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会見・コメント

2021-02-11 16:27 追加

山村監督「入りが悪かったのは、先週パナソニックさんと死闘を繰り広げたせいもある」大宅「藤中さんへのレフトが増えている、前より託せている」サントリー会見

サントリー会見

V1リーグ 男子

バレーボールV.LEAGUE DIVISION1MEN 2021年2月7日サントリーサンバーズ対FC東京の試合後記者会見をお送りする。試合は8位のFC東京が粘り、首位のサンバーズにフルセットにもちこんだ。サントリーは最終セット、柳田将洋の連続エースなどで逃げ切った。
サントリーサンバーズ3-2FC東京

●山村監督
 FC東京さんの粘り強いディフェンスに苦しめられましたし、あと強いサーブ、うちのレセプション、我慢は出来たんですけど、そこから崩された所からのムセルスキー選手の攻撃だったり、うちのアウトサイドの攻撃、ミドルの攻撃、ブロックタッチしてから切り返し、抜けたボールを古賀選手の強打レシーブからの切り返しっていうところで、また長友選手はなかなか抑えることが出来なかったっていうのが、今日のこの苦戦の理由だと思います。

 が、やっぱりフルセットで勝ちきることが出来たっていうのは、今のサンバーズの強さだと思いますし、ちょっと今日は入り方が良くなかったかなとは思うんですけど、それぞれのチームが今、それぞれの持ち味を活かしながらバレーボールを行えていて、どこのチームにも勝てるということは言えないと思いますし、本当に拮抗したリーグになってきてると思うので、そういった意味では今日のスタートの入り方は、まずかったのかなという所で、その準備をしきれなかったところが反省点だと思います。今日この試合を良い意味で忘れないようにして、強化に繋げていけたらいいかなと思います。

――入り方がまずかった要因、上手くいかなかったのは何故か。

監督:一つは昨日も言ったんですけど、先週パナソニックさんと激しい死闘を繰り広げたというのが大きな理由であったりとか。FC東京さんが弱いとか下位とかでもなく、先週の高い集中力を維持し続けることの難しさと、季選手がチームに帯同できなかったりとか、メンタル的なところとかも色々踏まえて、昨日ちょっと大宅にアクシデントが起きたり、松林が捻挫してしまったりとか。そういう時って浮足立つじゃないけど、頭で理解していても、なかなか心が伴わなかったり、体が追い付かなかったりとか。いつもベストで戦えれば良いんですけど、いつも気力十分、体十分という訳にはいかないと思うので、その点を見極めて選手を起用もできれば良いんですけど、このチームはこのメンバーでまず戦っていくスタイルも作っていかないといけないので、入りの部分でチームとして戦っていくところを、もうちょっと強調して試合に入らせるべきだったと反省しています。

――勝った要因について聞かれていたが、替わった選手が流れを変えてくれたことに尽きる?

監督:勝因で言ったら、自分たちの役割を全うできた、が多分正解だと思う。途中で出た選手は最後のセット立ってない訳なんで…塩田ぐらいか。塩田が自分の役割をこなす、マサがサーブで崩してブロックで仕留める、マサがポイントを取る、ディマがポイントを取る、謙也と鶴田は手堅いディフェンスをする、大宅は相手のマークを分散させるようなトスワークをしていく。この役割を各選手が全うする。それが上手くいかなかったときに、替わりに入った選手がムードを変える、というのがチームの役割だと思うので、それを全う出来るか出来ないかで、簡単にゲームの内容は変わってしまうし…という所だと思います。点数を取る人が取らなければ、ガタガタになって他の所に比重が厚くなってバランスが悪くなるでしょうし、大宅もムキになって、クイックを通そうとして通らなくなるとバランスが悪くなるでしょうし。チームのバランスが何処か崩れたらうちのバレーボール、どこでもそうだと思うんですけど、崩れたチームは流れを失ってしまうのが、今のバレーボールなのかなと。

――5セット目、加藤選手から塩田選手に替えた理由は。

監督:加藤選手が今日、いつもと違うポジション、セッターに近い方っていうところで、かなりブロックを大宅の補助をしながら、色んなことをしなければいけないっていう、ちょっと難しい方に敢えて今日は入れた。その中で、どれぐらい加藤が出来るのかっていうところで見たんですが、試合の勝敗がどうしても大きく影響してくるタイミングでもあったので、いつも入ってもらっている塩田に、途中から入ってもらいました。それは元々、早い段階で行くこともできたんですが、早く替えてしまうってのは僕の中では違うかなと思ってたんで、4セット目まで引きずってしまいました。あそこは僕の采配ミスかもしれないですね。早く入れ替えておけば、もしかしたらもっと違った展開になってたかもしれないです。

――塩田選手がずっと出ていたところに、加藤選手と小野選手のミドル起用だったが。

監督:塩田を休ませるというよりも、加藤が塩田のポジションでどれぐらい出来るか。小野が攻撃力のある選手なので、攻撃力を活かしながらブロック、ディマと小野をくっつける場合はスイッチが出来るので、うちのミドルは組み合わせ方によって色んな可能性がある中で、敢えて塩田と加藤だけを前後替えるというのは面白くないかなと。今後を担っていく二人の対角で、どれぐらい出来るのかを見たかった。ブロックでもなかなか機能しなかったですし、塩田の存在感を改めて見せつけられてしまったと思うんで、その点塩田は内面、笑っているんじゃないかと思いますけど……まあまあ、そんなことは無いと思いますけど、試合に勝って喜んでいると思います。その反面、塩田の存在、役割の大きさを加藤も気づいたと思いますし、難しさも気づいたと思います。

――4セット目、かなり点差が開いたところで栗山選手のOH起用。5セット目は柳田選手を戻したが。

監督:(柳田選手が)だいぶイラつきがあったと思うので、一回頭を冷戦するために、あのセットは外しました。そのまま栗山がコートに入って、ムードも変えてくれたし、そのまま追いついていけるかなと思ったんですけど、FC東京さんが良いバレーをしていましたし、取り切れなかったので、もう一度、5セット目はマサで行こうと思っていました。最初に出たメンバーが、ある程度自分たちがやってきたことを責任取るべきだと思うので、ゲームを作り始めた人を最後にコートを戻そうと思っていました。

――10連勝、チームの総合力という結果か。

監督:苦しい試合が続いているので何とも言えないですけど、そう意味では層が厚くなっていると思う。今日に栗山にしても、西田にしても、佐藤にしても、途中から入ってくれた塩田にしても、途中から出た選手がみんな活躍してくれている。今日なんか、クリはオポでも入っているし、アウトサイドでもコートに入っていて、二足の草鞋をしてくれてムードを変えてくれるっていう意味では、本当に頼もしい存在ですし、有難いですね。

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