2026-03-21 07:10 追加
SAGA久光スプリングス・中島咲愛「スタートから出たい気持ちはある。でも、状況を変える役割を期待されるなら、そこで点を取ることにしっかり向き合いたい」 SV女子
SAGA久光スプリングス・中島咲愛 インタビュー
SV女子
バレーボールSVリーグ、SAGA久光スプリングスのアウトサイドヒッター・中島咲愛。

2022-23シーズンに新人賞を獲得し、彗星のようにリーグに現れた新鋭も、気が付けばデビューから4シーズンが経過し、中堅選手となった。
今季の中島は途中出場が多くなっているものの、小気味よいプレーでチームの流れを変える働きをしている。
その効果は大きく、いわゆる「控えの切り札」というのが現在の中島の立ち位置なのかもしれない。
実際、効いていると感じた。
3月初旬の対Astemo戦では途中からコートに入った中島が試合の流れを決定づけた。
「ここで中島が入ったら戦局が変わるだろう」
という場面で投入された中島は、遅れて舞台に上がった主演女優のようであった。
「中島は、まだか」
そう思いながら試合を見ていたファンも多かったのではないだろうか。
試合にストーリーがあるならば、この2戦の主役は中島であったと言っても過言ではない。
「SAGA久光のジョーカー」
そのポジションは確かに一つの新境地であろうが、同時に果たしてそれでいいのだろうか、という疑問もある。
3月8日のAstemo戦(GAME2)後に中島に話を聞いた。
この日はフルセットの熱戦となり、中島は1-2と劣勢になった第4セット以降、頭からコートに入った。

「今日はジュリー(レングヴァイラー)と交替で入りました。ジュリーはどちらかといえば攻撃的な選手なので、自分はパスの安定とか、守備範囲の広さを発揮したいと思いました。
前日に比べてサーブで狙われることは多かったですが、そこからAパス、ABパスにできたのは良かったかなと思います」
途中出場の意図、自身の求められた役割とその手ごたえについて中島はそう話す。
しかし、中島は攻守のバランスもさることながら、やはりオフェンスで光る選手という印象がある。
自身の攻撃についてはどう感じているのだろうか。
この日のアタック決定率は48%、十分な活躍のはずだが、それでも中島からは反省の言葉が多く漏れた。

「攻撃の面では昨日も今日もあまり納得のいく感触は得ていません。対峙するブリオンヌ・バトラー選手がリーグの中でもトップクラスのブロック力を持っています。
そこを避けすぎて、自分からミスを出した面があります。高い選手に対する打ち方、引き出しをもう少し増やしていきたいですね」
対戦相手のAstemo側からは中島のスピードに苦慮したという発言も出ていた。自身の特徴を出したプレーができていたのではなかろうか。
「自分はそこまでスピードのある攻撃ができるとは思っていないのですが、栄(絵里香)さんが速いトスを出してくれて、コンビバレーで点数取れているとは思います。
私も、ただ打つだけじゃなくて、ブロック利用したりとか、プッシュとかも含めて相手のブロックを利用した点数の取り方をもっと考えていきたいなと思います」
礼を失するような質問だったかもしれれないが、はっきりと聞いた。
やはり、スタートから出たいのでは、そこに対してはどう思っているのか、と。
正直、答えにくい内容であったはずだ。それでも中島はしっかりと自身の思いを言葉にしてくれた。
「もちろん出たいです。でも、やっぱりチームとして、流れが悪い状況で私を入れて挽回するという戦い方が多くなっています。そこで自分がどうするか。どうやったら得点を取れるのか、どうしたらチームがそのセットを取れるのかということを考えていく必要があります。
ですから私は途中からの出場であっても、そこをもっと突き詰めてやらなければと思っています」
翌週の姫路戦、14日のGAME1で不覚を取ったSAGA久光は15日のGAME2に中島をスタメン起用。中島も勝利に貢献した。
「まずはチームのために」
途中出場でもスタメン出場でも中島は自身に求められているものを見つめ、全力を尽くす。
新しいテーマに挑戦し、心も体も磨き抜いたその先に中島咲愛のステージが大きく広がっていくだろう。
撮影 堀江丈
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