2016-03-27 16:09 追加
V・プレミアファイナル 久光vs日立
ゲームレポート
SV女子
Vプレミアリーグ女子ファイナルはファイナル6首位通過の日立リヴァーレとファイナル6で苦戦し、這い上がってくる形でファイナルに進出した久光製薬スプリングスの対戦となり、3(21-25 25-23 25-19 25-17)1で久光製薬が2年ぶり5回目の優勝を飾りました。日立佐和時代も含め、創部初のファイナル進出となった日立でしたが優勝はなりませんでした。
簡単に両チームの紹介をします。
日立はMBのパオリーニ選手を攻撃の軸としたチームです。サイドは速い攻撃を目指しておりセットのスピードが速めで低い軌道のものになるケースが多い印象です。シーズン序盤はラリー中も速いスピードをセットを出していましたが、終盤になるにつれハイセットを織り交ぜるようになってきました。バックアタックを繰り出すのはほぼ1ポジションでした。(渡邊選手or佐々木選手)
久光製薬はMBの打数が少なくサイドの選手が偏りなく打っています。セッターはレギュラーの古藤選手、シーズン終盤に上げていた中大路選手、試合途中から出ることの多かった栄選手の3人がいますが、セットに関しては似たタイプで、MBへは速い低めのセット、サイドへはスピードを重視したセットを上げていました。あえてスピードで順位をつけるとすると中大路選手>古藤選手>栄選手です。バックアタックを繰り出すのはほぼOP長岡選手といった状況で、石井選手、新鍋選手も打つものの1セットに1本あればという感じでした。
両チームは今シーズン4試合(レギュラー3試合、ファイナル6 1試合)を戦いましたが、日立の4連勝でした。
この試合のブロックについて、日立の配置はスプレッドが主で長岡選手がバックライトで攻撃するときはフロントの2枚への対応をより重視し、相手レフト側へディディケートするというと女子では良く見られるものでした。コミットブロックは殆ど行いませんが、レセプションの位置などによりセットより前にジリジリと動くタイプのゲス・ブロックが多かったです。一方の久光製薬は配置はスプレッドが主でした。反応の仕方についてはMBの攻撃が多い日立に対してもコミットブロックを使っていなかった印象です。
各セットを簡単に振り返ります。
第1セットは中盤までは一進一退の攻防。その後長岡選手のスパイクミスや日立のサービスエースでできたリードを日立が守りきりました。
第2セットは前半から長いラリーになるケースが多くなりました。中盤5連続ポイントで久光がリードを奪いそのリードをキープし続けました。終盤日立が1点差に詰め寄りますが最後までリードを守りきった久光製薬がセットを取った。
第3セットは前半久光製薬がリードしますが、日立がジリジリと差を詰めて中盤に追いつく展開となりました。終盤ラリーを制するようになった久光製薬がリードを広げていきセットを取りました。
第4セットは第3セットに引き続き、久光製薬がラリーを制するケースが多くなりました。終盤は日立のラリー中のミスやレセプションアタックが弱くなったことにより久光製薬がブレイクを重ね日立を突き放しました。
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