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インタビュー

2015-07-22 12:05 追加

突破者・越川優 創部84年目の初優勝に必要だった最後のピース

誌名変更特集第5弾?JT初優勝の立役者、越川優インタビュー

V・プレミアリーグ 男子

サーブは彼の持ち味だ。間違いない

サーブは彼の持ち味だ。間違いない

誌名変更特集真打ちはこの人、越川優。すでにご存じの通り日本に現存する最古の男子チームが、その長い歴史の中で初めての優勝を遂げた。サントリーから移籍してきた越川優。2季目は主将も務め、決勝戦は記録に残るほどの大接戦の1セット目をJTがつかむと、一気に流れはJTに傾いた。最後は彼のサービスエースで試合は締めくくられた。名実ともに「優勝請負人」としての責務を果たした彼に、JT移籍にさかのぼって振り返ってもらった。

――インタビューするのがサントリーに戻ってきた直後以来なので、JT移籍から聞かせてください

越川 久しぶりに聞かれましたね(笑)。

一番最初に声をかけてもらったのが山下さんが部長の時、イタリア行く前でサントリー辞めると発表して海外いくと発表した時に話しだけさせてくれと言われて、交渉ではなくうちとしてはこういう気持ちはあるよ。と、でも海外行くんでしょ? っていう話でその時の印象が強くて、移籍の時にサントリーとの優先交渉権が終わったからフリーの移籍リストにあげてもらって、一番最初に手を挙げてくれて話をして。僕がサントリーの入った時の1年目のファイナル相手がJTですごい強いイメージがあって、それ以降右肩下がりで結果が出ていなかったわけですよね。昨季は監督もヴコヴィッチが来るから、一緒にやってくれないかと最初にお話いただいて。その時に「優勝できるチームにして欲しいし、優勝するための戦力になって欲しい」と言われました。

サントリー史上初五連覇目、越川自身も新人賞を獲得した

サントリー史上初五連覇目、越川自身も新人賞を獲得した

――JTが過去最も優勝に近づいたのはパルシン監督の時に3度準優勝して、でもそれがサントリーの5連覇と重なってしまったんですよね。そのあたりの因縁については? 5連覇の最後は越川さんも新人でサントリーにいましたよね。

越川 何もないです(笑)。ほんと、それは何もない。あの時のJT強えぇなっていうイメージしかない。決勝は勝たせてもらいましたけど。それまで1セットもとれなかったんですよあのシーズン。詳しくは覚えていないですけど、3レグとも負けてセミファイナルも3-0で負けてファイナルだけ3-0で勝ったという。絶対勝てないと思ってましたもん。レギュラーラウンドの時はね。勝てねえなぁと思っていて、セミファイナルも「お~、いけるかな?」「無理だった~」みたいな(笑)。でも決勝は勝てる気でしたね。あの時のチームはそんなチームでした。

――創部以来84年間優勝がない。そういうチームに入るプレッシャーは?

越川 ありましたよ、やっぱり。勝たせてくれって言われて、自分もこの年齢になってそういう立場になって呼んでいただいているので、「勝てるチームにして欲しい」って、自分がただ良いプレイするだけじゃなくチームとしてというのもあったし、どうやってやっていうこうかというのは、最初は特に思ってましたね。

――低迷していたチームに入って意識していた事は?

越川 意識していた事…。ん~なんで勝てないんだろうなっていうのは行く前に自分の中にあった。なんでこれだけのメンバーがいて勝てないのかなと思いつつ、チームに入っていった。入ってすぐにここだなっていうのがあって、それを直せば勝てるかなって。

――それはどこ?

越川 言葉にするのは難しいな。

――でも言語化してくれないと、読者には伝わらないから。

越川 ですよね。ちょっと待ってください。うーん。勝つ気が無いわけではないんです。勝つ気がないわけじゃないんですけど、勝つために必要な事をしていなかった。というか知らなかった。ただ当たり前に頑張っていただけのチームだったんです。言葉でいうのはすごく難しいんですけど、ただがむしゃらに「勝ちたい勝ちたい」って言ってただ練習して頑張っていた。でもそれじゃあ勝てないんですよね。そう僕は思っていて。勝つために、当たり前の事を当たり前にやっていかないと勝てないっていうのが僕の中にあってそれを当たり前にできていなかった。う~~~ん難しいな。整理します。なんだろうな。

(しばし考えて)勝つために必要な取り組み方が足りなかった。みんな自分で「俺は頑張った」、「やった」と線を決めてしまっていた選手が多かった。チームとしても。「これをやって勝てなかったらしかたない」のレベルが低かったんです。僕はそう感じました。だから、彼らが自分で決めている限界をまず取っ払わなきゃいけないなと思って。でも、これだけ能力がある選手がいるんだから、それさえ取っ払えば絶対勝てるなと。戦術は監督がやってくれる。だけど監督の言う事や戦術とかに対して、限界を作ってしまっている選手・チームであってはそれは実行できないと思ったし、やっても勝てないと思っていたし、自分のするべきことはそこだろうなって。

――実際シーズンの初めからフルセット勝ちなど多くなって、上向いてきて手ごたえは感じていた?

越川 去年はまずさっき言った限界を無くすことをチームの中へ落とし込んでいく事と、自分個人として結果を出さなくてはいけないと思っていた。というのは自分が言っている事に関して説得力がないといけないし、自分が言っている事を自分もやらなきゃいけないし、そして結果を出していかないと信じてもらえない。説得力が無い。だから自分個人としての結果を出す事と、それを落とし込んでいくことでチームの結果が上がるだろうなという考え方があったので、その二つを大きな枠として意識していたかもしれない。

 
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