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会見・コメント

2019-10-25 14:37 追加

デンソー・鍋谷友理枝「移籍組と若手が融合し、全員が力を出し切れた」 NEC・山田二千華「もっと相手の状況を見ることのできる対応能力を身につけたい」

V1リーグ 女子

■NECレッドロケッツ

●金子隆行監督

今データを見ましたが、数字がオフェンスの部分で圧倒的にデンソーさんの方が上回っていました。サーブレシーブがB、Cパスになることはある程度覚悟の上で取り組んできましたが、その B、Cパスのところで打ち切れていないケースが多かったかなと。また、アタックによる失点が多すぎたかなという気がしています。前半、サーブで主導権が握れずに相手のミドルの選手に印象づけられたという部分で、常に後手に回るパターンになってしまったのがこの試合のポイントだったと思います。

●山内美咲主将

この1戦はホームゲームということもあり、1セット目から勢いに乗っていこうと思っていましたが、自分たちの強みであったサーブとブロック、ディフェンスというところで機能できず、流れが掴めなかったと感じています。あとは勝負どころだったり、気持ちの面で相手に押され気味なところが終始あったかなと思います。

●山田二千華選手

今回はお互いが初戦で時間が少ない中で、自分たちの現状で対応していかなければならない試合でしたが、相手ミドルのジャック選手に対しての攻撃面での対応などが遅れていて、ジャック選手だけでなく他の選手にも決められてはいけないところで決められてしまいました。 相手の攻撃を最小限に抑えるべきところを抑えられなかったところが自分たちの流れを作れなかった原因ではないかと思います。

――山田選手に。ご自身にとって初の開幕スタメンでしたが、どのような心境で迎えられましたか?

山田: 緊張はしていましたが、緊張しすぎると硬くなってしまうので、 一度深呼吸をしてみるなど自分で考えながら臨みました。最初はリズムに乗っていきたいけれど、少し落ち着いた状態で入っていこうと思いました。

――相手の攻撃バリエーションが多い中でもっとできたと思う部分があれば教えてください。

山田:ブロックは相手の状況を見て、もっと掛けて、ブロックの枚数を寄せたりすることも場面によってはできたのではないかと思います。そこでブロックポイントがあればチームも自分も流れが良くなると思うので、そこで流れを変えることができれば良かったなと思います。

――山内選手に。今日、途中からコートに入ってすぐに決めたスパイクが気持ちのこもったいい1本だったのではないかと思います。今年キャプテンになって心掛けていることは?

山内:苦しい場面で1点を取り切れるとか、チームの流れを変えることのできる選手というのがチームにたくさんいればいるほど層の厚い、安定したチームになるのかなと感じています。また、自分も途中から入った時に流れを変えられるような準備を今までしてきたので、それが出た1本だったのかなと思います。これからも引き続き、そういうことにこだわって自分がチームを救えるようにしていきたいと思います。

――若い選手がコートに入っていることで刺激になっている部分は?

山内:今年加入した選手たちは今までにない風をNECに吹かせてくれています。考え方も柔軟なところがあったりするので、そういうところをもっとコートの中で表現していってほしいし、私たちはそういうものを出せるような環境を整え、お互いに切磋琢磨しながらいいものを作っていけたらと思っています。

――山田選手に。アンダーカテゴリーとアジア選手権の2つの金メダルの経験をこのリーグにどう活かしていきたいと考えていますか?

山田: 海外の選手と日本の選手はスピードや高さなどが変わってきますが、相手の状況を見る対応能力を身につけていきたいです。国内の選手は細かいところで詰めてくると思うので、自分もそこをもっと細かく集中して対応していけるようにしていきたいです。

――開幕前に選手たちがそれぞれのカテゴリー代表などに参加し、メンバーが揃わない期間が長くあったと思いますが、現在の感触としてチームがどのくらいまとまってきていると感じていますか?

金子: 選手が揃わない期間が長かった分、シーズンを通して戦いながらチーム力を高めていかなければならないという覚悟はありました。本来出さなければいけない強みの部分がこの試合では出せなかったというのが反省点かなと感じています。

――今日は先発に(トムシア)ベレニカ選手を起用しましたが、その意図を教えてください。

金子:若い選手が多い中で、彼女はキャリアが豊富な選手なので、リーダーシップの部分も期待して起用しました。

――台風の影響があった中で開幕戦を迎えられたことや、今シーズンにかける思いを改めて聞かせてください。

金子: 選手には前日に今回の台風で多くの方々が被害に遭われている中でスポーツをやる意義をしっかり考えて戦っていこうと話しました。NECの玉川事業所も大きな被害が出ています。また、チームを築き上げてきたOGの方々の存在があって今のチームがあることを理解して戦っていこうという話もしました。選手たちは理解して戦ってくれたと思うので、結果の部分でよかったり悪かったりする部分が出てくるのはスポーツの世界は仕方がない部分もありますが、いい結果が出せるようにチームがひとつとなって今シーズン、戦っていきたいと思います。



写真:黒羽白

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