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会見・コメント

2025-11-14 20:44 追加

カミーラ・ミンガルディと福留慧美。昨季イタリアリーグでネットを挟んで戦った2人が姫路でチームメイトとして日本一を目指す SV女子

昨季イタリアリーグでネットを挟んで戦った2人が姫路でチームメイトに SV女子

SV女子

 バレーボールSVリーグ女子は現在、NEC川崎が無傷の10連勝で首位を独走中だが、2位以下は混戦しており、試合のたびに順位が入れ替わっている。
 11月9日、アウェイでの埼玉上尾メディックス戦を1勝1敗で終えたヴィクトリーナ姫路はこの時点で2位に浮上。GAME2で3-1で勝利し、連敗も「3」で止めた。

 今季の姫路は新戦力の活躍が目立っている。9日のGAME2では日本代表リベロの福留慧美と元イタリア代表でアウトサイドヒッターのカミーラ・ミンガルディが勝利に貢献した。2人は1997年生まれの同い年で、昨シーズンはイタリアセリエAでネットを挟んで戦った仲でもある。
 2人はお互いをどのような存在と捉えているのか、試合後の会見で訊いた。

 カミーラは、「サトミ(福留)はイタリアリーグで活躍していたし、すごく上手なリベロだと知っていたので、姫路で一緒にできると知った時はすごく嬉しかった。今は試合を重ねるごとに信頼度が上がっていく感じ。私はレセプションが苦手で、サトミは私のことをイタリアにいた時からよくわかってくれているので、とても助けられています」と話す。

 一方の福留は「カミーラのチームとはイタリアリーグでもすごく競り合っていたので、もちろん彼女のことは知っていました。パワフルで感情表現が豊かな選手で、そういう選手とできることは自分だけでなく、チームにもいい影響をもたらすと思い、姫路で一緒にプレーできることをとても楽しみにしていましたし、今も嬉しく思っています」とカミーラの印象について語った。

 アヴィタル・セリンジャー監督は「姫路は少しおとなしい印象のあるチームでしたが、カミーラが明るさをもたらし、いいバランスがとれていると思う。イタリアで日本とは違ったバレーの経験も豊富で、楽しんでエネルギッシュにプレーしているところが彼女のいちばんの良さであり、チームにいい影響を与えていると思います」とカミーラについて語った。

 カミーラは埼玉上尾戦のGAME2で36得点(アタック33、ブロック2、サーブ1)を挙げ、勝利に大きく貢献。福留もPOM(Player of the Match)を受賞した。

 セリンジャー監督は「自分たちのミスが多いところは気になるが、まだいろんなことを学んでいる過程であり、チームを作っている途中なので、ミスはつきものかなと。まだ素晴らしく美しいバレーボールとはいえないかもしれませんが、この1勝はとても大きいものでした」と試合を振り返る。

 別記事で取り上げたVリーグから移籍のセッター・大島杏花、日本代表の野中瑠衣、元韓国代表のイ・ジェヨン、ルーキーの河俣心海など、今季の姫路にはほかにも楽しみな新戦力が多い。既存の選手たちとの融合でどのようなチームに成長していくのか、今後も注目していきたい。


写真:堀江丈

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