2023-11-14 16:43 追加
スポルディング✕ヴィクトリーナ姫路・柴田真果(後編)「アヴィタル監督からは1本1本のトスに意味を持たせることを学んでいます」
スポルディング企画 柴田真果インタビュー(後編)
V女子 / 全日本代表 女子
今季から姫路でプレーしている日本代表のセッター・柴田真果選手インタビュー。後編では開幕したばかりのリーグについてやチームのこと、そして愛用するスポルディング製品について話を聞いた。
リーグの目標は全勝優勝
――リーグも開幕しましたが、ご自身のコンディションはどうですか?
柴田:もう少しトレーニングしていきたいなっていうところではあります。
――アヴィタル・セリンジャー監督の印象はどうですか?
柴田:「熱い」という言葉が似合う監督だなって思います。スローガンが「百%」ですが、なんかもう監督自身がそうだなと感じます。
――今までの監督にはない部分はありましたか?
柴田:アヴィタルさんはどっちかというと1個1個のプレーで、「今なんでそうやったの?」と聞いてくる。考えさせられるというか。練習の中でも無意味にというか、考えないでトスを配分することが少なくなったなと思います。
――1本1本のトスに意味を持たせる?
柴田:はい。相手がこうだからここに上げるんじゃないのかとか。試合だけじゃなくて、練習の中でも、もう1回1回の選択にそうやってアドバイスくれるので、初めは練習の中でも頭がいっぱいいっぱいになることが多かったんですけど、今はだいぶ慣れてきました。
私が今まで持っていなかった考え方も結構アヴィタルさんの中にはあったので、そこも面白い部分だなと思っています。
――例えば、どんなことですか?
柴田:今、相手のブロッカーを絶対に1枚にすることにトライしていて、ミドルが入るところにもよるんですけど…。今までもやってなかったわけじゃないけど、ミドルと一緒に考えてやらないと難しい部分だなと思っています。
――関(菜々巳)選手はよく、ミドル使うのが自分のセールスポイントと言っていますが、柴田選手はミドルを使うということに対してはどうですか?
柴田:今までは本数は少ないんですけど、ここっていう時に上げるのが好きというか。 今はどっちかと言ったら、ブロックが1枚つくけど、アタッカーがいい体勢で、100%で力が乗るトスを上げたいと思っています。
――代表で一緒だった小林エンジェリーナ優姫選手も姫路に入団しましたね。
柴田:エンジェもまだスタートから出場ではないんですけど、やっぱり高さはすごくあるので、そこを活かせるのはセッターしかいないなと。
――196cmの身長は、今までにないタイプ?
柴田:そうですね。ただ、フランスでのミドルもあれぐらいあったので、そこはフランスに行ってよかったと思う部分です。
――バレーを始めたのが15歳ということなので、まだまだこれから伸びしろがありそう?
柴田:伸びしろしかないと思います! 楽しみな選手だなと思います。
――宮部藍梨選手も代表で一緒にプレーした選手ですね。
柴田:藍梨もセッターの活かし方次第でどこまででも伸びる選手だと思っています。まだミドルブロッカーにコンバートして浅いですが、彼女のパンチ力と高さは日本代表の中でも一番ではないかと。そこを活かせるのはセッター次第だなと感じています。
今、姫路に来て、ミドルにしかわからない駆け引きやミドルの動き方などにチャレンジしているなっていうのも伝わってきます。ファーストテンポもセカンドテンポも打てるのも強みですね。
――開幕して間もないですが、V2を戦ってみて感じたことは?
柴田:V1より平均身長が低い分、工夫して攻撃できる選手が多いですね。機動力がある選手やディフェンスを頑張っている選手も多く、そういう面ではプラスになることも多いのではないかと感じました。
――目標はやっぱり全勝優勝?
柴田:そうですね。リーグの目標としては、1敗もせずに優勝することと、皇后杯がV1のチームと対戦できる唯一の大会なので、そこに食らいついていきたいなと思っています。 今年のチームは移籍選手も結構いるので、その中でのコミュニケーションをうまくとれるように、自分が年齢的に一番上でもあるので、話しやすい、話しかけやすいような関係性を作っていけたらなと。
――このチームでも代表の時と同じように、人と人を繋ぐとか、そういうところを大事にしていきたい?
柴田:はい。大変ですけど、セッターとしても絶対重要で、必要なことはわかってるので、そこは強めにしていきたいなとは思っています。
――今のチームだと、仲がいいのは井上選手?
柴田:そうですね。でも、結構いろんな選手と話します。
――初めて一緒にプレーするようになった選手で注目している選手はいますか?
柴田:大卒で入った新人選手が5名いるんですけど、これからすごく伸びしろがあるなと感じる選手が多いですね。このチーム、何年か先にはどういうチームになるんだろうなっていう、楽しみなところでもあります。
――姫路は竹下佳江さんが監督だった時代から大卒が多いのが特徴ですよね。当時は即戦力になるから大卒を中心に入れているというお話をされていました。
柴田:多分、環境的にも最初から寮ではなく一人暮らしで、自分で生活環境から全部整えていかないといけないので、そういう自立した選手が姫路では必要なのかなというふうにも思います。
――食事の面でもフランスにいた時と同様、自分で管理しなければならない?
柴田:栄養士さんも常にチームにいてくれるので、食事のことなども相談でき、安心です。
――部活動でバレーをしている中学生やその保護者向けの講座を開催したり、社会貢献しているチームでもありますね。
柴田:そうですね。入団して、地域に密着してると感じます。スポンサーの方がいらっしゃるからこそ成り立っているチームだというのもすごく感じますし、姫路という地域で、ヴィクトリーナを応援して、支えてもらっていると思います。
――先ほどおっしゃっていた、チームを引っ張るとか支えるというところは、年代も近くて、一緒に移籍してきた井上選手とも話したりしていますか?
柴田:そうですね。移籍してきたというのもあるので、何人かでご飯を食べに行ったりとか、家に呼んだりとかして、コミュニケーションを一緒にとるようにしています。
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