2026-03-19 15:15 追加
デンソーエアリービーズ・中元南「後悔したくなかった、だからこの場所に戻って来ました」 SV女子
デンソーエアリービーズ・中元南インタビュー
SV女子
バレーボールSVリーグ、デンソーエアリービーズに頼れる存在が戻ってきた。
中元南、エアリービーズの心臓とも言えるプレーヤーである。
2024年5月に惜しまれつつ引退。この時、最後の舞台となった黒鷲旗では彼女のチーム在籍年数に合わせて8回の胴上げが行われた。
今季、中元が復帰を決めたのはなぜだろうか。

「後悔をしたくなかった」
と中元は言う。
「引退した時に、後悔があったわけではないですよ」
誤解しないでくださいね、と中元は微笑んだ。
「自分はシンプルにバレーボールが好きなんだと思います」
悩み抜いての復帰だったのだろう。
微妙な心の揺らぎを言葉にする、その難しい作業を中元はやってくれた。
「復帰をしないという選択で悔いを残したくなかった、と言ったらいいのかな…チームや関係者の皆さんにも後押ししていただいて、こうやって戻ってくることができました」
中元は話を続ける。
「もう一回バレーをやりたい気持ちになっている自分がいる。それを諦めたら人生に疑問が残るに違いない。そういう形でバレーを終えたくなかったんです」

現在チームは9位。
優勝決定トーナメントであるチャンピオンシップには8チームのみ進出できる。今のデンソーはその進出ライン上にいる。
「スタメンで頑張っている若い選手たちが苦しくなった時に自分が出る、そのパターンが多くなっています。
少しは頼ってもらってると思いますし、チームを勝たせる働きができるように、もっと貢献できるよう頑張りたいと思います」
どうやって自分の経験を還元していくか。中元にとっても毎日が学びの連続だそうだ。
今季のエアリービーズは結果だけでなく、固定メンバーから脱して、より幅広いバリエーションを持つことに挑戦している。
手堅いメンバーで戦った昨季は良い成績を残したが、前半の貯金を後半に消費した側面も否めなかった。
最後に頂点に立つために、チームがさらに強固になるために、もう一つ上のステージに立つために模索を続けているのが今季のデンソーだ。
その姿が現状の順位にも現れている。
辻健志監督は中元の存在を次のように評した。
「今季は苦しい状況での投入が多く、いろんなポジション、いろんな形で出てもらっています。バックアップからでもチームの求めるものを体現してくれる選手です。
彼女の経験、キャリアが困難に向き合うチームの大きな力になると信じています」
チームのシンボルでもある8(蜂)の背番号を身につけた中元南。
エアリービーズが次のステップに進む旗頭として彼女は大きなものを背負っている。
撮影 堀江丈
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