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インタビュー

2019-04-24 12:00 追加

越境バレーボーラー タイランド 柳川大知インタビュー【後編】タイバレーは“マイペンライ”。大丈夫、気にせずに行こう!!

越境バレーボーラー後編。この先へ向けて

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今季、タイランドリーグのNK FITNESS SAMUTSAKHONでプレイした柳川大知選手にお話を伺っています。後編はタイでバレーボールをして強く印象に残った点、今後の目標などをお聞きしました。
前編はこちら

――日本のバレーとタイのバレーと一番大きく違うのはどんなところですか?衝撃を受けたところはありますか?

V2でやっていたのでV2との比較になっちゃうですけど、うーん、ラストボールをとにかく打ちにいきますね。タイの外国人選手もそうなんですけど、結構、真後ろから来たボールとか、日本だとオーバーで嫌なところに返すとかあると思うんですけど、タイリーグの選手はみんな打ちにいきます。ホントに。でも打ちにいって、結構決まるというか、上手くコートに収まるんです。そこは練習中から全部打ちにいくので。なんかミスに対しての考え方が日本と違う部分があって、タイって結構「マイペンライ」みたいな感じがあって…。

――「マイペンライ」?

「マイペンライ」って知ってますか?マイペンライってこう「大丈夫!大丈夫!」みたいな。「大丈夫でしょ」みたいな雰囲気なんで。ミスを責める感じではなくて、ミスしてもいいっていうわけじゃないですけど、気にするな!みたいな感じが強くて、選手もミスに対してあんまり恐怖心がないというか。多分ジュニア時代から、そうだと思うんです。僕、高校の練習に一昨日行ってきたんですけど、そういう雰囲気でした。ミスを恐れずにどんどん攻めるみたいな、スパイクとかでも。そこがびっくりしたっていうのもあります、それ打つんだ!みたいな。でも決まる。決まるし、普通にちゃんと打ててる。もちろんミスすることもありますけど。

――タイの選手は身体能力が高いですか?

身体能力はどうなんですかね?みんなこう、動きは俊敏性とかはある感じがしますけどね。どうなんですかね?

――身長的にはどうですか?

日本とあんまり変わらないです。低いチームだと日本より低い。リーグも一部リーグしかないんで。ま、下位のチームになると身長が低かったり、上位のチームは高かったり。身体能力は変わらないと思います、僕は。

――先日、今村(駿)選手にモンテネグロのバレーについて伺った際、「爆発力がすごくて、その分浮き沈みが激しい」とおっしゃっていましたが、タイはどうですか?

まさに浮き沈みあります。ホントに浮き沈み激しいですね。一位のチームでも下位のチームに連続5失点とかしたり、浮き沈みはホントに激しいです。なんでか分かんないですけど、ホントに思いっきり打つみたいな感じなんで。上手く落とすとかたまにありますけど、基本的には思いっきり打つみたいな、しっかり打って決めるみたいな感じなんで、爆発力は激しいんですけど、浮き沈みも激しいです。ホントに激しい。1位のチームに1セット取っちゃったりありましたね、今回も。最下位のチームが勢いに乗って1セット取ったり。8位のチームと1位のチームだと結構レベルの差はあるんです。でもセット取れたり、なんか上位のチーム同士でフルセットでも15点で負けてたり、14点で負けてたりっていうセットがあって、セットによってばらつきがあります。全てのセット均衡してるというのがあんまりないですね。

――ミスが続くとのチーム内の雰囲気はどのような感じですか?

雰囲気はさすがにちょっと悪くなるというのはあります。日本だとスパイクをネットにかけるってあんまりないじゃないですか。普通にありますからね、タイ。どこのチームでも、上位のチームでも。それは難しい球を打って攻めてるっていうのもあるんですけどね、もちろん。普通にフリーボールとかじゃなくて、難しいボールを打ってネットに掛けるなんて日常茶飯事です。

――そういう環境でやっていてミスに対する意識はどうですか?

それは変わりましたね。オポジットやってて、特にハイセットとか打つ機会も多くなって、最初はミスとかもしてたんですけど、とにかく打ってけみたいな感じで指示もしてくれて。ミスしてもいいみたいな感じで言ってくれて。ミスしてもあんまり、「あー(落胆)」みたいな雰囲気にもならないんです。ミスしてもいいってわけじゃないですけど、思いっきり打てるっていうメンタリティとか、思い切ったプレーができるっていうのは、こっちに来て、変わった部分、できるようになったっていうのはありますね。

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