2025-06-21 00:29 追加
女子日本代表、パリ五輪金のイタリアにフルセットの大激闘の末、惜敗 VNL
女子日本代表、パリ五輪金のイタリアに惜敗 VNL
バレーボールネーションズリーグ2025 女子予選ラウンド第2週香港大会の第2戦・イタリア戦がホンコンチャイナで開催され、日本は20日、パリ五輪金メダルのイタリアと対戦。昨年のVNLの決勝カードでもあり、今大会は全勝対決となった。
日本チームのスターティングメンバーは、島村春世、石川真佑(主将)、関菜々巳、和田由紀子、宮部藍梨、佐藤淑乃、リベロ・福留慧美。福留は今大会初スタメン。石川、関、福留とイタリアでプレー経験のある選手3人がコートに入ってスタートした。
第1セット、宮部のサーブブレイクで日本が6-3とリード。中盤、イタリアはエゴヌのサービスエースなどで14-15と逆転。一進一退の攻防となり、20-19と日本が先に20点に乗せるが、イタリアはミドルが機能し、ファールのクイックでセットポイント。最後は佐藤のスパイクがアウトになり、日本は23-25でセットを落とす。
第2セット、第1セットと同じメンバーでスタート。立ち上がりは拮抗するが、石川のサービスエースで10-6と日本が抜け出す。中盤は石川、和田の攻撃でリードを保ち、セット後半は佐藤のバックアタックが機能。17-14の場面で石川に代えて、リリーフサーバーで北窓絢音を投入。代表デビューとなった北窓はサーブが走り、ディフェンス面でも活躍し、和田の攻撃につなげて20-14。終盤は宮部のサービスエースも出て、島村のクイックでセットポイント。最後は和田のサービスエースで25-16でセットを取り返した。
第3セットも同じメンバーでスタート。一方のイタリアはセッターにエズを投入。序盤からイタリアに連続得点され、エゴヌのサービスエースで8-4。その後もイタリアはサイド側の攻撃が機能し、点差を広げる。日本は10-17の場面で佐藤に代え、深澤めぐみを前衛で起用。その後、中川つかさと秋本美空も投入し、秋本はスパイクも決めるが、終盤もイタリアの勢いは止まらず、15-25でセットを落とした。
第4セット、日本はこのセットも同じメンバーでスタート。セット前半はイタリアのリードで進むが、中盤、和田のバックアタックなどで3連続得点し、15-15と同点に追いつく。後半は石川の攻撃が冴え、19-16と日本がリード。石川のバックアタックでセットポイントを握ると、最後は相手のサーブミスで25-20。フルセットに持ち込んだ。
第5セット、序盤から競り合いとなる。8-10と2点ビハインドの場面で石川がエゴヌをブロックし、その後スパイクも決めて11-11に。佐藤のスパイクで14-13とマッチポイントを握るが、その後2枚替えで入ったマルアルに決められ、デュースに。どちらが勝ってもおかしくない展開となるが、最後は和田がブロックにつかまり、石川のスパイクがアウトになり、17-19で惜しくも敗れた。和田が両チーム最多の28得点、石川も25得点の活躍。一方のイタリアはエゴヌとファールの16得点が最多だった。敗れはしたものの、日本はエゴヌとイタリアでチームメイトだった福留を中心としたディフェンスで、エゴヌの攻撃を抑えることに成功する形となったが、イタリアはミドル陣の活躍で勝利を掴んだ。
次戦は21日、21時からホームの中国と対戦する。U-NEXTとBS-TBSでライブ中継があり、解説はリオ・東京五輪代表の石井優希さんが務める予定となっている。
写真:FIVB
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