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会見・コメント

2019-12-04 12:00 追加

デンソー・鍋谷友理枝「大きな1勝でした」トヨタ車体・山上有紀「トスは通過点を意識しています」

V1リーグ 女子

●印東玄弥監督

本日はデンソーエアリービーズさんのサブホームタウンゲームを(郡山の地で)愛知県勢同士でさせていただくということで。(2チームの戦いは)いつも接戦になるので、いい試合になるのではと思いまして…。予想通り、最後5セット目までもつれたというところです。新戦力加入で底上げをされているデンソーさんの戦力をどう打ち破っていくか。もう一つ及ばず負けてしまいましたが、学ぶことがすごく多かったので、明日の試合、これから続いていく試合に活かしていける貴重な経験になりました。

――選手をこまめに入れ替えられました。鴫原(ひなた)選手を薮田選手に代えたのは?

印東:鴫原はトヨタ車体にとっては高校卒で入ってきた久しぶりの選手です。チームを強化する上で彼女には経験を積ませなければいけない。育成と勝利を両立させる。新人に経験を積むチャンスを与えていますし、彼女には実力があると評価もしています。ただ相手に狙われやすいところがあり、その時にはまだ持ちこたえられないところも多々あります。

――内瀬戸(真実)選手を高橋選手に代えたのは?

印東:まず、攻撃の効果率が低かった。本来良いはずのディフェンス、レセプションの点でもチームが勝つために必要なところまで数字が上がらなかった。攻撃はともかく守備の面で(期待値ほど)貢献できないようであれば、より攻撃力がある選手を投入する方が、という考えです。

――シーズン序盤は負けなしでしたが、ここのところはやや足踏み。研究されていると感じますか? フィジカルの面に問題を感じますか?

印東:そもそもトヨタ車体が12戦して10勝というのは過去にないんですよ。みなさんが「勝って当然」みたいにおっしゃいますが、それは絶対に戒めて謙虚に(考えています)。たまたま他のチームが、日本代表選手とか外国人選手とか(メンバーが)固まっていない状況でなんとか勝っているわけです。
今日も戦力でいうと難しい部分があるのをなんとかフルセットに行ったというのが正しい認識だと思うんですよ。疲労で足がつったりとかもないですし、研究されるといってもネリマンの打数、(過度に)多くするつもりはないんですけど、自ずと他の選手の決定力の足りなさを補うために今日も最後は待ってましたとばかりにそこに上げてしまう。
そういうところがありますので、まだ実力不足ですね。全勝するほどの力があるわけではないということです。そういう(常勝チームになる)ために日々努力していると捉えていただければ。

――監督には色々作戦の引き出しがあるんじゃないかと思います。それでもネリマン選手の打数が多いのはなぜでしょうか?

印東:オポジットの選手は日本人であろうが(外国籍選手であろうが)打数が多いものである、と。男子のバレーの構成ではオポジットの打数が両レフトの打数を足したのと同じくらいというのは(普通に)あります。
私は(外国籍選手に対して)助っ人という言葉は使いません。海外のクラブなら国籍がどこであろうと関係ないです。日本だと助っ人に頼っているみたいな言い方をしますけど、彼女はプレーヤーとして、トヨタ車体クインシーズの一員として、戦術的に打数の多いサーブレシーブをしないポジションの選手である、と。

まずそれが前提にあって、なおかつセッターにはオポジットを無駄に使うんじゃないということは徹底しているんですが、結局他の選手が決まらないとなると、そこに上げてしまう。
私は前チーム(堺ブレイザーズ)の時にミドルや日本人の選手にあげることにこだわって、勝敗を度外視して外国人の打数を減らしたという過去があります。しかし、その当時、チームの打数が100本あったら70本イゴール(オムルチェン)とかヴィソット(レアンドロ)とかが打ってるチームに勝てなかった。
今のチームではネリマンに持っていくまでのシステムをしっかり作ろうと思っています。ネリマンの打数が多くて、そこに依存しているような言い方もされるんですけど、オポジットの選手の打数をそこまで持っていくシステムを作っているのです。無駄にあげてしまっている部分もあるとは思いますが。
(現状)日本人選手の決定力はミドル以外は高い数字が出ていないので、トヨタ車体はオポジットとミドルの数字、そういうチームの形態であると。ただ、できるだけ日本人の選手が活躍して勝ってくれればいいなとは思っています。

取材・撮影 堀江丈

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