2015-05-06 11:39 追加
ロンドン銅・井上香織引退「チャレンジの1年が大きかった」
井上香織引退コメント
SV女子 / 全日本代表 女子
デンソー・エアリービーズ所属で、日本代表としてロンドン五輪銅メダルにも貢献した、井上香織選手が5日、黒鷲旗の準決勝・トヨタ車体戦での敗退をもって現役生活を引退した。今の心境について伺った。
−−引退を発表しましたが。
井上香織(以下、井上):特別に変わりないですけど、まだ引退する実感は無いです。最終日まで残りたいです。(※4日に取材、5日のトヨタ車体戦で敗北)
−−黒鷲旗では途中出場が多いが。
井上:途中で出るのは難しいので、強い気持ちを持って、気後れしないように気持ちを出していきました。最終日まで残りたかったが、次のシーズンにつながる試合ができたと思います。
井上:良い時もたくさんあるけど、チャレンジリーグに落ちた1年間(2013/14シーズン)というのが、自分の中で凄く大きかったですバレーに対して考えることが多かった。特に濃い1年でした。降格した屈辱で、1年で戻れる保証が無い中、でも1年で上がらないといけないプレッシャーがありました。凄く長いと感じたシーズンでした。
−−だから、チャレンジリーグMVPを取れたのですね。
井上:それは…(微笑)
−−ロンドン五輪の銅メダルは思い出には?
井上:オリンピックは一生懸命ついていく感じだったので、メダルを取るために必死になっていく感じでした。
−−引退を決めた時期は。
井上:シーズン半分くらいで考え始めて、決断したのは、シーズン終了後の4月は行ってすぐです。あと1年続けるという覚悟が出来なかった。監督に伝えました。(現役というのは)それだけの準備がいるので、精神的にも大変で、そこが大きくなっていきました。
−−今後は。
井上:社業に専念します。バレーボールは、教室をどんどんやりたい。小さな子供達に教えていきたいです。
−−どういうバレー人生でしたか。
井上:私、(プレミアリーグとチャレンジリーグの)入れ替え戦を7回も経験しているんですよね。こんなに経験している選手は他にいないのでは。
−−精神的にタフになりそうですね。
井上:バレー人生にとって良い経験をして、凄く成長させてもらいました。これを次に繋げていきたいです。
−−お疲れさまでした。
プロフィール
井上香織(いのうえ・かおり)
1982年10月21日、兵庫県豊岡市出身。182cm。ミドルブロッカー。小4からバレーを始め、氷上高校では春高バレーやインターハイに出場。2001年にデンソーへ入団。ロンドン五輪の日本代表に選ばれ、銅メダルを獲得した。
文責:大塚淳史
写真:坂本清
同じカテゴリの最近の記事
- 東京サンビームズ・森田英莉主将「個性豊かに、だけど勝負にもこだわりたい」、大門莉珠「厳しい場面でチームを助けたり、流れを変えたい」 Ⅴ女子 [V女子] / 2024.11.23
- VC長野・川村慎二監督「相手のサーブに苦しんだ」、樋口裕希「ブロックディフェンスがなかなか機能しなかった」 SV男子会見 [SV男子] / 2024.11.23
- PFUブルーキャッツ石川かほく・細沼綾主将「ブロックは常に上位をキープ、ブロードも頑張る」、バルデス・メリーサ「たくさん点数を取るためにハードワークする」、藤倉由貴「入団するならここしかない。最後の挑戦でした」 SV女子 [SV女子] / 2024.11.21
- 東京GB・深津旭弘「どんな時に出ても落ち着いてゲームに入れるようにしている」 SV男子会見 [SV女子] / 2024.11.19
- NECレッドロケッツ川崎・藤井莉子「涙した日は自分のターニングポイントになりました」、澤田由佳主将「自分の良さを見つめ直して、アタッカーを活かしていきたい」 SV女子 [SV女子] / 2024.11.19
コメント
Sorry, the comment form is closed at this time.