2025-09-24 07:00 追加
待望の復帰!埼玉上尾メディックス・入澤まい「日本代表。もう一回あの場所を目指したいと思う自分に気がついた」 SV女子
埼玉上尾・入澤まいインタビュー
SV女子
バレーボールSVリーグ、埼玉上尾メディックスに所属する入澤まい選手のインタビューをお届けする。
所属していたAstemoリヴァーレ茨城を現役引退という形で退団したのは2024年。5月の黒鷲旗が入澤選手のAstemoでの最後のプレーとなった。
その後クラブチームの東京スリジエに加入。プレーは続けていたが、第一線は退き、バレーを楽しんでいるという印象であった。
オリンピックメンバーには選出されなかったものの、長身ミドルブロッカーとして日本代表での活躍も光っていた。
「これからなのに!」
と感じていたバレーファンは多かったであろう。
188センチという恵まれた体格は日本バレーにとっても得難いものであった。
「バレーを続けていればいつか」
というほのかな期待はあったが、同年、東京スリジエからも退団。その願いは潰えたかに思われた。
しかし、状況は一変する。
2025年6月、埼玉上尾メディックスが入澤まいの入団を発表。
待望の復帰ではあるが、何が彼女の気持ちを変え、何が彼女を後押ししたのか。
9月20日に開催されたNECレッドロケッツ川崎とのプレシーズンマッチに入澤選手は第2セットから出場。徐々に調子を上げ、チームを勝利に導いた。
試合後、再びトップリーグの舞台に立つ決意をした入澤に今の思いを聞いた。
――まずは今日の試合の感想を。久しぶりでトップカテゴリー同士の試合となりましたね。
入澤:すごく緊張しました。なんかふわふわした感じで試合に入っちゃったなっていうのがあって。良くも悪くもいつも緊張はするタイプなんですけれど、久しぶりっていうのもあって、嫌な方の緊張モードに入っちゃったんです。でも、試合をやっていく中でちょっとずつ「あ、いけるかも」みたいな感覚があって。試合の中で「できる」という手応えを感じました。
――確かにセットを追うごとに伸び伸びプレーしているなと感じました。リヴァーレ時代に比べてどのくらい感覚は戻ってきている?
入澤:やっぱりリヴァーレでやってた頃の方が動けていたとは思います。でも、1年空いたことを考えたら、そんな悪くない感覚ですね。
――対戦相手としてのメディックスのイメージと、実際に自分が入ってみての印象は?
入澤:雰囲気は、見えてたまんまに近いチームだなと(笑)。練習日とかスケジュールの組み方とか、そういった部分は入ってみないとわからないところがあったので、最初はギャップを感じましたが、もう慣れてきて普通に対応できています。
――メディックスのアップゾーンって独特ですよね。ダンスとかに参加する機会も出てくると思いますが。
入澤:頑張って覚えようと思います(笑)
――トップリーグに戻ってプレーしようと思ったきっかけや、そこに対しての気持ちは?
入澤:きっかけは、声をかけていただいたことです。決断した大きな理由は、もう一度代表を目指したいと思ったからですね。そもそも引退した理由が代表に興味がなくなってしまったことでした。パリを区切りで考えていたので。声をかけていただいた時に「自分がちゃんとそこを目指したいという気持ちになったら復帰しよう」と思って、(そう思えたことが)戻る決め手になりました。
――もう一回代表を目指そうと思ったのは?
入澤:自分ではやりきったと思っていたのですけれど、他のチームでプレーしたり、テレビを見たり、SVリーグを見に行ったりしているうちに、なんか今の自分が物足りなくなって。もうちょっとやってみたいなって、そう感じるようになってきました。やっぱり一緒にやっていた人たちとまた同じレベルでプレーしたい、代表という場所、もう一回あの場所を目指したいんだなっていう気持ちに自分自身、気がついたというのが理由です。
――目標は代表再選出ということになりますが、技術的なことやメンタル的なことを含めて、今季どういうことを主眼に置いて頑張っていきたいですか?
入澤:ポジション6に入ることもあるでしょうから、ワンレッグの決定率を上げていきたいです。ブロックに関しては、リードの中でステイする意識もしっかり持ってやっていきたいです。
――メディックスのファンや、今までずっと応援してきてくれたファンに向けてメッセージをお願いします。
入澤:いつも応援ありがとうございます。今季から復帰となりますが、自分のやるべきことは変わらないので、自分の武器を最大限に活かして勝利に貢献していけたらなと思います。これからもよろしくお願いします。
撮影 堀江丈
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