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インタビュー

2016-02-11 18:23 追加

越境バレーボーラー「ブラジルに行って良かったと言われるように」福澤達哉inマリンガ

福澤達哉インタビュー

Others / V1リーグ 男子

fukuzawa

ブラジル行ってよかったなと思ってもらえるよう成長することが最大の恩返しだと思っています

7月にブラジルに渡り6か月が経過。ブラジルスーパーリーグ・マリンガでプレーする福澤選手に現状やリオにかける思いなどを現地で聞きました。 

――6ヶ月が経ちましたが、今の率直な感想を聞かせてください。

やっぱり大変といえば大変なんですけど…思っていたよりは。でも、最初来た頃は全てが新鮮なので、そっちに気を取られて楽しめてた部分はありました。ブラジルはすぐ選手(チームメイト)が来てくれるので、そういう意味ではすぐ馴染めました。

――コミュニケーションは問題なかったですか?

ポルトガル語なので、なかなかダイレクトにコミュニケーションをとることは難しいですけど、それでもなんとなく雰囲気で分かります。英語を喋れる選手がいるので英語で喋ったり、そうやって何とかコミュニケーションとりながら、割とチームにはすぐ馴染めたんじゃないかなと思います。そこから段々に環境の違いを感じてきました。食事もブラジル料理は割と好きなんで大丈夫ですけど、ずっと続くとやっぱり……。

――食事はどのようにされているのですか?

大学がスポンサーでついていて、その大学の食堂で平日の昼と夜はとります。

――栄養バランスとかもそこで考えてくれているのですか?

そこまでは。自己管理ですね。とりあえず体重を落とさないとこだけ意識しています。日本ほどいろんなものが揃ってないですし、日本みたいに栄養士が付いているというわけでもないので。そこで食べられるもの、野菜があれば野菜を摂ってなど、気にすることができる範囲で食べている感じです。

――気にしないでおくと体重は落ちるのですか?

やっぱり暑いので練習でもすごく汗をかいて、シャワーを浴びた後ぐらいびちゃびちゃになるんです。

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写真:FERNANDO TANAKA

――練習の時もこんなふうに、クーラーとかは入らないのですか?(この日の気温は29℃)

これましな方だと思います。暑いときは本当に暑いです。終わってから1キロとか1.5キロ体重が落ちてたりもします。そういう時はあまり食欲がなくても何でもいいから食べて、体重だけは落とさないように気を付けています。

――特に体調を崩したことはないですか?

大きく体調崩したのはないですね。肉とか豆ばっかり食べるので、ほっておいたら体重が増えるのですよね。だからちょうどいいくらい。

食生活に気を付けているというとこまではできてないかもしれないですけど、日本から持ってきたサプリメントとかで、ビタミンとかなかなか食事では摂りづらいものを補っています。

――バレーボールで苦労しているところ、日本と違うなというのはありますか?

日本のリーグはすべてが整っていますよね。チームにしても練習環境にしても暑かったらクーラー入ったりとか、体育館もちゃんと板張りで、体にひざに負担がないようにとか。ここ、コンクリートなので結構ダメージが大きいんですよ。

ケアもトレーナーはいますけど、日本ほど時間をかけて毎日きっちりやってるわけでもないので、基本はセルフコンディショニングになるのです。その中で先ほどの食事とかも含めて、コンディショニングという部分では、苦労しているというのが正直ありますね。

――逆にここは日本とあまり変わらないというのはありますか?

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写真:FERNANDO TANAKA

日本と変わらないなというのは、結構練習しますね、ブラジルは。やっている時間自体は短いかも知れないですけど。大体ボール練習2時間くらいで終わるんですけど、毎日6対6の練習が入ってくるのです。試合の前日とかでも、日本だと軽めに調整して試合にコンディショニングを持っていくとか、週によってはノージャンプの日があったりだとか、ヨーロッパもそういう考え方ですよね。その日によってジャンプしない日を作って、コンディショニングを調整して試合に持ってくという感じだと思うのですが、ブラジルはもう常に毎日6対6をガンガンガンガンやるんです。

――それによって負担がかかったりしますか?

その調整が大変ですね。

――周りの選手もそういう感じですか?

ブラジル人はタフですね。あとは基本的な考え方の違い。日本って良くも悪くも「ケアしながら練習は休むな」っていう感じの雰囲気じゃないですか。こっちは痛かったらもうやめろ、できるなら入れ、みたいにそこがはっきりしてるんです。

――そこでやめたら試合に出られないなどはないんですか?

そこはもう監督の信頼を得られているかどうかだと思います。痛みがあったら今日は練習は抑えて明日に備えろとか。僕は外から来ている身なので、一日でも休んだら置いていかれるのではないかとかそういう気持ちが強くて、膝とか元々持っている慢性的なものとか痛みとかが出ても結構無理してやってしまいます。そのために来ているからやらないと一日無駄にするっていう感覚です。そしたら監督にも「おまえ痛いのか」って言われて。「あ、ちょっと痛みはある」と言うと、「一日を休んだことによって無駄だと思うんじゃなくて、そこを休んだことによって次に日に練習に出られるとプラスに考えろ」と言われます。練習はするけど自分でコントロールしろということだと思うのです。体が資本なので、自分の体は自分でコントロールし、トレーナーと相談をするみたいな感じなので、その辺は違いがあります。

――練習量は結構あるのですね。

うちのチームだけなのか?と聞いたら、割とブラジルどこのチームもこんな感じなんだと言いますね。

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