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インタビュー

2014-11-07 17:00 追加

10シーズン目のサンガイア-後編:剛毅果断

V2/V3 男子

○今こそ「繋ぎの神髄」

つくばが、そのチーム創設を宣言した2005年東西インカレにおいて打ち上げたキーワードのひとつに「繋ぎの神髄」がある。このキーワードが背中に大きくプリントされたTシャツは、翌年の東西インカレ公式グッズで一番の売れ行きを示し(2006東西インカレ報告会より)、ある時期までつくばのバレーボール界隈でこのキーワードが大きく打ち出されていた。

さまざまな力が結合されて実現した留萌合宿。

さまざまな力が結合されて実現した留萌合宿

「繋ぎの神髄」は、バレーボールの競技特性をつよくイメージさせることばであると同時に、ここまで、そしてこれからのチームの在りようをもいい表していることばであり、折々に強く意識させられている。

このシーズン、つくばにとって初めて実現したことがひとつある。かねてから都澤理事長の出身地、北海道留萌市で準備が進められていた合宿である。2013年11月に、スポーツジャーナリスト伊藤龍治氏が北海道留萌振興局から依頼を受けておこなった講演「スポーツで考える地域振興」で、そのプランを提案したことに端を発している。そこから急ピッチで準備が進められ、つくばが合宿に招致された。8月8日~11日、つくば(メンバーは国体成年茨城選抜)は留萌入りし、地元チームとの練習試合や小中学生を対象としたバレーボール教室をおこなった。

選手自らが考え、意見をぶつけ合い、発信していく

選手自らが考え、意見をぶつけ合い、発信していく

地元で、全国で、つくばユナイテッドSun GAIAというチームのために力を注ごうとする人々がいて、チームは選手ひとりひとり、スタッフひとりひとりがアイディアを持ち寄って、クラブに立ちはだかる諸問題をひとつひとつ解決し、前に進もうとしている。メンバーに流動性が少なくなったことで、継続性もより高まった感がある。

V・チャレンジリーグ開幕は目前に迫った。各チーム、それぞれに進めてきた準備が、ここ一番でぶつかることとなる。その中で、10シーズン目を迎えるつくばが、どのように戦い抜いていけるか。スローガンとして掲げている「剛毅果断」よろしく、粘り強く思い切った戦いが進められれば、その先の道が見えてくるだろう。

IMGP4444今のチームを支える人々も、志半ばでコートを去った多くの人々をも、そのすべてをひとつのちからとして、つくばユナイテッドSun GAIAの新しいシーズンは始まる。

 

※開幕を前にして、選手発のクラウドファンディング・プロジェクトが発表されている。【つくばサンガイア】プロバレーボールのチームの窮状を選手自らが救いたい!(Faavoつくば)

 

10シーズン目のサンガイア

 

参考・関連リンク

 

文・構成 出口季里
写真 出口季里

2004年、突然駆けつけた中垣内祐一選手の引退試合をきっかけに、暫く離れていたバレーボール観戦を再開していくうちに、「つくばユナイテッドVOLLEYBALL」の活動を知り、2005年東西インカレ以降その動向を密やかに追っている。
2011年より北海道札幌市在住。現在はカメラとメモ帳を両手に、北海道の大学バレーを中心に観戦と撮影に励んでいる。

 

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