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会見・コメント

2025-10-29 11:46 追加

NECレッドロケッツ川崎・佐藤淑乃、髙橋美鈴、古谷ちなみ「全員が相手を上回るエネルギーを出せた。大卒陣は負けず嫌い」 SV女子

SV女子

●中谷宏大監督

タフなゲームになることを想定して今日の試合に入りました。疲れました(笑)。

――改めて今年のNEC川崎のポテンシャルをどう感じているか。

中谷:正直、まだ掴んでる途中でもあります。ただ、開幕4試合で本当にいいところがたくさん出ました。改めてオフェンスの良さを感じます。このチームはオフェンスで勝っていくチームなんだっていうことは、外から見ている皆さんも感じているのではないでしょうか。
しかし、それが封じられた時、あるいは封じられる対策をされた時にどう対応していくのかということを、この2日間すごく我々も課題に感じましたし、学びにもなりました。
そこへの解決策を見出していくことが今後の我々の成長とか、頂点を目指すうえで必ず必要になってくると感じています。

――高橋選手の起用について。

中谷:夏場はずっと彼女がオポジットの中心でやってきました。起用についてはチームのコンディション問題もありますが、その実績があるので僕も信頼をして送り出しました。
サイドアウト、特にS3とかS2で回らなかったところを上手く回してくれました。想定通り、彼女の力を発揮したと思っています。
今日の前半は両サイドの数字が伸びず、その打開のための一つの解決策になればという思いもありました。強打一辺倒だったところで、彼女がちょっと違う味を出してくれた。流れを変えるきっかけになったと思います。

――基本的には同じメンバーでスタートしていますが、シーズン重ねると疲労の問題も出てくると思います。ただ、みんなトレーニングに自信を持っているようにも窺えました。

中谷:トレーニングの自信と、トレーナー陣への信頼があります。
うちは「ハイパフォーマンス」というグループを作っています。
そこと綿密に連携を取りながら今はこのぐらい負荷かけても大丈夫ということを本当に詳細にやっていて、現状、今のメンバーのままでいけるという計算があります。
あとはもう一つは、代表の4人が帰ってきて、リーグ開幕から逆算すると本当に2週間ぐらいしか一緒に練習できていないという背景があります。ですのでこうやってゲームをやる中でチームを作ってるっていう段階でもあります。
これから先はいろいろな選手に出てもらわなければコンディション的にも困るでしょうし、ある程度チームの形が見えてきたところで他の選手も使っていくことを想定しています。

――和田選手の復帰時期は?

中谷:起用時期については明言はできないのですが、想定より順調に回復しています。

――サーブ&デイグで児玉奈津美選手を多用されていますね。

中谷:やっぱり金蘭会高校出身の選手だな、と。ディフェンスの上手さはピカイチです。リベロとして使う機会も作りたいと思っています。
彼女は大学3年生までアタッカーでやっていました。サーブも打てるのでディフェンスを安定させる今の使い方に関して、現状は100%の信頼を置いていますが、ゆくゆくはリベロとして大工園彩夏と競いながら成長してほしいと思っています。

――第3セットで大きく展開が変わりました。会場インタビューでは「自分は大したことはしていない」とおっしゃっていましたが実際は?

中谷:一つは、メンバーをどういう形でいくかというところを検討しました。第2セットとまた少し違ったオーダーにしたところで、インターバルでは中川つかさだけ呼んで、「こういった形でいくから、オフェンスの配分をこうして欲しい」というところだけ、実は指示を出していました。
他のメンバーには、その組み立て意図の細かいところは言わずに、もう一回やるべきことの整理をしよう、と告げました。あとはサーブとディフェンスのところだけちょっと指示を出しました。

――それで挽回できるのは選手が、大卒の選手も多いですが、しっかり自立できているという感じでしょうか。

中谷:各々バレーボールに対するインテリジェンスはすごく高いと感じています。

――この時期に、今季の最大のライバルとなりうる大阪マーヴェラスに2連勝したという事実を今どのように位置づけて考えている?

中谷:チームによっては序盤戦は選手を試したいところもあると思います。
今回のうちに関しては、今いるメンバーの中でベストと思われる組み合わせを出して実戦でチームを形作るところに、フォーカスを置かざるを得なかったという背景があります。
ただ、勝っていくことで波に乗っていけると思います。

マーヴェラスさんにこの2試合で勝ったことは、現段階ではそんなに大きな意味はないと思います。あくまで最後、ファイナルが勝負ですので。
ただ、去年の結果も踏まえ一つの自信になる2試合だったのかなと思います。

撮影 堀江丈

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