2025-04-30 05:14 追加
川合俊一さんがアツく語る! 熱狂ランキング2位のバレーボールをもっと躍進させるには?(前編)
川合俊一氏インタビュー 前編
SV女子 / SV男子 / V女子 / V男子
元バレーボール男子日本代表で引退後も芸能界などで活躍されている川合俊一さんにお話をうかがいました。(「スカパー! スポーツ熱狂度ランキング2025」発表イベントにゲスト出演後に収録)
――2024年度、つまり2024年から2025年3月にかけて、非常にエキサイティングなバレーボールの試合がたくさんありました。
例えばパリ五輪のアメリカ戦、決勝トーナメントのまさかのイタリア戦、もちろんインカレや春高バレーもご覧になっていたかと思います。どの試合が一番熱狂ランキングにランクインするのがふさわしいと思われますか?
川合さん:注目度でいうと、春の高校バレーは初日から立ち見の人が出るぐらい、過去最高の人気らしいですよ。お客さんの数がすごく増えた。やはり代表が注目されると、春高に出場した選手の中から代表選手が生まれることが多いので、みなさんますます高校バレーにも注目されますね。石川祐希主将にしても髙橋藍選手にしても、春高ですでに注目選手でしたから、ファンのみなさんもそこからそのまま見ておこう!となる。春高バレーのファンのかたの熱狂ぶりはとても素晴らしかったです。春高バレーだけのファンがいるんじゃないかなっていうくらい。
――それはいると思いますよ。髙橋藍選手の母校の東山高校ファンとか昔からの強豪校という意味で鎮西のファンとか。甲子園独自のファンがいるように。
川合さん:そうですよね。
SVリーグやVリーグのチームと同じくらい観客がいたりすると聞いています。
今年の春高は、男子と女子で両方とも優勝したチームに、将来日本代表として活躍することを期待されていた選手がいました。秋本美空選手と駿台学園の川野琢磨選手とね。
普通の試合でもいい試合はいっぱいあるんですけど、今年の決勝はまた違った意味で熱狂してみていました。
――先日発表された女子代表監督のフェルハト・アクバシュさん就任もありましたが、女子日本代表についてはどんな期待をされていますか。
川合さん:フェルハトさんが監督に就任する女子日本代表は、東京五輪も去年のパリ五輪もそうでしたが、五輪直前のギリギリで代表メンバーが決まるんですよ。間違いなくチームのピークはそこなんです。男子のパリ五輪もそうですよ。
男子バレーも昨年出場権をすでにもっていたのに、ピークをパリ五輪前のネーションズリーグもっていってしまって。ああいうことはどうしたらいいんでしょうね。
ネーションズリーグは大事な大会ですけども、あの五輪直前の大会で出場権をとるのではなく、その前にとっておきたい。
ネーションズリーグで一生懸命やりすぎてしまって、そこにピークを持っていってしまった。
海外の選手はからだが大きいから日本とは違うんですよ。
日本って100%仕上げていかないと世界に勝てないので。外国のチームは日本より平均身長が10cmも大きいんで、彼らは8割ぐらいできていたらある程度戦えるんですよね。
日本は男女とも100%でいかないといけないから、やっぱりネーションズリーグでピークを迎えるというのはちょっと避けたいなと、オリンピックで勝つにはね。
そうするとネーションズリーグの戦い方も、日本バレーボール協会として考えていかないといけない。これまで日本での国際大会は結構していますけども、やはりこれからも日本で開催していかないといけないと思います。ただ、やっぱり日本で開催したら絶対フルメンバーで全力で戦うことになります。今はいろんな国がネーションズリーグをやりたいと手を挙げているんです。でも、もしかしたらオリンピックイヤーは日本では開催しないほうがいいというケースもあるかもしれないとも思っていますね。
取材・文:中西美雁
写真提供:©スカパー! スポーツ熱狂度ランキング2025
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