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会見・コメント

2023-12-22 21:14 追加

パナソニック・西田有志「交代した清水さんの活躍を見てこんなんではダメだなと思い、よりギアが入った」 天皇杯優勝会見

パナソニック天皇杯優勝会見

V1リーグ 男子

12月17日に東京体育館(東京都)で行われた令和5年度天皇杯全日本バレーボール選手権大会ファイナルラウンド決勝WD名古屋対パナソニックの試合後のパナソニックの会見の模様をお届けする。

■パナソニックパンサーズ
●深津英臣選手(セッター)

第1、2セットはお互い波があるセットでした。
第1セットうちがリードしながらセットを取られて、第2セット目はウルフドッグスさんがリードしながら取り返す展開なりました。
波があった試合だったなというのは思います。
第3セット以降うちが安定してバレーボールができたと思います
昨日も試合前に言いましたけれども、うちはやっぱりサーブからのブロックディフェンスというところ武器です。
第1セットはできましたが、第2セットブレイクチャンスで点を取れなくて何も作れなかったというシチュエーションが多くストレスが溜まりました。
なんとか自分たちの力で逆転でき第3、4セット取れたのは、皆が思っているかわからないですが、僕はすごくこういう試合を勝ちきったことは自身に繋がりましたし、これからいい流れができたと思います。

●西田有志選手(オポジット)

今日も凄くタフな試合でなかなか自分たちがうまくいかない時間も多かったです
第1セットもしっかりリードしていたましたが、自分の被ブロックが多かったとか、本当に向こうのブロックのシステムに引っかかってしまって、第2セットもずるずるいってしまいました。
清水さんが交代で入ってくれたおかげで一息つくことができましたし、その中で冷静になる時間をくださってそこで清水さんの活躍を見てこんなんではダメだなっていう風によりギアが入りました。
今日はあまり喜びっていうところがあまり表現しないっていうか、決勝なので、誰しもがこの場で勝ちたいと思いますし、そんな中で今日はそちらの考えだとあまり良くないという感覚でした。
冷静にやることだけやっていくところで、自分のリズムを作っていくことがチームのリズムになってくると思ったので、それだけがフォーカスしてやれたことが第2、3、4セットしっかり取れた部分かなと思います。
天皇杯ではありますけど、リーグにつながる結果ではあると思うので、これから来週もまだ(Vリーグの)試合ありますし、年末までしっかり試合はあるので、ここから負けなしでしっかりやっていきたいなと思います。

――お二人に。マッチポイント握ってから深津選手がサイドアウトの時に西田選手にトスを上げ続けたが意図と思いは?西田選手はどう受け取って打ったのか?
深津:僕は相手のブロックもチェンジ(S1でレフトから打つ西田選手に対して相対するブロッカーをクレク(バルトシュ)選手から山崎(彰都)選手に変えていた)していたというのもありました。
最後西田が決めてくれると信じてあげ続けましたし、最後どんな形であれ悪いトス(セット)を決めてくれたので感謝しています。
西田:今大会S1(セッターがバックライトのローテーションでオポジットの西田選手は他と違うレフトからアタックを打つ)というか今シーズン通してS1を自分で課題にしていた部分がありました。
そこをしっかり点数つなげる機会が今大会はすごく自分の中でも結果として良かったかなと思います。
その中で24-23のところで(1本目のアタックで)クロス抜いて高梨選手の体に当たって返ってきた時(クロスを想定して)そちらにずっとシフト置いてくるだろうし、ずっと(ブロック)1枚のところで勝負してくるだろうなと思っていました。
そこで思いっきり打って決めれば、もう少しスカッとしたら終わり方なのかと思います。
それまで全然フェイントもしてなかったですしシフト自体もディフェンスをずっとディープ(後ろ)に下がっていました。
そこでしっかりと1対1のシチュエーションでトライできたのは、この試合で自分がずっと冷静にいられたところで、そういう判断ができたところも、自分としては良かったかなというふうに思います。
もう一つ点数の取り方を見つけたと思います。

