2025-03-22 11:53 追加
東京GB・柳田将洋「トップに食い込んでいくチームになるにはチャンピオンシップ進出に目標を置くわけにはいかない」 SV男子
東京GB会見 SV男子
SV男子
3月16日、東京体育館(東京都)で開催されたバレーボールSVリーグ男子、東京GB対サントリーの試合後、サントリーの会見をお届けする。
■東京グレートベアーズ
●古賀太一郎選手(リベロ)※主将
今一番リーグで強い勢いのあるチームとの試合だったので、僕たちがどこまでやれるのかが試される試合でした。
パス、トス(セット)のクオリティ、ブロックの全ての要素で上を目指さないと試合にならないことを改めて痛感しました。
チャンピオンシップまで準備する期間があるので、このタイミングでサントリーさんと試合できたことをプラスに捉えて、改善すべき点をチーム全体で共有し、前を向いて取り組んでいきたいと思います。
●柳田将洋選手(アウトサイドヒッター)
昨日の負けから、我々がレセプション(サーブレシーブ)、その後の展開も特に第1セットはうまく回せました。
どうしてもパワーサーブに対して、特に第2セット終盤に連続得点を許してしまいました。
僕が前衛でしたが、その場面でうまい展開に持ち込めなかったと反省しています。
あとは難しくないサーブに対しても、セッターを少し動かすパスになってしまいました。
そうなるとサンバーズのブロックとディフェンスにはまる場面が多かったです。
返すべきものはしっかり返し、そのレベルに立つことで、改めてああいうチームと戦えます。
レセプションやいろんな場面を担うという自覚をしっかり持って、来週調整して戦いたいと思います。
●今橋祐希選手(セッター)
サントリーさんは1つ1つのプレーのクオリティが高いチームです。
レセプションが崩れた時にトスの精度を高く保てず、ずっと切り返される展開になってしまいました。
どのチームにもビッグサーバーはいますし、僕自身の課題として、崩れた場面からの精度をしっかり高めていきたいと思います。
――今橋選手に。今日は負けてしまったが、今シーズン主力選手として活躍した中でチーム初のチャンピオンシップ進出を決めた感想は?
今橋:理想としては、勝ってチャンピオンシップを決めたいと思っていました。
今までの1つ1つの勝利の積み重ねがあって、今日負けてもこういう結果に繋がっています。
今まで成し遂げられなかった部分だったので、素直に嬉しいと感じています。
そのチャンピオンシップをホームゲームでやるために、4位以内に入るのが目標です。
今日を通過点として捉えて、実現できるようにしたいです。
そこからチャンピオンシップに向けての準備も大事です。
――オポジットの選手が出場停止中で、セッター対角にアウトサイドヒッターを起用する3OH(アウトサイドヒッター)の形になっているが、セッターの立場で変化を感じることはあるか?
今橋:オポジットの選手がいない分はスパイカーの皆さんが頑張ってくれています。
今までほどセッター対角に頼ることもできないので、そこはうまく分散させて、調子のいい選手を見つけたり、僕にはなかなか難しいことですが、できるだけ調子を上げさせよう、コントロールしようと頑張っています。
――古賀選手に。FC東京時代を知る選手としてチャンピオンシップに進出した感想は?
古賀:僕がFC東京にいた時は、プレーオフはすごく遠い目標だった中で、皆ができることをやって、ファンの皆様に楽しんでもらえるバレーを目指していました。
(FC東京が休部になり全体移籍をして)東京グレートベアーズになって、1年目は開幕9連敗から始まり、シーズン36試合終わった後にやっと2桁勝利に乗せたのがスタートでした。
そこから柳田、深津(旭弘)が来てくれたり、若手が育ってきて、昨シーズンはあと1勝というところでプレーオフに届きませんでした。
FC東京からの選手もそうですし、グレートベアーズでこれまで一緒に戦ってくれた選手の努力がクラブの血肉となって今があります。
今シーズン戦った選手だけではなく、FC東京から共に戦ってきた選手のおかげで、今こういった基盤ができています。
ここ3年、僕自身の想像以上の成長をグレートベアーズとしてしていて、バレーボール界を引っ張っていくクラブの1つになってきています。
ここで満足せず成長を続けて、東京に素晴らしいチームがあることはバレー界にとって良いことです。
そういった責任を負いながら成長していくクラブになっていきたいと改めて感じています。
――1番苦しかった時期や、そこを乗り越えた思いは?
古賀:苦しかった思い出は本当に多いです。アキレス腱を切ったこと、FC東京の休部を経験したこと、創部1年目で9連敗したことなどたくさんあります。
個人的に見るとすごいネガティブなことが起きていますが、その都度手を差し伸べてくれる人がいました。
今後も苦しいことがあるかもしれませんが、僕自身は楽観視していて、その時に頼れる人に頼れば物事が好転していく経験をしてきました。
それをどう生かすかというマインドに変わっていますし、その時に助けてくれる人がいつもいるので、ラッキーな運を持っていると自分に言い聞かせていますし、そのように感じています。
本当に今まで支えてくれた人に感謝しているバレー人生ですし、これからもそういった人生になると確信しています。
――柳田選手に。チャンピオンシップ進出を決めたことについて感想は?
柳田:僕自身、昨シーズンの悔しさが1番大きく、そこを乗り越えたという気持ちがあります。
ここがゴールではなく、あくまで通過点で、トップに食い込んでいくチームになるためには、ここに目標を置くわけにはいきません。
その2つの気持ちがある中で、もっと先を見据えて1位を倒していくには、我々は何をすればいいのかを考えなければいけません。
走り続けながら色々考えている最中です。
余韻に浸っている感覚はないですし、勝たなければいけない試合が待っていますので、そこにもフォーカスしています。
――チャンピオンシップ進出を受けて、今後試したいプレーはあるか?
柳田:チャンピオンシップ進出は決めましたが、我々はホームでできるかできないかという順位(4位以内)がまずかかってきますので、全く余裕はない状況です。
ここから色々試すより、今積み重ねている3OHのクオリティをどれだけ上げて来週挑めるかにチームとしてフォーカスしています。
僕たちとしてはホームでチャンピオンシップを戦いたいと思っています。
今日の雰囲気もそうですが、アドバンテージが我々にあるので、勝率もかなり変わると考えています。
そのために来週また練習しなければいけませんし、次の週には順位が近いSTINGS愛知と直接対決したり、負けられない戦いが続きます。
しっかりと修正をして、もう1回トライして来週の試合で勝つという繰り返しをチャンピオンシップまでするしかないと思っています。
――来週に向けて。
古賀:チャンピオンシップをホームで僕らはやりたいので、そこに向けて足を止める暇はありません。
改善するところを改善して、チーム一丸となって全力で臨みたいと思います。
柳田:来週もホームで(東レ静岡)を迎え撃つことになります。
そのアドバンテージを活かしながら、改めて勢いをつけるチャンスだと考えています。
チーム一丸となるのはもちろんですが、ファンの方と一緒に来週も戦いたいと思います。
今橋:今まで出ていなくて、昨日今日で出た課題もあります。
3OHならではの課題もありますし、そこをしっかり改善して準備して、来週またファンの皆様と一緒に勝てるように頑張っていきたいと思います。
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