2024-01-06 09:00 追加
サントリー・兪元泰「コミュニケーションがまだ足りないところがある。レセプション、サーブはもう少しできる」V1男子会見
V1リーグ 男子
●山村宏太監督
今年最後の試合ということで、何としても勝ちを拾いたかったですけど、グレートベアーズさん昨日の試合からうちの西田や各選手の特徴をよく捉えていました。
アクシデントでディマが第2セット序盤でコートを離れることになりましたので、そういった意味では普段コートになかなか出す機会がない選手が多く出場した試合になりました。
途中から出た選手もよく頑張ってくれましたし、最後まで諦めず戦ってくれました。
グレートペアーズさんの攻撃、今日はかなり高い(アタック)決定率を残されたと思いますし、最後まで抑えきることができませんでした。
特にティップやプッシュ、強いブロックアウトとかうまくグレートベアーズさんに交わされてしまったなというのが今日の印象です。
一旦、明日、明後日と休みを取って新年を迎えようと思いますので、この負けをいかに活かしていくかが重要です。
この試合で出た課題を年越しで一旦リセットして、また年明けから頑張っていきたいと思います。
――この試合欠場した大宅選手と第2セットで交代したムセルスキー選手の状態について。
山村:大宅は体調不良です。(年明けの1/5(金)のヴォレアス戦は先発出場)
ムセルスキー選手は肩周りの張りを訴えていたので、大事を取って控えの方に回ってもらいました。(年明けの1/5(金)のヴォレアス戦はリリーフブロッカーとして出場)
――ムセルスキー選手と交代した鳥飼選手を長い時間使いましたが、西田選手と普段合わせているからか?
山村:(デアルマス)アラインは普段ポジットとしてここ最近は使っていないので、アトムがいつもBチーム(ベンチメンバーで組んでいるチーム)で西田と合わせいるというところで、アトムにコートに長く立ってもらいました。
結局50%いかないぐらいだと思いますが(6/16 37.5%)失点の方が多くなってしまったのが、相手に流れを渡してしまう原因にもなったと思います。
普段なかなかコートに立つ機会もないので、いきなり投入されて戸惑う部分もあり大変だったと思いますが、いつも通りのパフォーマンスは見せてくれたと思っています。
――西田選手の評価は?
山村:西田もいろんな経験をして苦しい思いもしてきて、レフトサイドにトス(セット)を上げられない時期もありました。
昨日今日もその影響を見せないようなトスワークを見せてくれました。
ただ同じトスワークではVリーグのチームに対して2日間通用しないということを今日学べたのかなと思います。
彼が大きく成長した部分、そして改めて通用しない部分っていうところが明確になったのかと思います。
また自分が上げやすい、使いたいところを使うとチームを勝たせるというところでは、やはりまだまだ学んでいかなければいけないことが気付けたと思います。
――2023年を振り返って。
山村:一言で言うと本当に浮き沈みの激しい1年間だったなと思います。
Vリーグのファイナルで悔しい思いをして、そこから黒鷲旗(準優勝)、アジアクラブカップ(優勝)と戦いました。
夏場ちょっと期間を空けて強化、新しいコーチ(オリビエキャット)を招聘して新しい戦術理解度を深めるための練習をしました。
そして大阪のパナソニックさんと名古屋さんと3チームでタイの方に行き、リーグが始まっていったという流れでした。
いいところ、悪いところがいっぱいある浮き沈みのある一年だったなと思います。
それだけに今のチームを表している、勝ったり負けたり特に負ける時のボロボロっと行ってしまうところ、またそれを逆転する強さを見せてくれる時もあれば、世界クラブ(3位)のように高い集中力高いパフォーマンスで結果を掴み取ってくれる強さいろんなシーンが見えた年でした。
改めて監督としてこのチームを高いところでパフォーマンスを発揮させ続ける難しさ、チームを1年間いい状態で保ついろんな難しさを感じましたし、奥が深いなと思わせられています。
――試合を通じてレギュラーメンバーとベンチメンバーの差が見えるところがあったがチームの底上げについて。
山村:ウチのチームの中でも戦力の差は課題と捉えています。
レギュラーシーズンでは出場機会がない選手も黒鷲旗、近畿総合で出場機会を作っています。
長いシーズンを戦っていくと固定されていくメンバーとベンチメンバーは出場する機会に差が出ます。
その中で強化と勝ちを求めていくのは改めて難しいと感じます。
我々サンバーズがどこを目指していくのかっていうところが大事だと思います。
世界3位になった、そこで満足するのではなく世界のトップを狙うチームになっていくのであれば、やはり14名は誰がコートに入っても結果を出せるようなメンバーを揃えていかなければ世界で勝つというのは難しいと思います。
そこがサンバーズの目指すところであるならば、私はそのギャップを埋めていく作業をしていく必要があると思います。
国内のレベルを上げていく来シーズンからSVリーグで外国人選手が増えるという事実(※1)がある中で、日本人選手がどのような場所でどのポジションでどこが求められているかいうのがもっと明確になりより残酷になってくると思います。
我々の世界でやっていこうという新しい選手たちは明確な目的と意志を持っていないと、なかなか日本でプレーすることが難しいのかなと思います。
※1:2024-25シーズンは外国籍選手2人+アジア枠(※2)1人+アジア提携国(アジア枠中から提携した国・地域、現在調整中(選手は日本人選手と同等の扱い))が同時に出場可能となる。
※2:アジア枠:インドネシア、韓国、タイ、チャイニーズタイペイ、フィリピン、ベトナム
写真:黒羽白
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