2025-11-21 20:55 追加
ヴィクトリーナ姫路・佐々木千紘「悔しさはあった。今季はミドルとして主将として成長したい」 SV女子
ヴィクトリーナ姫路 佐々木千紘 インタビュー
SV女子
バレーボールSVリーグ、ヴィクトリーナ姫路は今季のキャプテンにミドルブロッカーの佐々木千紘を任命した。

佐々木は2019年に東京女子体育大学から内定選手として姫路に入団。
以降チームの主軸ミドルブロッカーとして活躍し、日本代表にも選出された華のある選手である。
しかし、昨季は試合の中で長いプレータイムを得られず、控えに甘んじることも多かった。
チームのクオリティーが上がるにつれ、ポジション争いも厳しくなっていく。
選手として苦しい状況だったかもしれないが、佐々木は腐らず、自分にできることを考えた。
その答えとして、サーブに磨きをかけ、リリーフサーバーとして力を発揮。
サーブを切り返された時には真っ先に相手の標的になることを想定して、ディグの練習にも時間を使った。
そういった地道な努力の結晶が2024年の皇后杯優勝であろう。
大会中、佐々木のサーブがチームの危機を何度となく救った。佐々木の貢献がなければ姫路は決勝戦まで辿り着けなかったかもしれない。
ただ、それでも一抹の寂しさを感じる声は聞こえていた。
(他の選手にポジションを譲り、このままリリーフサーバーに落ち着いてしまうのであろうか)
彼女はこれから円熟期を迎え、ミドルブロッカーの軸として活躍すべき選手のはずだ。
しかし、2025-26シーズンにおいて、どうやらその危惧は杞憂に終わりそうである。
今季の佐々木はキャプテンを任され、チームの中心選手の一人としてコートに立っている。

開幕戦にもスタメン出場し、10本のアタックを打って8本を決めた。決定率80%をマーク。
昨季女王の大阪マーヴェラスを破り、大きな勝利を手に入れた。
この試合は移籍加入して早々に活躍した野中瑠衣に話題が集中したが、記者の目にまず飛び込んできたのは上記の佐々木の数字だった。
佐々木をキャプテンに任命した理由をアヴィタル・セリンジャー監督は次のように話す。
「これまでのことは全く関係ない。今季は今季だからね。私たちは新しいチームとしてスタートしている。佐々木にはチームを引っ張るリーダーシップがあるんだ。コートの中、コートの外、どちらに対しても。だから佐々木をキャプテンに選んだよ」
同じカテゴリの最近の記事
- サントリー・髙橋藍主将「日本代表でショートサーブを多めに打っていたが、自分自身も攻めていかないと得点に繋がらないところは気づきだった」 SV男子会見 [SV男子] / 2025.12.12
- 女子クラブチーム世界選手権 コネリアーノが4回目の優勝を狙う [Others] / 2025.12.12
- 23本のブロックにも満足せず! 信州ブリリアントアリーズが圧巻の16連勝。JAぎふリオレーナも敗戦の中に確実な手応え V女子 [V女子] / 2025.12.08
- 首位攻防戦の第一幕はアリーズに軍配。心の交流で信州Aries・目黒愛梨がコートを駆け巡る V女子 [V女子] / 2025.12.07
- 法政大・高橋慶帆、最後の全日本インカレを終えて。「試合が終わった瞬間は悔しさがこみ上げた。(甲斐)優斗はコンスタントにディープに打ち続けられるのがすごいと思う」 [Others,全日本代表 男子,大学バレー 男子] / 2025.12.06










