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ゲームレポート

2016-11-28 09:14 追加

データで振り返るV・プレミアリーグ男子1レグ ミドルの使用率やスタメン平均年齢など

数値から見るv・プレミアリーグ男子

SV男子

V・プレミアリーグ2016/17シーズンも1レグが終わり、全チームが対戦を一巡して2レグに入りました。順位はご存じの通り、パナソニックが8戦全勝の首位。続いてサントリー、合成、東レ、ジェイテクト、JT、堺、FC東京。ここで、公式サイトで発表されている帳票を元に、データから1レグを振り返ってみました。

項目は、個人ランキングのスパイク決定率、サーブ効果率、レセプション返球率。また、MB(ミドルブロッカー)の打数についてと、1セット当たりのバックアタック打数、1レグ各チームのスタメンとオーダー、平均年齢、1セット当たりサーブが多い選手になります。

 スパイク決定率

順位 氏名 チーム 試合数 セット数 打数 得点 失点 決定率
1 ミハウ クビアク パナソニック 8 29 192 110 13 57.3
2 清水 邦広 パナソニック 8 29 209 119 12 56.9
3 福澤 達哉 パナソニック 8 29 204 113 10 55.4
4 カジースキ マテイ ジェイテクト 8 27 245 135 15 55.1
5 イゴール オムルチェン 豊田合成 8 27 377 198 25 52.5
6 エスコバル ヤドリアン サントリー 8 30 349 183 31 52.4
7 ジョルジェフ ニコラ 東レ 8 29 351 174 14 49.6
8 高松 卓矢 豊田合成 6 20 106 50 6 47.2
9 米山 裕太 東レ 8 25 81 38 3 46.9
10 手塚 大 FC東京 8 27 238 110 19 46.2

上位3人がパナソニック勢です。首位独走もうなずけます。

サーブ効果率

順位 氏名 チーム 試合数 セット数 打数 ノータッチ エース 効果 効果率
1 鈴木 悠二 東レ 8 29 135 9 6 57 20.8
2 李 博 東レ 8 29 120 3 10 50 19.6
3 八子 大輔 JT 8 24 79 6 4 25 19.6
4 カジースキ マテイ ジェイテクト 8 27 120 6 4 55 19.1
5 柳田 将洋 サントリー 8 30 123 6 5 50 18.3
6 イゴール オムルチェン 豊田合成 8 27 120 4 8 42 17.4
7 富松 崇彰 東レ 7 24 104 1 8 41 17.0
8 エスコバル ヤドリアン サントリー 8 30 119 4 6 44 16.6
9 越川 優 JT 8 28 95 6 3 25 15.4
10 手塚 大 FC東京 8 27 100 4 5 28 15.0

ワンツートップを東レ勢が占めています。10位以内にパナソニックと堺の選手は顔を出しません。ここは意外。

東レ勢が今季取り組んでいるサーブの強化が成果を出しているようです。

 

全打数に占めるMB打数の割合(1レグ終了時)

1位 東レ 19.1%

2位 FC東京 18.7%

3位 ジェイテクト 17.5%

4位 サントリー 16.6%

5位 JT 16.1%

6位 豊田合成 16%

7位 堺 15.6%

8位 パナソニック 15.1%

 

*1セット当たりの打数が2.5本を越えているMBは

廣瀬(2.9本 47.8%決定)

李(2.8本 68.1%決定)

富松(2.6本 59.3%決定)

の3名。

 

 

1セットあたりのバックアタック打数(1レグ終了時)

1位 東レ 7.46本

2位 豊田合成 7本

3位 サントリー 6.46本

4位 堺 6.31本

5位 ジェイテクト 6.26本

6位 JT 6.04本

7位 FC東京 6本

8位 パナソニック 4.19本

 

 

*バックアタック打数、東レ合成はセット当たりの打数上位だが、大半はニコラとイゴールの打数。この2チームで、ランキング規定のセット当たり1本以上打ってる日本人選手は、鈴木悠二しかいない。

 

1レグ、各チームの主なスタメンとオーダー

・スタメン:7試合中、最もスタメン出場が多い選手。3試合ずつの場合は出場セットが多い方。

・平均年齢:上記7名が今年度分の誕生日を迎えた後の年齢で計算

・オーダー:裏表が変わる日もあるが、7試合中一番多いものを採用

・最多サーブ打数:1セット当たりの打数が多い選手

 

 

パナソニック

深津→クビアク→山内→清水→福澤→白澤

永野

平均年齢:28.7歳

最多サーブ打数:山内(S5)

 

東レ

藤井→星野→富松→ニコ→鈴木→李

渡辺

平均年齢:27.9歳

最多サーブ打数:鈴木(S3)

 

サントリー

山本→藤中→鈴木→エスコバル→柳田→塩田

酒井

平均年齢:27.9歳

最多サーブ打数:柳田(S3)

 

豊田合成

内山→高松→近→イゴール→白岩→傳田

古賀幸

平均年齢:29.6歳

最多サーブ打数:イゴール(S4)

 

ジェイテクト

久保山→高橋和→廣瀬→古田→カジースキ→金丸

本間

平均年齢:28.6歳

最多サーブ打数:カジースキ(S3)

 

JT

深津→安井→筧本→ルブリッチ→越川→中島

唐川

平均年齢:27.3歳

最多サーブ打数:深津(S1)

 

佐川→千々木→松本→ウォレス→石島→出耒田

井上

平均年齢:30.6歳

最多サーブ打数:佐川(S1)

 

FC東京

山岡→和中→栗山→長友→手塚→衛藤

橘裕

平均年齢:26.6歳

最多サーブ打数:手塚(S3)

 

スタメンが一番平均年齢が若いFC東京と、一番高い堺ではなんと4歳の差があります。

熱いプレーに盛り上がるのも楽しい見方ですが、データを見ると、また新しい発見があります。どのチームがどんな特徴があるのか把握して観戦に臨むと、より一層楽しめることでしょう。

 

2レグ以降、このデータがどう変わっていくのか、あるいは変わらないのか。数値で見るV・プレミアリーグ、観戦のバリエーションに加えてみてはいかがでしょうか。

 

 

文責:前川扇

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