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ゲームレポート

2019-04-05 17:41 追加

JTが2連勝で4季ぶり決勝へ 小野寺太志「去年の悔しい思いを晴らせた」

V1リーグ 男子

チームを4シーズンぶりの決勝に導いたJTのヴコビッチ監督(3月31日)

ヴコビッチ監督「(チームは)メンタル面が成長した」

 

ヴコビッチ監督

両試合ともすごく厳しい試合だった。実力のある両チームの素晴らしい試合だったと思う。2日間を通して見れば、自分たちの勝利に値するパフォーマンスは見せられたのかなと思う。こういった試合、ファイナル3という大舞台なので、こういう試合展開になるとは予想していた。ゲームの中で起きたことは自分が予期していたようなことが本当にたくさん起こった。自分たちは若いチームですし、ここから成長、リーグを通して、ファイナル6以降、特にメンタル面で素晴らしい成長を見せているチームだと思う。

 

――たくさん予想されたことが起きたということですが、いくつか具体的に教えてください。

 

ヴコビッチ監督:前日の会見でも話しましたが、実力の差がないチームの対戦ということで、勝敗を分けるのは気持ちの強さが鍵になると話しましたが、実際そうだったと思います。今日起きたことを例に挙げれば、3セット目、13-11とリードしていて、昨日も勝って、当然2セットを取っているので、当然ながら試合の終わりというのを選手も気にする。そこから集中力が切れて、ダブルコンタクトを取られたり、シンプルなミスだったり、少しバタついてしまって後手に回ってしまった。3セット目、リードしていても取りきれなったというところでは、リュウ・リービンと山本将平のサーブのところでブレイクポイントが1点しかとれなくて、サーブが全体を通してオフェンシブになりきれなかったことが、取り切れなかった要因だと思います。逆に4セット目はほとんど負けている状態で、点差が開いて終盤いきましたけど、そこから逆にメンタル面の強さを見せて、粘って逆転することができた。

 

ヴコビッチ監督:チームの編成のことをいえば、前回優勝した時のメンバーで、スタートからプレーしていたのは深津選手だけですし、安永選手に関して当時はスタメンではなくて今シーズン何年ぶりかにスタメンの座を取り返した。小野寺、井上は若手で来たばっかり、山本は移籍しておととしは1年間プレーできなかったし、去年が実質JTの初めてのシーズンになりましたし、リュウ・リービンは昨シーズン、フランスリーグでほとんど出場機会がなかったし、日本で初めてプレーするので初めての経験だと思うし、エドガーもこういった形でトップレベルのファイナルというのはそこまでなかったと思う。若いチームがシーズンを通して、勝者のメンタリティーだったり、気持ちの面で大きく成長した1年だったと思います。

 

――いつもよりタイムアウトのタイミングがいつもより遅かったり、チャレンジを取る際も迷いが見られたりと、監督自身ナーバスになっていたんでしょうか。

 

ヴコビッチ監督:タイミングに関してはやはり教科書通りにはいかないので、そこは試合の流れを見るべきだと思いますし、状況によって違うと思う。選手交代に関しても、1シーズン通してこうした形で戦っていますし、こういう大事な試合だからこそ、コロコロ代えるというのは、チームの流れを築いてきたものに反するので、こういった起用やタイムアウトを取っている。チャレンジに関しては、ナーバスになっているというよりは自分がよく見えていなかったので、ベンチに確認して、ベンチがアウトというジャッジをしたので、チャレンジを行いました。もう一つ、自分も人間なので、ポジティブな感情だったりネガティブな感情だったり出しています。

 

――今シーズン、安永選手が多く出ていますが、彼が良くなった部分、彼が入ることによってチームに与える影響は?

 

ヴコビッチ監督:2、3年間なかなかチャンスがなかったけど、よく頑張っていたと思う。その期間も良かったんですけど、他の選手も良かったのでなかなか試合出場のチャンスがなかったですけど、今シーズンはチャンスを得た時にしっかりとものにしてパフォーマンスを出せている。彼が一番成長した部分は精神的なところだと思う。結婚したりとか、個人的な変化もあって、精神面の落ち着きだったりバレーボールに対する理解度もすごく成長していると思う。彼の成長はチームに好影響を与えていると思う。数シーズン前は対戦相手のミドルと比較してなかなか点が取れないポジションでしたけど、今はほとんどの試合において自分たちのミドルの方が同じかそれを上回る得点をあげている。チーム力の向上につながっていると思う。

 

サンキュー、みなさんファイナルでお待ちしてます。

 

取材、写真:大塚淳史

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