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バレーボールマガジン>インタビュー>ヴィアティン三重のPDMに就任した大山加奈さん「PDMはアスリートの人生全てをより良くするための伴走者みたいな役割。選手に寄り添って力になってあげたい」

インタビュー

2024-07-22 17:12 追加

ヴィアティン三重のPDMに就任した大山加奈さん「PDMはアスリートの人生全てをより良くするための伴走者みたいな役割。選手に寄り添って力になってあげたい」

ヴィアティン三重PDM 大山加奈さんインタビュー

Others / V女子

元日本代表の大山加奈さんがVリーグ女子、ヴィアティン三重のPDM(PLAYER DEVELOPMENT MANAGER)に就任した。
これまで大山さんはヴィアティン三重女子のエグゼクティブアドバイザーを務めてきたが、今回新たにメンタルヘルスなどを含め、選手の広範なサポートを務めるこの職に就いた。

PDMとは選手を競技者の側面だけでなく、一人の人間として捉えて包括的にサポートするPDP(Player Development Program)の運用者。

選手も一人の人間。チームには相談できない、誰にも言えない悩みを抱えることもあるだろう。移籍、引退などキャリアに関わることもまたしかり。
選手のプライバシーを守りつつ、そういった数々の悩み、苦しみの受け皿になるのがPDMだ。
選手とコミュニケーションを図り、面談等を実施して個々の悩みに向き合い、寄り添う役割を担う。

しかしながら、PDMもPDPも日本のバレー界ではまだ聞きなれない言葉ではある。
チームから就任のリリースがあった当日、ヴィアティン三重の出場する中部日本6人制総合バレーボール男女選手権大会にて大山さんご本人に直接話を伺った。

――ずばり、PDMとは何でしょうか?

大山:アスリートの競技だけじゃなくて、アスリートの人生全てをより良くするための、伴走者みたいなものですね。アスリートとして結果を残すためのアドバイザーではなく、一人の人間として充実した人生の日々を送ってもらうために、気づきを促したりとか、視野を広げてあげるような、そんな役割です。

――素晴らしい取り組みだと思いますが、国内のバレーではあまり聞かない役職名ですね。

大山:世界ではラグビーとかクリケットを中心にPDMがスポーツチームにいる環境が当たり前になってきています。
日本ラグビー選手会の方たちが、選手のメンタルケアを何とかしなきゃいけないと、海外に調査に行ったりする中で、日本でもこういう取り組みに参加することができるようになりました。
私も現役時代、メンタルヘルスですごく悩んだことがありましたので、私と同じような思いをする選手が出てこなければいいな、と。
そういう面で今の選手たちの力になれたらなと思って勉強して、PDMを務めることになりました。

――PDMにはどのような過程を経てなるのですか?

大山:養成講座があります。それを半年間受講して、カリキュラム修了の認定を受ける感じですね。

――ヴィアティンでPDMに就任する前提で受講されたのでしょうか?

大山:いえ、それは前提ではありませんでした。これまでアドバイザーとしてチームに携わらせてもらっていたんですけれども、自分がヴィアティンでPDMをやるとは思っていなかったですね。

――では、今回の就任はどのような流れがあったのでしょうか?

大山:ヴィアティン三重でアドバイザーをやらせてもらう中で、自分はより選手の側に寄り添えるような形で、チームの力になりたいなって思いがあったんです。
それでPDMの資格を取ったんですが、そのことを椎葉さん(椎葉誠 事業部長)に話したら「それ、いいね」って。チームにすごく必要なものだって考えてくださったんです。
それで自分がヴィアティンでその職に就くことになりました。

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