タイデンマークスーパーリーグにて、チームを代表して表彰台へ

――憧れの選手はいますか？

これは…今、ですよね(笑)？

――今でも、以前、海外に魅了されたきっかけになった選手でも構いません。

いや、ちょっと、ミーハーな感じになっちゃうんですけど(笑)。ザイツェフとか憧れですね。オポジットとして凄いんで。あとポーランドのクレクとか憧れですね、やっぱ。オポジットになってからそこをずっと見て…。あとミドルだとブラジルの選手、ルーカスとか。アメリカのホルトとか、アメリカのバレーは見てましたね。もちろんアンダーソンとかも憧れです。有名どころだけなんです。はい。

――国際試合とかを見られてたんですね。

そうですね。

――いつかは対戦出来たらいいですね。

ヨーロッパ行ったらできるんですかね？かなりトップレベルですね。いつかやってみたいですね。今回タイリーグで、アジアの代表選手が結構来てるんですよ。外国人枠もリーグが2枠、スーパーリーグってこの間あった大会が3枠あるんで、代表選手取りまくりみたいな。やっぱり代表選手とやれるのは憧れがあるので、それは楽しかったですね。単純に、燃えました。この選手止めた！みたいな。台湾の劉兄弟とか。陳（建禎）っていたじゃないですか？台湾代表のヴォレアス（北海道）にいた（その後パナソニックパンサーズに移籍）。その台湾の選手と対戦したり。この間のスーパーリーグではインドネシア代表のオポジットの選手と対戦して楽しかったです。負けましたけど(笑)。

――そういう機会があるのはいいですね。

そうですね、V2だと外国人選手も限られているので。代表選手とやる機会っていうのはあんまりないので、日本で。プレミア行ったらもちろんトップ選手がいますけど。そういう選手とやるのは楽しかったですね。やっぱりプレーとかもホント勉強になりますね。そういう選手とか。

――どういうところが勉強になりましたか？

具体的に言うと、メンタリティの部分が勉強になりましたね。一番何が勉強になったかっていうと、メンタリティで余裕があるというか、ミスに対しても、気にしない。どういう感じで持っていってるのか分からないですけど、あんまり気にしないんですよね。で、次のプレーに切り替える。引きずらない。タイのリーグって一回ミスしただけで選手交代が多いんですよ。日本だと同じメンバーでやるじゃないですか。タイリーグって結構選手交代が多いんで、それが嫌だと思ったら嫌なんですけど、逆に言えば思いっきりプレーできる。ミスしたら替えられるんですけど、また出る機会があるので。1セット目替えられえたとしても、2セット目はスタメンで出るとか、だから思いきりプレーできるというのもあって、ミスに対するメンタリティーが一番勉強になりましたね。映像だけだと分からないじゃないですか。やっぱり一緒に対戦して、自分も試合に出て追い込まれてる中で、向こうの選手も点数取ったり取られたりしている中で、同じ状況でこの表情だったり、このプレーだったりができてるんだっていう部分で、感じるものが…。うーん、うまく言えないんですけど…。同じコートに入って対戦してみると感じるものがありましたね。あとは思い切りの良さっていうのが一番ですかね。

――最後に伝えたいことがあれば

日本人選手にはいろいろ難しい面もあると思うんですけど海外に出てほしいと思いますね。Vリーグってタイリーグに比べてもレベルが高いと思うんでそれで得るものもあると思うんですけど、僕は違いを体感することが大事かなって。海外に出て違うバレーもあるということとか、多様性もある。いろんな考え方があって、バレーひとつに関してもいろいろな考え方があって、育成から全然違うわけじゃないですか、日本と。いろんなプレー、考え方、メンタリティ、っていうのを自分が体感するだけでも全然違うと思うんです。その中で上手く日本のバレーとミックスして、考えられればもっと日本のバレーのレベルも上がるんじゃないかなと個人的には思いますね。コーチングだったり、選手自身もレベルが上がりますし、もちろん日本はレベルが高く環境もいいと思うんで、そこでやっていても素晴らしいことですしいいと思うんですけど、もうちょっと海外でやる選手が増えてさっき言ったいろんなバレーに触れるともっと、日本のバレーも面白くなるんじゃないかな？　Vリーグも。今、増えてきてはいると思うんですけど、今までは全然いない状態だったんで、僕はもっと増えてほしいと思います。ヨーロッパの一部セリエAとかレベルは高いと思うんですけど、そこだけじゃないじゃないですか。タイリーグももっと来てほしいと思いますね、日本人選手。タイの選手ってインドネシアに行ったり中国に行ったり、フィリピンに行ったり、特に女子選手は結構行ってるんですよ。土地的にも近いというのもあって。行き来が激しくて、遠征とかも気軽に中国に行ってるので、だから交流もあって外国人選手もそのあたりから来るんです。タイ自体、バレーだけじゃなくて外国人が多いというのもあると思うので、もうちょっと増えてほしいなと思いますね、個人的には。
結構、海外行きたいっていう選手に聞かれるは聞かれるんですよね。今でも日本にいる選手で海外に行きたいっていう選手は、いるにはいるんです。で、僕にも相談をしてくれたりするんですけど、やっぱり環境的に行き辛い部分はありますよね。どうやって行くとかもあんまり浸透してないですし、僕もたまたま行けたっていうだけなので。タイリーグも日本人選手が来たのは初めてなので、あんまり日本人のことを知らないと思いますね。ここから広がってきてほしいです。相談は僕でよければ！っていう感じです。

聞き手：宮崎治美

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