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インタビュー

2019-09-09 17:00 追加

柳田将洋「石川の言う、”個”の力をつけた選手たちをまとめて、ひとつのベクトルに向けていくのが主将としての僕の役割かな」

全日本代表 男子

写真提供:FIVB

方向性を再確認できる話のできるベテラン

――古賀太一郎選手が以前、弊誌のインタビューで、「柳田は周りの選手からの信頼がすごい」と言われていました。信頼されるように心がけていることなどありますか?

柳田:買い被ってくださってありがたいのですが、自分では人一倍信頼されているとはあまり思ったことはありません。人に寄り添えるように心がけてはいますが、そういったことは古賀さん本人や福澤さんが長けていると思うので。

――ポーランドでは日本人対決で、古賀選手は柳田選手の調子が良くてかなり苦しめられたと。そのように「ここ一番」という試合で活躍できる秘訣は?

柳田: 古賀さんが相手チームのコートにいた試合はポーランドで経験した中でも「負けたくない」という気持ちが強くなった試合でした。 その後に古賀さんと食事に行くのも楽しみで、「これが終われば古賀さんとプライベートでゆっくりできるな」と思ったら、やる気がみなぎったりしました。 いろんな要因があって、高いモチベーションやコンディションでやれたのかなと思っています。

――日本代表の合宿では、どんな選手と一緒にいることが多いですか? 主将としてまんべんなく?

柳田: 関田(誠大)、石川、大竹(壱青)、福澤さん…。年代はあまり関係なく過ごしています。もともと年代がうまくバラけたチームでもあるので。

――そういえば、同期が誰もいないですね。

柳田:2017年のグラチャンの時に山田(脩造)がいただけですね。1個上が藤井(直伸)さんたち、1個下が山内(晶大)たちで、ちょうど狭間の世代というのか同期となかなか一緒にできないので、逆に誰と話すのも苦にならないですね。海外では年齢に関係なく、年下からもガンガン言われるし、年上にもガンガン言うのが普通なので。

――先ほど福澤選手に意見を求めていたという話も出ましたが、困った時、悩んだ時は誰に相談していますか?

柳田:やはり、福澤さんと古賀さんですね。チーム全体をよく見ているのを二人からは感じるので。僕もベストアンサーを求めているわけではなく、どういう方向に向かっているのかとか、行くべきなのかというベクトルがもう一度定められるような話ができるんですよね。何が正解とかじゃなくて、自分たちがどうしたいのかという部分で。

――方向性を示してくれる?

柳田:方向性を示されて、擦り合わせができるような感じです。古賀さんはテクニカルなことも言いますね。バレーボールとしてどう見えてるかとか。

――来季はドイツでプレーすることが決まっていますが、オリンピック後も海外でプレーしたいですか? 日本に戻って来たい気持ちもありますか?

柳田:未来のことは未来の僕しかわからないので(笑) 1シーズンずつ戦って、そのシーズンの成績がよければ、次にもっといいクラブに行けたり、いい契約金が組めたりする。もちろん逆のこともあるし、そういう世界で戦っているので、先のことはわからないです。

――最後に余談ですが…。以前、全日本女子監督の中田久美さんがインスタグラムで柳田選手に美肌グッズか何かを渡すと書かれていましたが、どんなものを受け取ったのでしょう?

柳田:それ、知りたいですか?(笑) ネーションズリーグの前に調布市長を表敬訪問した時、車の中で女子同士(中田監督と岩坂名奈主将)が化粧品の話をしていて、「男子は何つけてるの?」と僕に話をふってきたので、「化粧水をつけてますよ」と。そしたら、肌が荒れないようにとパックのようなものをいただきました(笑)

――今日はいろいろと貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。

【プロフィール】
柳田将洋(やなぎだまさひろ)
1992年7月6日、東京都江戸川区生まれ。小学生でバレーボールを始め、安田学園中→東洋高→慶應義塾大学と進み、在学中の2013年に日本代表初選出。2018年より日本代表主将となる。
2014年10月、サントリー入団を発表。2015年3月に内定選手として試合に初出場。2015-16シーズンはVリーグ最優秀新人賞を受賞する。2017年4月、サントリーを退団し、プロ契約選手として海外移籍することを発表。
2017年6月、ドイツ・ブンデスリーガのバレーボール・バイソン・ビュールと契約締結し、1シーズンプレーする。翌2018年はポーランドのクプルム・ルビンにてプレー。2019年5月、ドイツのユナイテッド・バレーズと契約締結。

聞き手:高井みわ

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