2026-01-11 23:59 追加
輝きを増すAstemoリヴァーレ茨城・境紗里奈「試合に出続ける大変さを感じながら、新鮮な気持ちでバレーボールをやっています」 SV女子
Astemoリヴァーレ茨城 境紗里奈インタビュー
SV女子
バレーボールSVリーグ、Astemoリヴァーレ茨城のセッター境紗里奈が充実の時を迎えている。

入団6年目。どちらかと言えば影の立場からチームを支えてきた中堅セッターだ。
が、ここにきてスタートセッターとして一躍脚光を浴び始めている。
得意なプレーはミドルを活かすトスワーク。
もともと状況を落ち着かせる力に定評があり、「困った時には境紗里奈」という存在であった。

巡り合わせもあるのであろう。
Astemoは若いチームで波を指摘されることが多かった。メインセッターを張る力を持ちながら、チームを落ち着かせる護符として境紗里奈は重宝されてきた。
言い換えれば、チーム事情が境紗里奈を「縁の下の力持ち」に縛り付けていたのかもしれない。
今、スタメン出場の機会が増えていることを本人はどう思っているのだろうか。
「6年目なんですが、トップリーグの中で2日間トータルで出るとか、スタートから最後まで上げ切るという経験がほとんどありませんでした。私の人生の中で初めての領域です(笑)」
1月10日、姫路戦後の記者会見の席で、記者の質問に応える形で境紗里奈は話してくれた。

「若い選手に求められることと、自分に求められることは全く違うと思っています。安定感のあるプレーだったり、最後まで泥臭くやることが私の役割です。身長が小さい分、ディグだったり、守備の面でどう貢献していくかというのも私の課題ですね。今はスタートで出ていますけれども、もっと突き詰めないといけないと感じる部分です」
境紗里奈の瞳に輝きが増し、熱を帯びた言葉が続いていく。
「試合を通して出続ける大変さを今改めて感じています。28歳にして結構新鮮な気持ちでバレーボールをしていますけれども、それでもチームがコンセプトとしていることは、自分が率先して再現していかないといけないなって思っています」
ちょっと何を言っているのかよくわかんなくなっちゃいましたね、と境紗里奈は照れ笑いを見せた。
誰もが心を許せるような、その気取りのない笑顔がチームの安心感につながっているのだろう。

境紗里奈はこれから何を目指していくのだろうか。
「試合の展開でメンバーは変わります。誰が入っても、揺るがないトスを上げ続けることを頑張りたいですね。崩れた状況のパスでも託せると思ってもらえるようなセッターを目指したいです」

境紗里奈の良さについてチームの主将である長内美和子は
「チームがバタバタした時にすごく丁寧なトスを上げてくれます。忙しい状況なのに、打ちやすいトスが来てくれる。そういうところが助かっています」
と言い、ミドルブロッカーの佐藤黎香は
「やっぱりミドルをしっかり使ってくれるところですね。そして簡単にボールが落ちない」
と話す。
それは境紗里奈が理想とする姿の一端をすでに表現しているのではなかろうか。
小さな体に大きな信頼を詰め込んだセッターが、今、コートで輝きを増している。
撮影 堀江丈
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