2014-11-04 16:30 追加
10シーズン目のサンガイア-中編:冬夏青青
菊池兼任監督、五十嵐兼任コーチ、都澤理事長インタビュー
V男子
2014/15に10シーズン目を迎えるつくばユナイテッドSun GAIA。中編では、菊池監督兼選手、五十嵐コーチ兼選手、都澤理事長のインタビューをお送りする。
(インタビュー収録:2014年8月 留萌合宿にて)
菊池孝一 監督兼選手 インタビュー
プロフィール
- きくち こういち 1981年生まれ、茨城県ひたちなか市出身
- 身長:192cm
- ポジション:ミドルブロッカー
- 出身校:土浦日大高校→筑波大学
- チーム:東京ヴェルディ→つくば(2005/06~)
- 2014/15シーズンより監督(選手兼任 背番号1)。
○サンガイアに入られたきっかけは?
僕は設立当初からいたのですが、筑波大学在学中、都澤理事長が大学の監督をやっていた時、「10年後、つくばにプロのチームをつくるから、そのときは力を貸してくれ」と言われ、「楽しみにしてますね」という話をしていたら、大学を引退して2年後くらいにすぐチームが出来てしまいまして。
そのときは東京ヴェルディでプレイしていたのですが、理事長から「チームを立ち上げるので戻ってきてくれないか」という誘いを受けて、その設立に合わせてつくばに帰ってきました。
○菊池さんはずっと選手として活躍されていますが、このたび監督になられた経緯とは。
加藤(陽一)さんがチームを退団するということになり、先生(都澤理事長)から連絡を受けて、「やってくれないか」と誘いを受け、僕の中でもいずれ…僕自身も今年で選手最後の年にして、コーチに、という進む道を考えていて、自分が目指していた方向性でもあったので、「いよいよきたか」と。そんな感じです。
○今年、というのは、今季(2014/15シーズン)ということですね。
はい、そうです。
○コーチとしての準備なども、もともとされていたんですか。
昨シーズンも、自分が試合に出て活躍するというよりは、ベンチからアドバイスしたりとか、ベンチスタッフ、コーチに近いような役割だったので、徐々にコーチ業にシフトしていって準備出来てきてはいます。
○今年は去年とまた違う意味で大きな岐路となる一年かと思いますが、どんなシーズンにしたいと思いますか
今シーズンのチームスローガンが「剛毅果断」です。
去年まではやっぱり加藤陽一という選手が在って、どうしても選手全員が頼ってしまうところがあったんですが、今回チームを離れたというところで、選手それぞれが自覚を持って、強い意志を持って、それぞれが主役になって戦っていかないといけない、ということで。
それがチームの進む、チームカラーということで、このチームスローガンを掲げています。
○ずっと「V・プレミアリーグ昇格」を待望されていると思うのですが、プレミアとの「差」を埋めていくために、どのようにやっていこうと考えていらっしゃいますか。
(プレミアとの)大きな違いは、向こうはすごい外国人を起用してやっていて、こちらは日本人だけでやっているわけですが、そういう、経済面でも、いい選手を取るというような。組織的に、経済面をどう豊かにしていくかというのを考えていかなければならないと。選手がどれだけがんばっても、向こうがいい選手を使ってきたら、なかなかかなわない部分はありますし、こちらも、力を持った選手を取れるくらい、組織の経済面を固めていかなければいけないな、と考えています。
今、選手が出来る範囲でやっていることは、フィジカル面での強化です。鍛えています。パワー負けしないように、先日の黒鷲旗でもあったように、相手は高さもはやさもパワーもあるので、まずは日本人同士で負けないように、そこは努力でなんとかなると思うので、フィジカルトレーニングに力を入れてやっています。
○菊池さんがこの9シーズンで、印象に残っている場面を教えていただけますか。
僕の中では、2008/09、山口(誠)監督がいたシーズンで、つくばカピオでFC東京との最終戦に負けて。勝ったら優勝、負けたら3位という状況で、ちょうど僕も出ていて、和井田(剛史)とか上場(雄也)とかも出ていて、山口さんが監督で。
山口さんが大学院最後の年で、大阪に行ってしまうというところで最後に負けて、山口さんの最後のコメントでの涙を見て、ほんとに一番悔しいシーズンだったな、と。
そこまでチームを思ってやってくれて、家族がいてもそれでもチームを優先して見てくれて、直属の先輩なんですがいい兄貴分だったので、勝たせてあげられなかったのが悔しかった。そのシーズンは凄く印象に残っています。
○このシーズンを含め、いろいろ積み重ねた悔しいものをどこかで喜びにかえられるように、良いシーズンが迎えられるよう願っております。
ありがとうございます。
○こちらこそお時間をいただきありがとうございました。
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