デンソー・鍋谷友理枝「大きな1勝でした」トヨタ車体・山上有紀「トスは通過点を意識しています」

■トヨタ車体クインシーズ

●高橋沙織選手

4セット目に取り切れなかったのが大きかったです。攻撃の構成は良かったと思うので、もう少し丁寧に、確実に（3本目に）持っていけたらなという反省です。

●藪田美穂子選手

試合が終わってすごい悔しくて。それが素直な気持ちです。自分のプレーでチームを良くできる部分がもっとあったと思うので、前向きに考えて次に備えていきたいと思います。

●山上有紀選手

今までフルセットの試合で勝ってきたので、今回は自分たちにとって悔しい結果です。良かった部分を明日以降につなげつつ、課題として出たことはしっかり修正していきたいと思います。

――山上選手へ。今シーズン、トスの部分で意識して変えたことはありますか？

山上：相手も自分のくせだったり、いろいろ研究してきて読まれてきている部分もあるので裏を書くような組み立てであったり、タイミングであったり。相手のブロッカーを釘づけにさせた状態から展開をしていくというのが求められていると思うので、それをもっとできるようにしていけたらいいなと思います。

――サイドへはより高く上げているようにも見受けられます。

山上：スパイカーの打点を活かすために通過点を高くするというのを意識づけてやっています。

――藪田選手に。今日の試合、闘志が伝わってきましたし、意気込みも感じます。今シーズンチームにどういう役割を果たしていきたいですか？

藪田：自分の役割はチームの雰囲気を変えること。コートに入ったらすぐにその仕事ができなければと思い、昨シーズンの反省をしつつ、このシーズンに向けて取り組んできました。後から入って全力を出してチームに貢献したいと思っています。

――ズバリ、持ち味は？

藪田：ガッツです（笑）

――高橋選手に。昨シーズンと比較してチームに違いを感じるところは？

高橋：戦術の理解が深まったと思います。想定と違う場面でも、自分たちで試合の中で修正して対応できるようになりました。これは去年や一昨年から積み重ねてきた成果です。対応力に厚みが出たことが一番の変化だと思います。

――中堅としてチームに求められている役割は？

高橋：後発での出場が多いので、試合に出たら即戦力になるような準備ですね。高いところからしっかりスパイクを打ちに行くというのが自分の魅力だと思うので、そこを出せたらいいなと思います。

――今日のプレーについては？

高橋：サーブレシーブで狙われてしまいました。もう少しいい形でセッターにパスを届けられたらと思います。

――今日の接戦、惜しい試合をしながら、もう一歩届かなかった理由、課題はどこにあると思いますか？

高橋：（オズソイ）ネリマン選手にマークが集まってしまう中で、後半の勝負どころでどれだけ日本人アタッカーがしっかり決め切れるか。私たちはブロックが武器。最後までブロックシステムをしっかりやり通せたらと思います。

――山上選手に。アウトサイドヒッター陣を活かすためにどんなことを心がけていますか？

山上：ネリマン選手が決めてくれることはわかっているので、いかに日本人選手の決定力を上げるか。打たせる位置、通過点を意識したり、広角にコースを打てるようなセットを自分が供給しなければいけないなと思っています。でも、試合の中で劣勢になると自分で焦ってしまう時があるので、もうちょっと我慢しなければ。丁寧に上げていければ、もっとスパイカー陣も勝負できると思います。頑張ります。