2019-03-23 01:04 追加
デンソー・石田瑞穂「個々の能力を伸ばし、チームを引っ張る選手が増えればもっと強くなるはず」 東レ・水杉玲奈「スピードと球の重さが高校バレーとは違うと実感」
V1リーグ女子 ファイナル8 東レ対デンソー 会見コメント
V1リーグ 女子
3月17日に深谷市総合体育館で行われたV1リーグ女子ファイナル8、東レ対デンソー戦の記者会見コメントをお届けする。
東レ 3(22-25、25-19、25-23、25-15)1 デンソー
■デンソーエアリービーズ
●川北元監督
序盤は何とかディフェンスから凌いでいけたのですが、終盤まで続かず、最終的に決定力がもうひとつだったのが大きかったかなと思います。
――大一番の試合でしたが、どういった対策をされて臨みましたか?
川北:相手の得点源はヤナ(クラン)選手と黒後(愛)選手ということはわかっていましたし、同時に井上(奈々朱)選手も最近調子がよくて、そこの3人を何とかサーブで崩して封じようと思ったのですが、それが機能した部分と、崩しても決められてしまうケースがありました。まだまだもっと我々はそういう部分で成長していかなければならないなと思っています。
――来週の最終戦は埼玉上尾との対戦になりますが、どのように戦いますか?
川北:どういう形になるかまだわかりませんが、とにかく我々は1戦1戦戦うだけなので、最終戦をいい形で終えられるように。その結果、奇跡的に次に行けるなら最高ですけど。まだまだポジティブに捉えて、切り替えていきたいと思います。
●鍋谷友理枝選手
今日の試合は序盤は自分たちのペースでいい形で入れたのですが、2セット目から東レさんがこちらの攻撃にうまく対応してきて、自分たちのペースをなかなか作れず、3セット落としてしまったという悔しい形でした。
自分たちのよさをもっと生かしていけるような試合にできればよかったという思いです。
●石田瑞穂選手
1セット目は自分たちのいい形が出せていたのですが、2セット目以降、サーブが機能しなくなったり、逆に相手に崩され、ミドルを使われたり、サイドアウトを切られる形が多くなったという印象です。
1セット目がよくても、2、3セット目をとられてしまう試合が多いので、しっかりと来週はもう1戦しかありませんが、いい形で終われるように頑張りたいと思います。
――鍋谷選手に。先ほどおっしゃられていた「自分たちのいいところ」を具体的に教えてください。
鍋谷:サーブがいい選手が多いので、サーブが走ると、相手がいい状態で攻撃できなくなる展開に持っていけるはずなのですが、最初のセットは意識していいサーブを打っていても、終盤になるにつれ、サーブが弱くなってしまう傾向があると思います。
昨日の試合は終始いいサーブを打ち続けることができましたが、今日の試合はだんだん弱くなり、相手のペースになるという展開でした。このファイナル8に限らず、レギュラーラウンドでもそういうことが多かったので、それが今も出てしまっているのかなという印象です。
――2セット目以降、サーブが弱くなるのは集中力やメンタル的なものでしょうか?
鍋谷:1セット目がうまくいっても、2セット目以降、相手が何かしら変えてくるので、集中力の部分ではみんなそんなに落ちていないと思うのですが、対応された時の工夫がないとうまくいかなくなると思います。例えば、相手がレシーブ隊形のラインを後ろに下げてきたら、サーブを前に落ちるように打つなど、相手との駆け引きも必要になると思います。いいサーブを持っているので、自分たちの技術にさらに磨きをかけることができれば、もっとそのサーブのよさを活かせるようになるのではないかと感じています。
――石田選手に。昨年まではキャプテンをされていましたが、今年はベテラン選手として、また別の角度からチームを見ることがあるのではないかと思います。石田選手の視点から見た現在のチームの課題を教えてください。
石田:私も偉そうに言える立場ではないのですが(笑)、一人ひとりの能力を上げていく必要は絶対にあると思っています。久光製薬さんが強いのは、個々の能力や技術のすごい選手がたくさん揃っていて、その中でチームプレーができるというのがあると思います。
(デンソーも)個人個人ができることを増やして、引き出しを増やしていくことは絶対に必要です。今は鍋谷選手が中心となってチームを盛り上げてくれていますが、そういう選手がチームにはもっと必要ですし、自分がチームを引っ張っていくという気持ちをもっと若い選手も表現できるようになっていったら、もっともっと強くなっていくのではないかと思います。
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