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インタビュー

2015-08-16 10:41 追加

新監督に聞く JT・吉原知子さん

今季就任した吉原監督インタビュー

V女子

PIC_0050-s_edited-1日本代表としてバルセロナ、アトランタ、アテネと3度のオリンピックに出場(アテネ五輪では主将)。国内リーグでは日立、ダイエー、東洋紡、パイオニアと、所属した全チームで優勝、海外リーグ(セリエA)でのプレー経験もある吉原知子氏がJT女子の監督として現場復帰、サマーリーグで初めて指揮を執った。今季の最大の目標はプレミア昇格――。そのために「まず選手たちの意識を変えたい」と、本気でぶつかりあっている。

 

―6月1日付で新監督に就任されました。少し経ちましたが、監督はいかがですか?

そうですね……どうでしょうか。大変と言えば大変ですが、でも、大変とか言っている場合じゃないという感じでしょうか、正直。「監督らしくない監督」だと思います(笑)そこまで監督監督していないというか。

―監督としてのスタートのイメージ、感触としてはいかがでしょう。

みんな頑張っていると思います。ただ、どこを取りに行くか、そこは明確にしておかないといけない。今年は、もちろんプレミアリーグ昇格ということなんですけど、でもそこを目指しているわけじゃないというか、現実的にまだチャレンジリーグにいるので、順序的にはプレミア昇格が最大の目標ですが、目指すのはV(プレミアリーグ)のトップ。そう思って、そこに向かってやっています。

―監督デビューのサマーリーグは西部大会準優勝。いかがでしたか?

写真:THE PAGE大阪

写真:THE PAGE大阪

就任1ヶ月くらいだったので……まだ何とも。練習でやってきたことを出そうねと。選手たちの意識を変える、そこからですね。

―今回、JTの監督を引き受けられた経緯を教えてください。

JTさんからお話があったのは4月。「指導者に興味を持っていますか?」という感じで事務所に打診がありました。興味がないことはない、でもやりたいことがあって違う方面の勉強もしていたので、どうしようかと。でも指導者に興味がないわけではなかったので、1回お話を聞いてみようかと、そう思って、お話を聞いたのがきっかけです。

―お話を聞いてどうでした?

お話を聞くだけと思っていたので、お話を聞いてすぐ「やらせてもらいたい」という気持ちになったわけではなく……

―どう気持ちが変化していったのですか。

実はここ何年か、大学や実業団、高校も含めて「監督どうですか?」というお話をいただいていたんですが、やりたいことを始めたこともあり、受けるといろんな方に迷惑がかかってしまうので断っていました。そうですね、タイミング的というか、もし本当に自分が指導者をやりたいと思うなら今なのかなという感じがして。何回かお話を聞かせてもらってやることに決めました。

―お返事するまでどれくらいかかりました?

2週間くらいかな。やらないんだったら早く断らないといけないと思って。その場合、(JTさんも)他を探さないといけないので選択肢から外してもらう必要があるので急いでいたんですが、やっぱり考える時間もほしかったので。4月の末に決まって、5月の黒鷲旗は観に行きました(黒鷲旗でJTはチャレンジリーグ勢初の優勝、3年ぶり3度目の制覇)。

―2006年に現役を引退された後、ずっと現場や指導者への思いはお持ちだったのですか。

引退してすぐの頃は、現場に戻ることはないだろうと思っていました。それくらいお腹いっぱいで。バレーには何らかの形で関わりたいと思っていましたが、現場に戻るとは思えなかった。もう十分と。

―その後は? 筑波大学の大学院でコーチングを学ばれましたね(体育学で修士課程修了)。

もともと大学には行きたくて、それで(2009年に)大学院に行ったんですけど、行き始めていろんな人と話したり、人から学ぶことも多くて、そうしているうちにやっぱり指導者っていいなという感じになってきました。

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