2017-11-16 17:00 追加
新主将に聞く 柳田光綺(NECレッドロケッツ)「キャプテンになることで自分自身が変わり、次へのステップアップに!」
SV女子
敢えて日本人だけで、限界に挑戦
――今年は外国人選手が入らないチームになり、柳田選手にとっても入部以来、初の体制だと思いますが、それについてはどう感じていますか?
柳田:昨年はブルガリアからエミ(ニコロバ・エミリヤ選手)が来ていて、「ここ」という時に決めてもらって点数をとるという形で優勝もできましたが、その後に世界クラブ選手権に参加し、世界のクラブチーム対私たちという中で試合をしてみると、今のままではまだまだ世界には通用しないというのが身に沁みた悔しい大会になりました。そういう思いがあるからこそ、日本のバレーで世界に勝つためにも、強い日本人にならなければいけないという監督はじめスタッフの方針を聞かされました。私たち選手もまた世界でやるとなった時には、同じようでは絶対にいけないと思っていました。だからこそ、日本人だけで敢えて勝負しにいこうと決め、今年のスローガンに「Over the top ~新たなる挑戦~」という言葉を掲げました。これには「限界を超えて」という意味があり、今までの限界を今日超えてということを繰り返しながら日々成長して、その中でもいろいろな新しい取り組みに挑戦して高みを目指そうという思いが込められています。日本人だけですから、得点源というか、一人だけすごい桁外れの選手がいない分、NECの全員バレーで泥臭く点をとりにいくという意味でも限界を超えることが必要になると思います。今までよりも、もっともっと信頼関係や絆が深まらないと成り立たないチームだと思うので、全員バレーを強みにできるように、みんなで今、詰めているところです。
――ご自身のプレーについては、これまでレセプション(サーブレシーブ)に入る時とそうでない時がチーム状況によりあったと思いますが、今季はどうですか?
柳田:今シーズンもずっとレセプションの練習はしてきましたが、入らない方が多くなると思います。入る時は入りますが、入らない時は攻撃に専念させてもらうというポジションになっています。
――ポジションはオポジットですか?
柳田:今年はレフトですが、サーブレシーブのフォーメーション等については対戦相手や戦術、そして状況により変化していくと思います。
――ポジションが変わっても、ゲーム中の役割は変わらないのでしょうか?
柳田:オフェンスメインで入っているので、そう変わらないと思います。
――外国人選手がいてもいなくても、ご自身がやるべきことは変わらない?
柳田:そうですね。でも、ずっとそのスタイルだと、また相手も対応してきて、周りの選手の負担も大きくなるので、そこは自分の積み重ねというか、レセプションやディフェンスの面でもいきなり入ってもすぐにできるくらい、準備をしていかなければなりません。
――山内美咲選手や荒谷栞選手などもアンダーカテゴリーの代表チームで夏場不在にすることが多かったと思いますが、不在だった選手たちが戻ってきて、チームの雰囲気はガラッと変わりましたか?
柳田:夏場は各カテゴリーに代表で行っていた選手がいない中で、ツーセッターに挑戦したりしていました。人数が少ない分、一人ひとりの負担が大きく、やることもたくさんありましたが、だからこそ、いろんな引き出しを得ることができました。残っていたメンバーは人数が少ないからこそ、個々の引き出しを増やせた期間になったと思います。そこに世界をさらに経験してきたメンバーが加わりました。自分たちよりも相手が常に強い状態でどう戦うのかということをどのカテゴリーの選手も経験してきているので、大事なところでどういうメンタルやプレーで相手との駆け引きをしていくのかという情報も教えてくれています。
――みんなそれぞれ収穫を持ってチームに戻ってきてくれたという感じ?
柳田:そうですね。相手にどう通用するのかというのを考えながらプレーしてきているので、私たちも刺激をもらっています。
――サマーリーグのツーセッターというのは、どのような布陣だったのですか?
柳田:その時はメンバーが極端に少なくて、山口選手と奥山(優奈)選手でツーセッターをしました。私と廣瀬(七海)選手が対角で、家高(七央子)選手と上野(香織)選手がミドル、リベロの岩﨑選手…とギリギリの状態で回していました。
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