまったなっていう部分が明確にわかったので、そこを、このリーグのシーズンで、少しでもレベルアップできたらと思っています。

――技術というのは、例えば具体的には?

柴田:全体的にですかね。速いトスを上げる技術だったり、どんなアタッカーとも合わせる。アタッカーが自分の特徴を活かせて、アタッカーの良さを出せるようなトスを上げ続けるっていうのが、私にはまだ足りなかったのかなと思います。

(後編に続く)

取材・文:高井みわ
写真:木村正史、FIVB

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