しかし、本調子でなくても結果を出すのがワールドクラスたる所以。第２、第３セットをJTに取られ、第４セットも19対20とリードされていたが、ここから大宅がムセルスキーにボールを集めるとことごとく決めていき、25対22と逆転で奪った。

第５セットは、ムセルスキーが息切れしたのかスパイクが決まらなくなった。しかし、周りの選手たちがアタックフォローやディグでカバーし、塩田達也が速攻やサービスエースを決めるなどサントリーがリードする。一方のJTはミスが続いてしまった。2時間半近く続いた開幕戦は、サントリーがものにした。

荻野正二監督は「やはり勝負所でしっかりと決めてくれる。前衛での決定率も結構高かった。合流して間もないけど、そこは対応能力というか、経験が豊富なので、しっかり対応してくれた。感謝しています」と称えた。栗山雅史も「ムセルスキーがいることで、ブロックシステムとかもすごく任せられるところがあって、スパイクだけでなくて、色んな面でプラスになる。今まで（の外国人選手）はスパイクとサーブだったんですが、（ムセルスキーは）ブロックでもすごい存在感がある。ヘルプとかでも強いし、跳ばずに手が出る」とムセルスキー効果を享受していた。

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