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2014-09-10 12:16 追加

高校生たちが堺BZに“1日入団”!!

V1リーグ 男子

ゴッツのガチンコアタックをレシーブ

そして、イベントのクライマックスである企画「1人の夢をかなえる」へ。福島県立海星高校1年・相楽拓実くんの夢「石島選手のアタックをレシーブしたい」が選ばれ、相楽くんと石島選手のガチンコ対決。「手加減をするつもりは無かった」という石島選手は、相楽くんに向け強烈なアタックを打ち続ける。しかし、相楽くんはなかボールに触れることができない。ブレイザーズの選手たち、今回一緒に新入団した高校生たちが「たくみー! がんばれー!」「もう少しだ!」「もっと前に!」と応援すると、10本目、ついに左腕で当てた!

歓喜の輪が起こり、相楽くんを胴上げで祝福した。相楽くんは「最初は石島さんのアタックが怖かったけど、だんだん目が慣れてきてさわれました。嬉しかったです」と笑顔、「中学までバレー部だったんですが、高校ではバレー部が無く、今は母が行っているママさんバレーの練習に参加しています。今日教わったことを生かしたい」と話した。

相楽くんが「1人の夢をかなえる」企画で石島選手のアタックを見事にディグ!

相楽くんが「1人の夢をかなえる」企画で石島選手のアタックを見事にディグ!

 

バレー部のキャプテンという東京都立富士高校2年の山杜彦くんは、紅白戦では何度も速攻を決め、ブロックでも魅せていた。「(ブレイザーズに1日入団して)光栄でした。すごい経験です」と嬉しそうに話し、「ブレイザーズの選手たちの声を盛り上げ方、アップとかも独特で勉強になりました。この経験を部活の練習に生かしたい」と目を輝かせていた。

コーチにトスのアドバイスを受ける

コーチにトスのアドバイスを受ける

バレー部でセッターをつとめる千葉商科大付属高校2年の林田和弥くんは、物怖じしない性格なのか、練習序盤から積極的にブレイザーズの選手たちに話しかけ、紅白戦でも見事なトス回しを披露していた。「出来るだけ(ブレイザーズの)アタッカーの方々とコミュニケーションをとって、(力を)引き出したかった。自分のトスで一本決まっただけでも光栄。プロと一緒にやったことは、高校で通用するはずです」と全国大会に向け自信をつけていた。

最後は”退団式”を行い、イベントは終了した。印東監督は「笑顔がある中で終わらせてくれたのは良かったと思う。日本ではこういった取り組みがまだそれほど多くはありません。こうやって本拠地に入ってトップのカテゴリーと触れて彼らの動きに触れられたのはインパクトがあったと思う」と企画の意義を感じていた。また、石島選手は「正直、練習メニューについてくるのは大変だったと思う。よくついてきたと思います。彼らの練習だけでなく、僕の技術練習に繋がる。今日入団してくれた高校生たちが、僕たちがバレーとどう向き合っているというのを少しでも感じてくれれば」と振り返った。

見事に石島選手のアタックを当てた相楽くんを皆で胴上げ

見事に石島選手のアタックを当てた相楽くんを皆で胴上げ

一般的に、バレーボールのイベントは、大人数相手に選手数人が指導する教室型がほとんどだ。今回堺ブレイザーズとミズノが仕掛けた企画は、開催時期や安全面等を含めなかなか実現しにくい面はあるかもしれない。しかし、シューズ購入者という積極的にバレーと関わっている高校生たちにとって、より直接的、効率的なアピールになるであろうし、トップレベルの選手たちのバレーボールへの姿勢を学ぶこともできたのではないだろうか。そして、今回のイベントが成り立ったのは、堺ブレイザーズの選手達のホスピタリティ、明るいムード作りがあったからと付け加えたい。

今後も行いたい

イベントを企画した、ミズノのコンペティションスポーツ事業部スポーツプロモーション部の藁沢智之次長の話。
「バレーボールシューズにおいて、世界ではミズノの認知度は高くシェアも高いが、日本国内でのブランド認知度はまだまだ。元々全日本女子はずっとスポンサーでしたが、Vリーグのチームでは4年前までゼロでした。そこからテコ入れして、今シーズン(14/15シーズン)は女子は8チーム、男子は4.5チームになりました。ただ、トップに強くても、裾野を広げないと。特に男子、子供に。今回、この様なイベントは初めてで、どの様な効果があるかはこれからですが、今後も行っていきたい」

(取材、写真:大塚淳史)

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