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バレーボールマガジン>インタビュー>パリ五輪代表のリベロ・小島満菜美、アスリーツアンリミテッドで最終週に挑む。「選手も観客もリアクションが大きく、良い雰囲気です」

インタビュー

2024-11-01 15:44 追加

パリ五輪代表のリベロ・小島満菜美、アスリーツアンリミテッドで最終週に挑む。「選手も観客もリアクションが大きく、良い雰囲気です」

Others / 全日本代表 女子

■小島満菜美選手「日本の選手をより身近に感じてもらえれば」

何度も会場を沸かせた小島選手のディグ(写真:Jade Hewitt/Athletes Unlimited)

 小島選手にどうしてアメリカを選んだのか、またAUの印象などを伺った。

―少し時間が経ちましたが、パリ五輪はいかがでしたか。

小島満菜美選手(以下、小島):チームとして悔しい結果でした。けれどオリンピック独特の雰囲気や環境、その場にいてこそ感じることのできた世界との違い、今日本に必要な部分が自分なりに見えてきたなと思っています。

―海外に出られるにあたって、アジアやヨーロッパではなく、どうしてアメリカを選ばれたのですか。

小島:日本の国内リーグでもアメリカの選手と接する機会はよくあります。特にナショナルレベルまで選ばれいる選手は本当に人格者が多い印象を受けます。アメリカの強さの一つにそう言った部分があるのではないかと感じました。そしてアメリカはリードブロックを開発したりなど戦術や戦略も学びになるのではと思いアメリカを選びました。

―AUに入団して、日本と何か違うと感じられたことはありますか。

小島:練習やウォームアップの時間ややり方など、日本とは様々違う部分が多いです。基本的に全てが短いですね。短い時間で自分のパフォーマンスを持っていく良い機会だなと思っています。選手、観客含めてすごくリアクションが大きいので、良い雰囲気を作ってくれています。

―AUは他のリーグとはやり方が大きく違います。ドラフトで選ばれるのは緊張なさいましたか。新しいチームができてから数日の練習だけで、チームメイトと連携をとるのは難しいですか。自分のプレーがポイントで評価され、それが順位になるという事はプレッシャーを感じますか、それとも逆にモチベーションが上がるのでしょうか。

小島:緊張感は特にありません。けれど1週間でチームを作るというのは、細かい部分まで時間をかけて作り上げることはできないので、瞬間の対応力とコミュニケーションが大事だなと思います。今は言語の壁もあり、その場で素早くコミュニケーションを取るのに苦労しています。早く英語を習得したいです。個人的には自分の評価は気にしないタイプなので、チームが勝てればそれでいいなと思っています。ですが、AUは個人のパフォーマンスを出すことがチームの勝利へ重要視されるリーグなので、自分が高パフォーマンスを出し続けることは大切だと考えています。

―残り1週となりましたが、AUへの抱負と日本のバレーファンにメッセージをお願いします。

小島:今回私がAUに参加することによって、アメリカをはじめ、世界の皆さんに日本のバレーボール選手をより身近に感じてもらえる機会になれたらと思っています。そして日本のバレーボールにも興味を持ってもらい、応援してくれたら嬉しいです。そのために少しでも良い順位で終われるように頑張ります。

■4週間試合が終わり、ここまでの総合順位は小島選手9位

 個人スタッツと勝敗、MVPを合わせた総合ポイントの順位は、4週間終わって小島選手は44人中9位につけている。選手の順位は、公式サイトのLeaderboadに表示され、各プレーのポイントで刻々と順位が変わっていく。試合中もスクリーンに順位、成功やエラーのポイントが出るので、決定率の%は出ないが、バレーの試合でベンチにいるコーチが見ているスタッツを観客も見ているような感じで楽しめる。1、2位のOPブリタニー・アベルクロンビー選手、ベタニア・デ・ラ・クルス‐メヒア選手が一歩抜きんでているものの、3~10位までは混戦で、最後まで順位が入れ替わりそうだ。小島選手の上位巻き返しに期待したい。

アスリーツアンリミテッド公式サイト:auprosports.com/volleyball
ドラフトや試合の録画:Athletes Unlimited YouTube 公式チャンネル AUProSports

取材: 唐木田 真里子

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