2023-11-17 21:39 追加
日本代表のセッター・松井珠己がブラジルのスーパーリーグに挑戦「周りのプレーをどんどん吸収して、チームを引っ張っていきたい」
ブラジルでプレーする日本代表・松井珠己インタビュー
Others / 全日本代表 女子
ブラジルのバレーボールスーパーリーグが開幕した。日本代表のセッター、松井珠己選手がパラナ州マリンガ市を本拠地とするUnilife Volei Maringa(ウニライフ・ヴォレイ・マリンガ、以下マリンガ)に入団し、スーパーリーグに挑む。マリンガは11月15日に初戦を迎えたが、残念ながら松井選手はビザの手続きがまだ完了せず試合に出られないため、観客席からの観戦となった。マリンガの初戦はどうだったのか、また、松井選手にブラジルへ挑戦した思いや近況を聞いてみた。

松井選手とアルゼンチンから来たダイアナ。二人ともビザの手続きがまだ完了せず、今日は客席から観戦
■大金星のマリンガ
スーパーリーグは12チームでホーム&アウェーの総当たりを行い、上位8チームが準々決勝へ進む。マリンガの初戦の対戦相手は、昨シーズン3位のOsasco Sao Cristovao Saude(オザスコ・サン・クリストヴァン・サウージ、以下オザスコ)。複数の元ブラジル代表やトランスジェンダーで注目されたOH/OPティファニー、埼玉上尾メディックスにいたOPロレンネなどを擁する強豪だ。しかしこの日は、ホームの大声援を受けるオザスコがどうしたことか動きが良くない。サーブも走らなければ、得意のブロックもでない。逆に昨シーズン9位、チームの半分を入れ替えたマリンガは、OPダニエラを中心に得点を重ね、相手に攻撃の的を絞らせない。マリンガは、最後まで流れがつかめなかったオザスコを3-1(25-21、25-20、21-25、25-19)で破る大金星をあげた。

マリンガ(緑のユニフォーム)の攻撃にブロックが割れてしまったオザスコ。ブロックタッチのチャレンジをするなど、マリンガは相手の手の動きを良く見て、ブロックを抜いていった
マリンガは、ラリーの最後でミスがでるなど粗さもあるが、ディフェンス力をもっと上げれば、まだまだチーム全体の伸びしろがあり、目標の8位以内も見えてくるだろう。長いリーグを戦い抜くには控え選手のレベルアップも必要だ。まだ初戦ということもあり、これから各チームどんどんデータを取り対策を組んでくる。チームにセッターは3人おり、松井選手はその中でレギュラーを目指していくわけだが、上背のある二人に対し、パイプも絡めたトスのバリエーションやディフェンスで松井選手のカラーを見せて欲しい。

マリンガに押され、あれほど騒がしかったオザスコの応援団もだんだんトーンが落ちていった
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