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インタビュー

2015-08-16 10:41 追加

新監督に聞く JT・吉原知子さん

V2/V3 女子

PIC_0049-s―2012年からはVリーグの理事もやられていますね(女性で初の理事)。

はい、初めお話をいただいたときには、えぇーっみたいな。私みたいなのでいいんですかという感じだったんですけど、すごく勉強になると思ったし、私みたいなものでも何かお役に立てるならと思ったので、「やります」と。今年3年目(任期は4年)ですが、今までやる方の立場だったのが、運営する立場になり、あーこんなこともあったんだといろいろわかって、マーケティングのことやスポンサーについてなどいろんなことが勉強になっています。

―そういった経験も監督をやる上ではプラスですね。

そうですね。監督は指導以外にもいろいろありますから。挨拶回りや関係作りなども含めて。

―アテネ五輪でキャプテンをやられたり、選手時代にもチームの中でリーダーシップを取って後輩に教えられていました。監督としての指導は、また違いますか?

まったく違います。指導者と選手ではまったく立場が違うので。また同じじゃ困ると思いますし。わかりやすく伝えなきゃいけないと、なるべく聞いたことがすとんと落ちてくれるような伝え方を心がけています。納得してやってもらいたいので。選手の気持ちがわからなくはないので、難しいところですけど、やらされているなら高校生の延長。自分たちで考えて自分たちでやれるようにならないと、いざというときにコートの中で自分たちで判断できないと思うから。

PIC_0047-s―自立は大事ですね。監督になられてまず選手たちに伝えたメッセージはどういうものでしたか。

やはりまずは目標のことですね。どこを目指してバレーをやるのかということ、どういうバレーをやるのかということ、それからコートに立つ時の心構え。

―具体的には?

目標に関しては先ほどもお話したように、今年は何がなんでもV・プレミアリーグ昇格する。でも最後に取りに行くのはVのトップだということです。どういうバレーをやりたいかというのは「全員バレー」。うちのチームは大きくはないのでブラジルの男子みたいな、ああいうコンビバレーができたらいいなと。心構えでは「妥協を許さない」。コートに来るときは覚悟を決めてきてくださいと。中途半端な気持ちで来てもらってもだめ。もう2年昇格できていないのだから。今回でラストチャンスぐらいの気持ちで覚悟を持って妥協をしないで挑んでほしいということです。

―オリンピックに3度出場されたり、海外プロリーグに挑戦したりと世界で戦ってこられただけに、選手たちにはそこを目指してほしいという思いはありますか?

もちろん、それはそうです。今、JTはチャレンジリーグ。でも、どうせ私たちはチャレンジだからというところにいてもらいたくない。まずはプレミアリーグ昇格、そしてVのトップ、本当はもっと先も見てもらいたいと個人的には思っています。オリンピックに出られるような選手を目指してもらいたいというのはあります。ただ、一気に全部を言っても無理だし、まずは手の届きそうな目標から。絶対に達成しなければならない目標を達成したあとでないと、あまりにもかけ離れた目標は与えてしまうと見えなくなってしまうから。

―最後にファンのみなさんにメッセージをお願いします。

「今季、何がなんでもV・プレミアリーグに昇格すること」を目標に、みんなで必死に頑張っている最中です。ぜひ会場まで応援に来てください。

 

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