2024-03-10 07:30 追加
NEC・中川つかさ「エネルギーを与えるということが私の仕事だったので、そこをしっかり後押ししようと思ってコートに立った」インタビュー
NEC・中川つかさインタビュー
V1リーグ 女子
3月3日に高崎アリーナ(群馬県)で行われたバレーボールV1女子ファイナル、JTvsNEC後のNEC中川つかさ選手のインタビューをお届けする。
中川選手は大阪府出身。キャプテンを務めた東海大学では4年生の時に春秋のリーグ戦、東日本インカレ、全日本インカレを制した。
昨シーズンは日本代表に選出。第22回アジア女子選手権大会では3位獲得の立役者の一人となった。
今シーズンは2枚代えで柳田光綺選手と共に交代するケースが多かったが先発として出場する機会もあった。
エネルギーを与えるということが私の仕事だったので、そこをしっかり後押ししようと思ってコートに立っていました。
――今シーズンリーグで1度も勝てなかったJTに勝利した要因について。
中川:JTさんが強いということを自分たちで認めた上で、それでも私たちがしっかり上回ってこの勝ちに行こうっていう全員の大きな思いがこの一戦に繋がったのかなと思います。
――狙った試合へのピーキングの持っていき方が凄いと思うが秘密は?
中川:秘密は特にないです。負けたら終わりというトーナメントではしっかり自分たちのパフォーマンスを最大限に発揮しようというのが全体で凄いいい影響があります。
その誰かの発言が凄いチームに浸透しているなと思っています。
――試合中における言葉かけについて。
中川:私は(2枚代えで)ベンチから入ってくるので、ミドルブロッカーの上野(香織)さんに思い切って行ってこいという声かけをしてもらっていました。
自分がコートの中でどうなってるかを上野さん見てもらって声をかけて貰いそれが心強かったです。
――古賀選手がシーズン途中でセッターと合わないと会見でコメントしていたことがあったが、今日の試合は合っているように見えた。何かきっかけのようなものがあったか?
中川:(塚田)しおりさんとセッターとしてはいいアタッカーがいるので打点を崩さないように心掛けました。
それは(古賀)紗理那さんだけではなくどのアタッカーに対してもセッターとしてはすごく意識した点です。
しっかりとコミュニケーションとり自分たちのコンビ(コネクション)が合えば相手のブロックの上から打てるオフェンスが持ち味だと思うので、そこを詰めていった感じです。
――古賀選手のインタビューで第2セット迄はあまりバックセンターへのアタックを上げていないことを踏まえ、第3セットから上げようって話があったが交代で入る中川選手のバックアタックへの意識について。
中川:この試合は基本フロントレフトの選手が狙われてて、そこに(古賀選手が)カバーをいくという形でした。
バックアタックを使えるシーンは私が入った時は少なかったと思います。
2セット終わって相手もこちらの対策をしていくといういう中でバックアタックが第1、2セット出ていなかったのでそこをしっかりと相手見せて見せていこうという話がありました。
――ルーキーシーズンで試合に出場をして優勝を勝ち取ったことについて。
中川:1年目っていうのはありますが、バレーの世界でコートに立つ場面ではそういうことは関係ないと思います。
どれだけ自分の力を発揮できるかですし、その力をどういう風にチームに貢献できるかにフォーカスしました。
今シーズン自分がスタートでもスタートではなくてもやれることを全力でやろうという思いで取り組みました。
――NECのアタッカーは能力の高い選手が多いと思うがその中でセット(トス)を上げてみての感想は?
中川:今日もブロックの上から打っていたりしました。逆にそういう選手が多いからこそセッター次第というところのプレッシャーというのはありました。
(自分の)このトスを打ってくれるのはすごい幸せなことだと思います。
そこを楽しみながらも自分がスパイカーの持ち味を発揮しようという気持ちでやっています。
――これからVCupや代表シーズンを迎えるが今後の目標について。(インタビュー後中川選手は日本代表メンバーに選出)
中川:今回良い結果でリーグが終われましたが、VCup、アジアクラブ選手権(※1)と2つ大会が残っていると思います。
この結果(優勝)で凄く満足していいところと、切り替えてチームとしてVCupも今いるメンバーで優勝を目指しますし、アジアクラブ選手権で優勝して世界クラブ選手権に出る(※2)というのも私たちの目標です。
目標が明確である分気を抜かずにまた頑張っていきたいなと思います。
※1:アジアクラブ選手権は4月末開催予定だったが8月末~9月に開催国未定で延期されることが発表された(パリオリンピックの日程は7月26日~8月11日なのでその後に開催される)
※2:今シーズンからアジア枠が2となり上位2クラブが世界クラブ選手権に出場することが発表された
写真:黒羽白
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