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インタビュー

2019-02-22 09:44 追加

指導者になっても謙虚なジェイテクト高橋愼治監督 今シーズンより就任

高橋慎治監督

V1リーグ 男子

ジェイテクトスティングスの新人監督・高橋慎治(38)が試練を迎えている。ジェイテクトは現在、勝ち点38ポイントの7位。残り2試合という中で、プレーオフのファイナル6に進出するためには厳しい状況だ。6位・堺ブレイザーズは41ポイント。堺との直接対決はないので、自力での突破はできない。ジェイテクトが逆転で進出するためには、2連勝で6ポイントを得るのが必須。逆転ファイナル6入りには、選手たちの奮起はもちろん、高橋監督の采配も注目である。2月17日の試合後、高橋監督は「(ファイナル6入りを懸けた試合が続き、自分自身)選手の時と違うプレッシャーはあった。苦しいとか、楽しいとかよりも、一つ一つが勉強だと思っていて、全部良い経験をさせてもらっている」と話していた。選手時代と変わらぬ低姿勢で、謙虚な姿勢。高橋監督の指導者としての最大の特徴といえるかもしれない。

高橋監督は昨シーズン(2017/18年シーズン)で選手(兼任コーチでもあった)を引退するまではセッターとして、長らくチームの顔、そして頭脳であった。また、若い選手が多い中で、兄貴分としてまとめあげてきた。2018年6月に正式に監督就任となった。監督になっても常に謙虚な姿勢で、取材を受ける際には言葉を慎重に選ぶ。選手時代以上に、言葉を慎重に選んでいる感がある。それくらい選手たちのことを守る、自分の言葉で選手を傷つけない、という意識が高いのだろう。

アーマツ・マサジェディ前監督がわずか1シーズンで退任し、その後任として話がきた時は高橋監督も驚いたという。

「自分としても驚きましたし、『自分が?』という思いもありました。プレイヤーとしてはベテランの年齢までやらしてもらったんですが、指導者としては、コーチ兼選手だった前のシーズンだけ。(指導者としての)勉強というか、知識もなかった。自分でいいのかなと思った。(それでも引き受けたのは?)チームを強くしたい一心、それだけ。自分につとまるのかという不安はありましたけど、自分がプレイヤーの時に成し遂げられなかった優勝を達成したいというのもありました」

ジェイテクトはこの2シーズン、チームの若返りという過渡期にある。16/17年シーズン終了後には、チームを支えてきた主力選手たちが引退や移籍をしていった。高橋監督自身も実質このシーズンで引退状態だった。そこから福山汰一や久保山尚がスタートメンバーに抜擢されていき、昨シーズンは3レグでは、“スーパー高校生”西田有志が大活躍し、黒鷲旗では郡浩也や中根聡太といった内定選手が抜擢されていった。一方で3シーズン、チームの大黒柱として支えてきた、元ブルガリア代表のマテイ・カジースキーが、黒鷲旗でチームを離れている。そういう意味でも、高橋新監督にとっては難しい状況の中での就任となった。

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