――深津選手に。パナソニックにとっても久しぶり(2017年以来)の優勝で、優勝の機会が多かった5、6年前の時の味わった感覚と今回受けた感覚の違いは?
深津:若手時代、中堅時代と少し結果を残してきまた。
そこからなかなか勝てない時期が続いていたわけですけども今この立場になってこの優勝という僕が味わっていた(過去の)優勝というのを、今の若い選手も含め一緒に味わいたいなと思っていました。
また自分たちがやっていることは間違いないというのを、僕は若い時に優勝という結果で自信をまた持って努力することができました。
その優勝というのを今の若い子たちと味わって同じ気持ちを共有したいなという気持ちでした。それは凄く良かったなと思います。
今回の優勝に関しては、当時出たメンバーとは大きく変わっていますが、毎年メンバーが代わってやっていく中で、優勝を目指してやっていました。
今回勝てて当時一緒に優勝を味わった清水さん、永野さん、白澤コーチも含め一緒に喜びたいというのが僕の中で凄く良かったなと思いますし、新しいメンバーとも共有できて、凄く嬉しいなと思います。

――昨日の会見でもうすでに緊張しているという言葉があった。決勝戦を精神的にフラットで戦えるかということもあったが試合を振り返って自身の精神状態は?
深津:緊張はありましたが精神状態は結構フラットで入れました。
また勝つぞ、戦うぞっていうマインドの中で今日も試合に入れました。
試合の後、帰って時間もなかったですし、少し疲れているという感覚は正直あって筋肉痛や体のバランスが崩れていました。
昨日の試合でそういう影響もあると思いながらも、この状態の体でもやれること一生懸命やろう勝つために自分の力を発揮しようとしていました。
気持ちは完全優勝に向かっていたので、それが良かったのかなと思います。
スパイカーやレシーバーにサポートしてもらいながら勝てた1勝は凄く大きいと思います。

――西田選手に。第2セット終盤のデュースのところでギアが入ったという話もあったがデュース(31-29でパナソニックがセットを獲得)のところを取りきった時の気持ち、どういう入り方をしていたか?
西田:今日のバレーボールのレベルが凄く高かったと思いますし、お互いにディグ、ラリーですごい長くなる部分もたくさんありました。
僕はもうそれで取り切る、取り切らないではなく、いかに自分は今日シンプルに考えをずっとやりきれるかというところが自分のパフォーマンスに影響してくるなと思っていました。
昨日今日でサーブの感覚があまり良くありませんでしたが、自分が(第2セット)交代して5点差(16-21)で戻ってきて、自分がとりあえずシンプルに決めに行くのではなくサーブをいい軌道で入れていけば崩せると思っていました。
それをずっと継続することっていうのはそこで考えてやっていました。
深津選手が本当バックの時にこそいいトスを上げてくださったので、決め切ることもたくさんできました。
ラリーになった時にもしっかりと自分がアプローチを取って、それに合うトスを上げていただいて、それを皆繋いでいういかにバレーボールをやっているなっていう風に感じていた時間でもありました。
そこで我慢しきったところが凄く大きかったですし、正直第2セットがポイントのセットだったと思います。
僕らがそこで0-2か1-1で向かうかっていうところでは、本当に勝敗が決まると思うような展開にはなっていました。
あそこで取り切れたところが今日の勝利になったかなと思っています。
そこから第3セットはよりシンプルにリラックスして自分たちに余裕を持たすところが決勝で凄く必要だったので、それを全員できるようになってきていくところでした。

――先ほど言っていた冷静にというマインドセットをいつから考え始めたのか?
西田:天皇杯決勝の第1セットが終わってからでした。
お互い勝ちたい人たち、当たり前ですけどこの大会で優勝することを目標にしているチームの集まりだと思います。
自分はそこをちょっと行き過ぎてしまうというか、力が入りすぎてしまう癖があるので、それが今日また出ました。
第1セットはしっかり取らないといけない場面でしたが、そこで被ブロックが何本かミスがというのがいろいろ続いてっていうところでした。
これじゃダメだな、何か自分の中で大きく変化を変えないといけないなと思っていました。
それがそういった冷静になることでしたし、冷静になることで(アタックの)高さも上がっていましたし、ジャンプが前のところより高くはなっていました。
そこの感覚がこれだなっていう状態を続けるのが、今日は一番キーになってくるなというところがありました。
もっとああすればこうすればというのはありましたが、それが今日自分の中で切り替えて良かったなと思うポイントでしたし、それは今日の1セット目っていうところでの切り替えでした。

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