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インタビュー

2017-11-13 12:00 追加

冨永こよみ(上尾メディックス)「全日本でセッターのポジションの大切さを実感しました」(前編)

冨永こよみ選手インタビュー(前編)

V・プレミアリーグ 女子 / 全日本代表 女子

 今年、グラチャンで正セッターを務めた冨永こよみ選手インタビュー。前編では、全日本での収穫とリーグの目標などを聞いた。

今年の全日本を振り返って

――まず、今年の全日本の振り返りからお願いします。全日本での大会出場は2009年のグラチャン以来でしたでしょうか?
冨永:はい、そうですね。

――中田久美監督とは初めてだったと思いますが、セッター出身の監督ということで、今まで経験したことのないバレーだった部分もあったのでしょうか? 最終的にグラチャンではベストセッター賞も受賞されましたが…。
冨永:本当に運よく出場機会をいただいて、世界のトップレベルのチームと戦うことができました。今までは高い高い、上の存在だった海外の選手と互角だったり、そういう選手を相手に勝ったりという経験ができ、感謝しています。まず、その場に立てているということが今までの自分だったら信じられないことでしたが、そういう思いから始まって、試合を経験させていただいた今は「かなわない相手じゃないんだ」という意識になったということは、私自身の気持ちの変化として、あるかなと思います。
自分の調子の良し悪しで勝ったり負けたりということもありました。アタッカー陣はすごくテクニックもあるし、経験もあるし、それをセッターがしっかり活かすことができれば、世界にも通用するんだなということがわかったので、本当にセッターのポジションの大切さというのを実感しました。

――これまでの所属チームで取り組んできたトスと、中田監督の要求するトスには違いがあったと思いますが…?
冨永:全日本は誰が見てもわかるようにスピードのあるバレーです。それに対して、自分はどちらかというと丁寧に高いトスを上げるタイプだったので、もちろん違いがありました。全日本はサーブレシーブにしてもチャンスボールにしても、すごく低い軌道で返すので、セッターも準備の段階から全然違います。考えていられる時間が短いので、短い間にいろいろ判断して、攻撃を組み立てなければなりませんから、頭の使い方もこれまでとは違っていたと思います。

――今までに使ったことのない脳を使っている感じですか?
冨永:そんな感じです。

――それを数か月やってみて、いくつかの大会を経て、だいぶ定着された感じですか?
冨永:そうですね。5月に全日本が始動した当初に比べれば慣れてきたと思うんですけど、やっぱりまだまだ、その中で余裕を持ってやらないといけないですし、やっと慣れたという感じですね。それを自分のものにしてアタッカーを操るというところまでは全然いってないので、まだまだこれからですね。

――ワールドグランプリやアジア選手権は、佐藤美弥選手とどちらかがスタメンで途中交代という出場の仕方が多かったと思いますが、グラチャンに関しては冨永選手のスタメンが続き、コートに立っている時間も長かったと思います。それまでの大会と比べて、ご自身としては、この起用方法がやりやすかったというのはありますか?
冨永:確かにアジア選手権までは佐藤と交互に入るという感じだったので、グラチャンもそういう感じかな?と思っていたんですけど、スタメンで起用していただくことが多かったですね。その理由は久美さんやスタッフの方が決めることなのでわかりませんが、私自身としては、長くコートに立ってみて、体力的にももっと上げていかなければならないなと感じました。また、本当にオリンピックを目指すとなったら、一人のセッターで固定して、しっかりコンビを密に合わせた方がいいのだろうなというのもあります。今年に関しては久美さんの体制になって1年目ということもあり、佐藤と助け合ってという感じだったので、すごく助けられた部分もあるのですが、将来的には誰が上げるにしても一人に固定してコンビを作っていくんだろうなと予想しています。そのポジション争いにどう食いついていくのかということを考えなければならないと思います。

――そのポジション争いをしていく中で、ご自身の誰にも負けないセールスポイントは何だと思いますか?
冨永:ツーアタックで攻撃に参加できることや、打つふりをしてトスを上げたりなど、もともとアタッカーだったことを生かすようなプレーを心がけているので、その辺がセールスポイントになるのかもしれません。

――中田監督自身も現役時代にツー攻撃が得意だった印象があるのですが、監督からはツーを積極的に打つように指示されましたか?
冨永:そうですね。言われていました。

――高さやサーブについてはどうですか? 中田監督も冨永選手のサーブをほめていましたし、実際にサーブで活躍する場面も多かったと思いますが。
冨永:サーブは好きなプレーのひとつではありますが、世界を相手にどこまで通用するかわからないという感じでした。今回のグラチャンでは、自分の思うように打てれば通用するというのがわかったので、その精度をもっと上げていきたいです。ブロックは国内では高い方ですが、世界に行ったら小さいので、位置取りとかボールの見方とか、ただ止めるのではなくレシーバーが見やすいように跳ぶとか、国内リーグだと高さを意識していますけど、世界と戦うとなるとまた違ってくるので、スキルをもっと上げていきたいです。

――では、同じポジションの佐藤美弥選手や宮下遥選手のご自身にはない部分はどんなところだと思いますか?
冨永:2人とも速いトスが上手で、速いけど打ちやすそうなトスを上げます。コンビの使い方とかも、ブロックの弱いところを攻めたりとか、ミドルをこう入れたら、ブロックがこう動くといったことがよくわかっていると思います。アタッカーを活かすことができるセッターですね。経験も豊富で、宮下は若いですけど、代表で長くやってますし、経験を積んでいる選手だと思います。

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