2018-12-27 02:24 追加
石井優希「みんながつないだボールを点数にしたかった」 荒木絵里香「最後に勝ち切れないのが今の実力」 皇后杯決勝記者会見コメント
SV女子
■久光製薬スプリングス
●酒井新悟監督
去年の雪辱があったので、選手たちも何とかこの大会で優勝しようという気持ちで、チームがひとつになって戦うことができました。 記録を見ると数字ではすべてトヨタ車体さんに負けているのですが、今日はある意味勝ち方を問わずで勝ち切れてよかったと思います。
トヨタ車体さんは粘り強いですし、ラリーの中からも攻撃のできる、攻撃力の高いチームなので、何とか拾い負けしないということと、最後はしっかり自分たちで決め切るということを目標にやってきました。 しかし、なかなかうまくいかないところもゲーム序盤からあり、相手のサーブ戦術に乱されて、なかなかスパイクが決め切れず、本当に苦しい出だしでした。
ただ、勝負どころで選手たちが凌いでやってくれて、交代で出場した選手もしっかりと自分の仕事をしてくれて、流れを引き寄せてくれたと思っています。みんなよく頑張ってくれました。
――優勝できた要因はどんなことだと思いますか? また、反省点があれば教えてください。
酒井:トーナメントで勝っていくのはいろいろなプレッシャーもかかってきますし、その難しい中での戦いというのをチームとして認めて臨んだということと、キャプテンの岩坂(名奈)を中心にまとまり、メンタルの部分でしっかり戦えたことがよかったと思います。また、課題となる部分はたくさんあるので、今大会を通して検証し、年明けからのリーグにしっかりとつなげていきたいなと思います。
――連続失点があった場面を凌ぐことができた要因は?
酒井:レシーバーの筒井(さやか)のファインプレーがありました。16点のテクニカルタイムアウトまでに点差を詰められたことは大変よかったと思っています。
――大会全試合を振り返って思うことは?
試合の内容としては課題の多い大会でした。ただ、ひとつの大会を勝ち切ることの難しさの中で優勝できたことはチームのみんなにとっても自信になると思いますし、そういった意味ではいい大会ではあったと思います。
――今日の試合のサーブについて。
酒井:強いサーブを打つだけではなく、揺さぶりをかけるようにしました。トヨタ車体さんはレフトの選手の決定力が勝敗に影響することはわかっていたので、そこをつぶしにいこうということで試合に入りました。ネリマン選手はいちばん打ちますが、彼女は勝っても負けても決めるので、そうではなく、高橋選手や内瀬戸選手、村永選手をどれだけおさえられるかということでサーブで攻めていきました。入りはとてもよくて高橋選手を交代させることはできたのですが、その後はサーブで崩すことはなかなかできませんでした。ただ、セット終盤になるといい形でネットインもありましたし、サービスエースを終盤にとれたというところはよかったと思います。
――相手の戦略があっても勝ち切れる強さの要因は?
酒井:今日はネリマン選手だけでなく、荒木選手にもどんどん決められましたし、3セット目くらいから相手のフェイントが決まりだし、バタバタするケースがありましたが、そういったことをコートの中で認識して修正できるのが強みではないかと思います。また、絶対負けないという気持ちもしっかりしたものがあったことが最後勝ち切ることのできた要因かなと思っています。
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