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コラム

2025-07-20 07:00 追加

TOKYO SUMMER LEAGUE 開幕! 東京サンビームズ・森田英莉主将「試合の機会は大切。ネーミング? いいんじゃないですか(笑) 」 

TOKYO SUMMER LEAGUE 開幕

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「東京サマーリーグ? いいんじゃないですか?」

大会のネーミングについて森田英莉(東京サンビームズ・主将)に感想を求めたところ、ちょっとだけ悪戯っぽい微笑みを浮かべてそう返答してくれた。

「V・サマーリーグがなくなってがっかりしているファンの人たちもいると思いますけれども、自分たちでこういう機会を設けてるよって。それが伝わればな、と。やっぱり東京って日本の中心部ですし、ここからバレーボールを盛り上げて行けたら嬉しいですね」

7月19日、三菱UFJ銀行池尻体育館にて開催された「TOKYO SUMMER LEAGUE」には炎天下をものともせず、熱心なファンたちが駆け付けていた。室内とはいえ、外気の影響から無縁というわけにはいかない。それでも、足を運ぶだけの価値を彼ら、彼女らは見出していた。

参加チームは東京サンビームズ(Vリーグ)、三菱UFJ銀行(実業団)、日本体育大学、日本大学の4チーム。
20日は会場を日体大世田谷キャンパスに移し、2日間にわたり、総当たり戦を行い順位を決定する。

ミニマムな大会かもしれない。しかし、観戦の機会が減少する時期ということもあり、ファンからは好意を持って受け止められている。
参加チームも結果より試合の機会がある、観客の前で試合ができる、ということに意味を見出しているだろう。
ファンの気持ちを繋ぎ止めておくためにも交流の機会は常に維持する必要がある。

もちろんその恩恵を受けるのは東京サンビームズだけではない。
大学の強豪である2チームも、大学リーグという限定された枠から脱することによって”知ってもらう”機会を得ることになる。
伝統あるクラブチーム三菱UFJ銀行に至ってはそもそもの公開試合が限られているのだからなおさらであろう。

「昨年でVリーグ主催のサマーリーグ(夏季に行われてきたSV・Vリーグ合同のグループ戦)が終了してしまいました。うちだけじゃなくて、他のチームもそうだと思うのですけれども、試合の機会はすごく大事で。夏の大会がなくなってしまったのなら、自分たちで開催しようって。普段から私たちがお世話になっている日大さんとか国体予選で対戦する機会の多い日体大さん、練習させていただくことの多い三菱UFJ銀行さんと、公開試合という形で東京で交流戦を行うことになりました」

森田主将は続ける。

「試合感覚というのは、普段の練習とか、非公開の練習試合とかじゃなくて、やっぱり緊張感のある場所でこそ掴めるものです。それに、観客の皆さんの前で試合ができるっていうことが、自分たちにとっては本当にありがたい経験なんです。リーグや皇后杯予選を前に新チームでコツコツやってきた成果を試したい。それを発揮する場所がないと成長に繋がりません。この2日間で課題もたくさん出ると思うんですけれども、それを持ち帰ってまた自分たちの力に変える良い機会になると思っています」

大会の名付け親でもある東京サンビームズ笛木彰監督も今回の取り組みに手ごたえを感じている。
「東京各所のチームから”うちはなぜ参加させてもらえないのか”という問い合わせもいただいています。次回はさらに参加チームが増えるかもしれませんね」

東京の夏は、暑い。その熱気は未来へと続いていく。

■19日の試合結果
1勝 日本体育大学、日本大学
1勝1敗 東京サンビームズ
2敗 三菱UFJ銀行

■20日の対戦カード
第1試合 三菱UFJ銀行vs日本大学
第2試合 東京サンビームズvs日本体育大学
第3試合 日本体育大学vs日本大学

撮影 堀江丈

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